Cランク入りの理由
説明会です
まずは魔力のコントロールとは何か。
其処から話す必要があるか
「それではアムリンドさん、唐突ですがA組とB組を分ける魔力のコントロールとは何でしょう?」
「え、あ、えっと……姫騎士状態で全身に満遍なく魔力を通す事が出来るか否か、です」
そう、魔力のコントロールは簡単に言えば之である。
姫騎士状態の物凄い防御する場所が少ないのはこの魔力のお陰である
其のお陰、というかせいで最初スーリの姫騎士状態を直視するのが憚られてしまった訳ではあるが。
姫騎士状態は胸パットのようなものと股間に張り付いたような鋼鉄の物の二つしかない。
後は普人の女の子の身体全体を覆うような大きな盾とそれに匹敵する槍。
これらだけである。
だが、先に行ってもらったとおり全身に満遍なく魔力を通す事によって身体を鋼鉄以上の、それこそ魔力が切れない限り何者にも切れない防御壁のようなものが身体中に張り巡らされていく。
それによって全方位からの攻撃をくまなく防御できるというわけだ。
では盾は何の為にあるのか?
それは中規模以上の魔法、並びに魔法武器を防ぐためである。
魔力によって練り上げられた防御壁は同じ魔力との鬩ぎあいで魔力が劣れば魔法でダメージを受けてしまう。
故にそうならない様に盾で防ぐのである。
A組の物は之を意識しないでも全身に張り巡らせる事が出来る。
逆にB組は意識しても中々うまくいかないレベル。
これがA組とB組の決定的な差となり組を分けている理由である
「と、此処までは問題ないでしょうか?」
「ふむ、取り敢えずはないな。それは私が徹底的に教えた内容だ。で本題のロナンデスに教えた内容を覚えるとA組に行きにくくなるといったな。本題に入ってくれ」
「分かりました。私がロナンデスさんに行ったのは”徹底した魔力移動”です」
「魔力移動?」
「はい、原理は簡単です。」
詰まる所コントロールに似ているが全身に満遍なく魔力を通すのではなく一部だけ、たとえば盾のみ、足だけに魔力を集中させる。
たてに魔力を集中すればなんと全身を覆うようなバリアが張られ中規模以上の魔法でもたやすく防ぐ。
足だけに魔力を集中させれば其の移動速度を一気にすばやくする事が出来る
と言った利点が生まれた。
無論、利点だけが生まれたわけではない。
此処で其の利点と天秤に乗せなければ成らないデメリットが致命的なものでった。
それこそが
「本来姫騎士が持っていなければならない、全身への防御、となるのです」
「一転に集中させる為に、他からかき集めた、と言う事か。」
「はい。とは言え、それを持ってしても捨てきれない利点が此処で生まれています。なので私がスーリ……ロナンデスさんに行ったのは」
ロナンデスさんに行った、と言う言葉と同時に手に持っていたチョークをスーリに投げる。
所謂チョーク投げであるがそれに問題なく手に持っているノートで対応してみせるスーリ。
「とまぁ、このように常に全体に警戒を怠らないようにする、何と言えばいいんでしょうかね?気配の訓練、とでも言えばいいんでしょうか?」
「ふむ、今のフドウの動き、そして其の行動の先に何が起きたか分かったもの、手を上げろ」
其処で数人手が上がった。
顔だけならば知っているが名前までは出てこない。
困ったのでフィルト先生に視線を送るとため息を零してから
「イーリス、言ってみろ」
「あ、はい。フドウさんがチョークをロナンデスさんに投げて、それをロナンデスさんが叩き落した、で良いでしょうか?」
「正解です。花丸をあげましょう」
「え、あ、えっと、ありがとうございます?」
疑問譜を付けられてしまったがまぁよい。
詰まる所
「今まで姫騎士として訓練してきたものを崩して、最初から組み立てる必要があると言う事か」
「はい。特に気配については正直大回りになるかと。慣れればそれほど苦労はしませんがその一歩目となると」
「今の訓練を続けた方がA組には入りやすくなる、と。戦闘能力的にはどっちが上だ?」
「気配さえ常に警戒できるのであればロナンデスさんのほうが二枚上手。同じ土俵で、と言うなら五分五分ですね」
「一長一短……いや、戦場においてはそちらの方が強いか。A組と比べるなら?」
「ロナンデスさんに軍配が上がります。例外は勇者2名とA組トップ3辺りになると戦場でも勝てるかはやってみないとわからない、と言う感じですね」
「成る程。お前の愛の結晶がこの結果になったというわけか」
「否定はしませんが先生がそれを言いますか?」
顔を真っ赤にしてワタワタし始めたスーリと素直にそうだと認める私。
教室の女性人もそれには聞き耳立てているのか興味津々そうな顔である。
後でスーリに別の尋問が行くかもしれんなぁ。
……頑張れスーリ
そんなこんなで、スーリのCランク入りの説明が終わったのであった。
もっとも、この件でスーリと私のA組入りを如何するか決めるそうだ。
別に此の侭でも良いのだがなぁと思いながら、スーリの方へ向かい顔を真っ赤にしてぽかぽかと叩いてくる可愛い抵抗を素直に受ける事にした私であった
つまり経験値を積ませて周囲の警戒を怠らないようにした、と言う感じです。
姫騎士モードは周囲の警戒が必要ないので




