真実と家族の愛
子供作りの件が終わり夜になった。
なぜかよくわからないが父フィン王に呼ばれたので部屋に向かう。
いったい、何なのだろうか?
最近は大人しくしていた筈だから特に問題はない筈。
アイリ姉の事だろうか?
地味に和也とかなり仲良くなっていてツンデレを発動しているし、恋仲になるのもそう遠い日では無い。
なんだかんだであの二人が義理の兄、というのは晶として非常に強い抵抗があるがクリスティンとしては普通な感じだから不思議なものだ。
父フィン王の自室に到着し部屋の中に入るとそこには父フィン王だけではなかった
「エイプリル母さんにレータ母さん、アニー母さんまで」
三人の母親まで一緒に居た。
本当に何の為に呼ばれたのであろうか?
「今回読んだ理由か。単刀直入に聞こう。クリス、いや晶よ。お主はアイリの暴走のときにこちらに来たといっていたがそれ以前から既にクリスのそばに居たのではないか?」
その父の言葉に全身が凍りつく。
その事は、誰にも伝えてなど居ない
口の中がカラカラになっていく。
「な、にを…?」
「貴方の話を聞いて少し思い出したことが有るの。小さい時からクリスがたまに独り言を呟く事が多かったなって。」
エイプリル母さんの続く言葉に完全に私の思考は停止した。
確かにクリスは良く私に話しかけてくれた。
それは旗から見ればエイプリル母さんの言うように私の存在を知らなければ独り言に見えていただろう。
「クリスティン、いや晶。お前は何時からクリスティンのそばにいたのだ?」
其の声は酷く優しい声だった。
もう、隠し切れない。
そう思った私はすべてを語った。
クリスが小さいときから私とともに会ったこと。
死に掛けたとき、クリスを奮い立たせたこと
そして、私の代わりに死んでしまったことを。
「そうか。そうか」
父フィン王はそれを言うといすに深く座り込み上を向いて表情が見えない。
気がつけばエイプリル母さんがまた、私を抱きしめてくれている
「貴方のお陰で、クリスティンは生き延びることが出来たのね。本当に、ありがとう」
「いやしかし私のせいでクリスは」
「あの子が人一倍優しい子供だったのは貴方が良く知っているでしょう?」
「だが、だが…!」
「もう良いのだ、晶」
父の声を聞いてそちらに首を動かす。
其の顔は晴れ晴れとしたものであった
「晶よ、そして同時にクリスティンよ。お主は間違いなく我が息子なのだ。だから、自分を責めることはない」
「前にも言ったはずよ。貴方は間違いなく私の、私達の大切な息子なのよ」
前に言ったときと同じように抱締められ、そして肯定される。
本当に、この両親が自分の両親であることにうれしさを隠しきれなくなってしまう。
少しの間抱締められているとそのまま立ち上がり今までのことを嘘偽り無く伝える
そして、少し前に大精霊達と話し合ったこと、其の存在を信用できるものになら教えても良いと許可をもらっていたので両親に其のことを伝えた。
「お前は……本当に規格外、という言葉が似合う者だな」
父フィン王にそんなことを言われてしまった。
まぁ、精霊と契約できない筈なのに其の上位に位置する大精霊達と契約しているのだからしょうがない。
そういえば精霊の一部は人の姿を取ることができると聞いたことがある。
今度魔法の練習をして大精霊を人型で償還してみようと思った私であった。
両親に本当に感謝しつつ、自室に戻りシャルロッテさんとシャルロットさんとともに床に就く。
……別段、いやらしいことをするわけではないぞ?
そのまま二人の体温を感じながらゆっくりと眠りについた。
さて、スーリとのデートはどうしようかと考えながら
好い加減重いお話はこれで最後のはず!
設定が後から生えてくるもんだからプロットの修正が~
……面白い、と思って読んで貰えていると良いなぁ。




