ハーレムについて
アイリ姉の暴走の理由を聞いた後、父フォン王に呼び止められた。
夜になったら自室に来るようにと言う事だ。
何の話なのだろうか?
……お、怒られる事はしていない筈なのだが。
背中に嫌な汗を流しながら和也達と先ほどの会話の話しの続きを行なう
「にしても俺が覚醒した時のは魔力暴走だったんだな」
「そうなるな。私もそのことは知らなかったが」
「そうすると私の時は運が良かったのか……出なければクレア達を巻き込んでいたか」
「それを考えるとかなり恐いな。ところで二人の精霊の覚醒は出来たか?」
二人とも徹夜は剣に、和也は盾と鎧にそれぞれ未覚醒状態であるらしい。
その状態をどうにかしようと二人とも日夜勇者モードになってはいるのだが
「俺のほうは点で駄目。剣に語りかけたりしても全く反応無し」
「右に同じく、盾も鎧も何の反応も示さないな」
やはりまだ駄目なのか。
一体どうしたら良いのやらこれは少々困る。
まぁ、今の段階でもかなりの強さだから早々に困ることは無いだろうが
「暴走同様に同じ現象になる可能性も有るからな。慎重にやっていけばよいと思うぞ?」
「そうする。かなり恐いこと聞いたからなぁ~」
「私もだ。セレスティンやクレア、アイム達を怪我させるわけには行かないからな」
「そういえばまさかまさかで和也が一番最初にハーレム作ったな。俺もハーレム作りたい」
血の涙を流しそうな勢いでこぶしを握り締めそう訴える徹夜。
まぁ、確かに私も和也がこうも早くハーレムを作るとは思っても見なかったからな。
実際、ここ数日セレスティン姉の機嫌もいたく良いし、ハーレムとは言え同じ人を愛する者同士で仲良くなっているみたいだ。
独占欲とかは特に無いみたいだし問題も起こってない。
そもそも起こりようが無い、というべきか。
この世界の女性人は一夫多妻制を容認している。
故に独占欲が強烈に強い女性でもない限りは同じ妻同士、妾等に厳しく当たることは少ない。
もっとも、少ないだけで居ないということは無いらしいが
「そういえば和也よ、アイリ姉とのデートはどうした?」
「ん?週末までにデスク仕事終わらせてからだって」
「そうか、ではアムド兄にアイリ姉とのデートが出来なくなるくらい扱いてもらうべきか。」
アイリ姉とのデートなど妨害してくれる。
そう思った私であったが
「いやまて、そしたらアイリ姉が悲しむか?ぐむむ、難しい問題だな」
「難しくないから!素直に俺とアイリさんの仲を取り持ってくれれば良いから!」
「嫌に決まっているだろうが愚か者めが」
「お前ってそんなに嫌な奴だっけ?!徹夜からも何か言ってくれよ!」
「私から?ふむ」
和也からそうふられた徹夜は一拍ほど間を置いてから
「ガンバ」
と、立った一言だけ、和也に言い放った。
「お、俺の味方は居ないのか。」
「お前を庇う位なら、セレスティンの義弟の晶の味方をするのが当然であろう」
「諦めろ。そういえば徹夜、正妻はセレスティン姉か?それともクリスか?」
「個人的にはセレスティンの積もりだ。第二がクリス、第三がアイムだな。ただ、クリスはまだ外には出してはいけないのだろう?」
国が滅んでまだ時がたって無さ過ぎる。
せめて一年、可能なら数年は隠しておきたい。
「そうだな、可能なら数年は隠しておきたいのが心情だがそうも言ってられないだろうからな。一年も隠せばどうにかなると思う」
「そうか」
笑みを浮かべる徹夜。
あの三人なら結婚しても大丈夫だろうと思う。
そして此処でふと疑問に思ったのだが
「そういえば、ハーレムに抵抗が無いがやはり元々ハーレムを作りたかったのか、二人とも」
「勿論!」
「まぁ、その、出来ればな」
和也は勢い良く、徹夜は歯切れ悪く顔を赤くしながらそう答えた。
ハーレムが良いのか。
まぁ、男子の夢の一つではあるか。
「子供はちゃんと愛するようにしろ。お前達は元の世界ではまだ未成年なのだからな」
「「はいぃ?!」」
ん?
何か可笑しなことを言ったか私は?
あぁ、そういえば子供を作る云々は元の世界のこの年代ではそうそう口にしないことだったな。
「ハーレムを作るのだろう和也。なら、子作りの事も考えないといけないからな?徹夜も、ハーレムが決まったからには早い所子供を見せて欲しいと思うぞ?」
「え、そ、そんな早いのこっちって」
「まてまて晶、それは早すぎるのでは」
「此方の常識ではお前達の年齢で既に子作りしてOKな年齢なのだ。だから気にすることは無いぞ?まぁ、近くの部屋にハーレム要員を置くという真似はしなければ問題ない」
「問題があるように思うのは気のせいか?」
「この世界では問題無いのだよ、徹夜」
この世界とあちらの世界の常識がまた一つ違う所があったか。
中々にもとの世界の事は覚えていないものだな
そう思う、私であった
体調不良で筆が走らず。
皆さんも注意ですよ~




