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勇者とチートと物語  作者: 紫藤 霞
ギルドと学園と
34/63

和也の勇者モード

 ギルドに事のあらましを説明してから王城に戻った。

 アラド兄曰く、大半の奴隷は親元に戻せるらしい。

 が、問題が幾つかあったらしくて


「ぇ?紅狼族の奴隷とクレアがどうにもならないと?」

「あぁ。調べてみたがこの近辺に紅狼族と思わしき人物は確認されていない。それとクレアは元々の国が滅んだのだ両親はやはり死んでいるのを再確認している。」


 がっでむ。

 両方ともどうにかなるだろうと思っていたのにどうにもならないとは。


「で、二人はどうするって?」

「自分達は出来れば和也の奴隷になりたい、と」

「おぉぅ……奴隷がまた増えたわけかぁ」

「しかもクレアはまだ余り表には出せないという制約付だがな」


 クレアの王国が滅んで、国の王が全滅したと言う話しなのだ。

 そうそう、簡単に外には出せない。

 他の国に干渉する話しになってしまうからだ。

 クレアの国が滅んだ原因は戦争。

 魔物との戦争が原因だがそれでも一度全滅したと言う話があれば余り外に出すのは危険な事が多すぎる、と言うことらしい。

 実の所何が危険なのかは良く判らないが、兄がそういうならそうなのだろうと思う、

 これで、和也も奴隷持ちハーレムか。

 ……勇者だからハーレムになるのが早いのか?そうなのか?


「ちなみに言っておくが、勇者だからハーレムがうまく作れるとは限らないと思うが」

「カラド兄さん。心の中を読まないでもらいたいのだが」

「いや、今のは私でもわかったぞ?」

「アムド兄にまで……?!か、カラド兄、私はどうすれば」

「安心しろクリス、私が守ってやるからな」

「お前達、それは私が色恋をまるで知らないと言う意味かな?」


 何かがゴゴゴとアムド兄が笑顔で此方に語りかけてくる。

 駄菓子菓子


「結婚していないアムド兄に言われても恐くない」

「結婚している身としては政略結婚ではなく愛する人と結婚して欲しい」

「ぐむ……痛い所を付いてくるなお前たちは」


 色恋沙汰でアムド兄はカラド兄に絶対に勝てないし、最近は私にも勝てなくなってきた。

 アムド兄は完璧超人だが、こういうところは抜けているのである。

 なので、我ら弟組の勝利なのである。えっへん

 そんな訳でアムド兄に勝った私は他の話しに映ることにする


「それで、当の本人はなんと?」

「困惑していたよ。まさか自分が……とね」

「元々の世界では奴隷と言う精度その物がないからね。しょうがないと思う」

「そうか、元の世界には無いのか。良い世界なのだな」

「そこまで良いかといわれると微妙だけど……一応平和だよ。」

「そうか」


 そして話を終えて和也の所へと向う。

 和也の所には紅狼族の女の子、セレス姉、クレアさんがいた。

 正確に言えば、セレス姉が左足、クレアさんが右足に座っていた。

 紅狼族の女の子はちょこんと別の椅子に座って二人を羨ましそうに見ていた。

 私としてはこの状況そのものが羨ましいのだが


「失礼します。セレス姉、大丈夫?」

「あら、クリス。丁度貴方の事を言っていたのよ。」

「私の?和也、何かあったのか?」

「あぁ、うん……取り敢えずこうなった経緯とかそういう事を」

「成程、そういえば身体検査等がまだだったな。今此処で覚醒できるか?」


 あの時は口上まで述べて格好良く決めていたな。

 そんな事を思い出していたら紅狼族の女の子がとてもわくわくした顔になった。

 ふむ、これは


「和也、その前に質問だ。紅狼族の女の子とクレアさんを奴隷にしたそうだな。クレアさんは判るが紅狼族の女の子の紹介をしてもらってないぞ?」

「あ、そうだった。えっとアイム、おいで」

「は、はいですぅ」


 アイムと呼ばれた紅狼族の女の子がやってきた。

 ふむ、アイムというのか


「あの、えっと、和也様の2番奴隷になりましたアイムと言います。よ、宜しくお願い致します。」

「判った。私はセレス姉の弟のクリスティン・F・イムルガルド。好きなように呼ぶと良い」

「わ、判りましたクリスティン様」


 この場合、本当は他の皆と同じようにクリスと呼んで貰いたい。

 貰いたいのだが、一応私は王族なので様付けで呼んでもらわないといけないのが難点だ。

 ……和也はきっと後で和也と呼んでと言うんだろうなぁ。

 羨ましいことだ。


「さて、では和也だな。覚醒してくれ」

「判った。」


 その言葉で白銀の鎧に身を纏った和也の姿がそこにはあった。

 西洋風の鎧である事は間違いない。

 さて、鬼が出るが蛇が出るか

 鑑定してみるか


――――――――――――――――――――――――――――――

 朝比奈 和也

職業・学生

特性・勇者

スキル・勇者モード

武具

レーヴァンテイン・魔法を強化する剣。無詠唱で2倍、詠唱で4倍、オリジナル呪文で10倍の効果を発揮する

精霊の宿りし白銀の鎧(未覚醒)・覚醒していない鎧。現状では魔法強化のみ。強化率は一律に2倍

アイギスの盾(未覚醒)・現状では盾で受けた時のみ全ての攻撃・魔法を無効化する。


能力

筋力:C

魔力:B+

知力:B

精神力:C+

敏捷力:B+

総合評価

勇者としての覚醒し人類トップクラスの能力。

特にその魔力は人外といえるほどである

慢心さえなければ大概の敵には負けることは無い。

ただし、精霊が覚醒していない為、防具の全能力を使用することが出来ない

使用可能魔法

全属性・魔法詠唱破棄

――――――――――――――――――――――――――――――


 なんだか凄い事になってるな。

 しかしまた精霊か。

 武器や鎧に宿っている精霊を起こすと言うのはどういう事だ?

 そんな事を考えていたら誰かが部屋にやってきた。


「失礼しま~す。和也と晶が此処に……あ、いた。」

「ん?和也か。セレス姉の所に来るとは以外だな」

「あらあらまぁまぁ。いらっしゃいませ。どうなさいました?」

「あ、えっと。セレスさんじゃなくて晶達がここにいると聞いたので」

「まぁ、私はそれでも嬉しいですわ。この部屋にこうして沢山の人がいるのは嬉しいもの」


 セレス姉が心底嬉しそうに言う。

 セレス姉はいろんな人と話すのが大好きな人だ。

 私だけでなくアラド兄やカラド兄、アイリ姉もセレス姉の部屋には良く足を運んでいる。


「今和也の勇者モードの鑑定をしていた所だ。」

「おぉ、それでどうだった?」

「ふむ。和也良く聞け」


 和也に武器防具の説明をする。

 武器で魔力増加、防具が未覚醒ではあるが鎧に魔力増加、盾に無効化能力があると説明する


「おぉ、俺の鎧と同じ感じか。と言うか俺盾持って無いからそれ以上かな?」

「攻撃特化の徹夜、防御・魔法重視の和也、と言うことだろう。バランス的には十二分に取れていると思うぞ」

「それでも能力値に変化なし、か。体力が徹夜より無いから敏捷性と言うのは一時的な回避力、と捉えるべきかな?」

「いや、カラド兄は常に素早く動けるから純粋に体力が少なく……いや、それも矛盾するな。どういう事だろうか?」


 敏捷性がB+なのに体力の無い和也。

 一体どういう事なのだろうか?

 だがまぁ、取り敢えずは


「これで、勇者が揃ったな」

「だな。これで魔王がきても討伐に迎えるかな?」

「甘いな。魔王と闘いたいならまずその精霊を覚醒させろ」

「ぎゃふん」


 徹夜が楽観的な事を言うので戒めておく。

 勇者は確かに強い。

 だがまだ上があるのだ。

 その上があるならば其処に辿り着いてこそ、魔王と対等に闘える……と、思う。

 魔王の情報など欠片も入ってこないので実際はどうなのかわからないのが現状だが。


「取り敢えずは和也は今日はセレス姉達と話しでもして安静にしておけ。和也はカラド兄、アイリ姉が訓練してくれるそうだ」

「あいあい。了解したぞ~」

「私もだ。セレス達と仲良く話をしていようと思う」


 そういうわけで、この後予定があるので二人と別れた。

 勇者として覚醒した二人。

 果てさて、この先どうなるのやら。

 そんな事を考えながら……シャルさん達の所に足早に向う、私であった

総PV3.8万、総ユニーク6.800人……いつの間にかこんなに多くの人に読まれていたこの作品。

皆様見ていただいて有難うございます。

最初見たときは驚きで文章掛けませんでした。

これからも精進しますのでどうぞ宜しくお願い致します

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