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勇者とチートと物語  作者: 紫藤 霞
ギルドと学園と
23/63

能力の暴走

 さて、そんな訳でシャルと呼ばれた女性を卓に連れて行く。

 なんかスーリが威嚇しているがヤッパリ嫉妬なのか?


「スーリ、スーリ」

「なんじゃフドウ」


 怒ってます、と言う雰囲気と声色で質問に返答する


「どうどう、どうどう」

「我は犬人族じゃないぞ?!ちゃんとした普人じゃからな?!」


 犬みたいだから犬をなだめる方法を取ってみたら怒られた。

 むぅ、どういう風にするのが正解だったのだろうか。

 齢15+前世の年齢の二つを足しても女性の事は地平線に浮かぶ島の如くわからん


「まぁ、とにかくだ。和也、徹夜今から私達はパーティーと言うことで登録してくる。どっちがリーダーが良い?」

「「晶一托」」

「……お前達は勇者としての自覚が無いのか」

「だって俺たちより強いじゃん」

「同じく。俺たちが適わないと言うのにリーダーなどさらに無理な話しだな」


 それを聞いてシャルが驚いた表情で此方を向く。

 まぁ、勇者が強いのは伝わっているがそれ以上の強さの人物がいるとは思っていなかったのだろう。

 ほんの僅かに此方、と言うよりも私、和也、徹夜に殺気を送られた。

 私は問題なくスルー

 和也は首の後ろが何か気になる様子であった

 これだけなら後で気配の訓練でもやればよかっただけの話し。

 だが、問題なのは勇者としての覚醒している徹夜のほうである。

 いきなり空気が震えたと思ったとたん徹夜の姿が勇者モードに移行し当たりに魔力を放出し始めていく。

 ギルドの中にある物が吹き飛ばされながらシャルさんが恐怖で怯えている。

 さらに発動したはずの本人、徹夜は何か慌てている


「え、え、なに?!何がどうなってるの!?」


 徹夜が慌てていると言うことはこの勇者モードは自分で発動したものではないのか?

 だがこの魔力の鳴動は間違いなく天羽々斬の魔力!


「徹夜!剣を押さえろ!この魔力、天羽々斬が暴れている物だ!」

「っ!了解!天羽々斬それからえっと……晶!もう1個の名前!」

「大倶利伽羅!」

「神剣天羽々斬よ!名刀大倶利伽羅よ!目の前の人は敵じゃないから!敵じゃないから大丈夫だから収まって!」


 その声と共に剣の鳴動がとまり魔力の放出がぴたりと止まった

 だが何故大倶利伽羅の名前を?

 まぁ、取り合えずは顔面蒼白になっているシャルさんをどうにかしないと


「おい坊主共今のはなんだ?!信じられない量の魔力がギルドの中にたまって消失したぞ!?」


 そしてついでにさっきの窓口のおじさんもやってきた。

 奥にはギルドマスターもいる。

 そしてそのギルドマスターがおいでおいでしてる。

 本当に面倒な事になったなぁ


 と言う訳でギルドの待合場所ではなく奥の部屋、ギルドマスターの部屋に私、和也、徹夜、窓口のおじさん、シャルさん、ギルドマスターの六人が集まっている。

 スーリには申し訳ないがこの話はまだ早いのでちょっと待っててもらう



 んで、事情聴取

「徹夜君と言ったね、あれが勇者モードで間違いは無いかね?」

「はい、間違いないです」

「次だ、何故あそこであれほどの物を使おうとした?」

「えぇ~と……その、御免なさいわからないです」

「判らない、と言うのも不思議な物だね、何か前兆みたいなものは無かったのかな?」


 そう、あの勇者モードが突然現れたのには何か理由があるはずなんだがそれが皆目見当も付かない。

 いや、まて、そういえば


「徹夜、こっちから質問だ。何故魔力を出していた神剣天羽々斬だけでなく名刀大倶利伽羅の名前を聞いたのだ?」

「あ、それは先に大倶利伽羅が鈴の音みたいなのを感知したとたん勇者モードに……あ、原因これだ」


 原因判明、大倶利伽羅が原因かつまり


「シャルさんが人型だったからその殺気を感じ取って戦闘モードに移行したと言うことか」

「ふむ、そちらで理由がわかったようじゃがわしらには欠片もわからん。簡単に出良いので説明してもらえるかのう?」


 説明しないといけない時には説明してよいと王様にも言われてるので包み隠さず言う

 今回の原因はシャルさんが殺気を出して私達の反応を確かめようとしたのが原因。

 その殺気を受け取り大倶利伽羅の特性、人型の生物からの絶対的先制攻撃の効果により勇者モードに移行

 そして勇者モードになったと同時に大倶利伽羅から危険サインを感じた天羽々斬が攻撃モードに移行した、と言うのが今回の騒動の顛末と言う事になる


「なるほどのぉ、絶対的先制攻撃……ほんの僅かな殺気にさえ反応するか」

「まさかああなるとは思っても見ませんでした」

「だが、あれは勇者モードに移行しただけなのだろう?ならば本当に勇者と言うのは姫騎士と同等、それ以上の力と言うわけだ」

「そのようですね……あ、シャルさんは大丈夫ですか?」

「ぁ、え?えぇ、大丈夫よ」

「シャルはな、ドラゴニアンなのだ。そのあまのはばきれ?の効果でかなり強い恐怖を味わったはずだ」


 成程、それなら納得。

 龍族に効果の有る天羽々斬だったらそれはそれは恐い思いをしたであろうな。

 だが、はて?

 何故にそのような事が窓口のおじさんがわかるのであろうか?

 その疑問に付いては窓口のおじさんが答えてくれた


「俺の名はクロウド・ハロス。このシャルの元仲間だったんだよ。」

「成程。シャルさんも自己紹介をしていただいても?」

「あ、そういえば私、自己紹介してませんでしたね。私はシャル・ラインズ。気軽にシャルと呼んで構わないわ」

「有難うございます、シャル。私は不動 晶、こっちに座っているのが朝比奈 和也。そして今回の騒動を巻き起こしたのが影虎 徹夜です」

「今回は本当にすみませんでした」


 徹夜が頭を下げるとシャルさんが慌ててしまう。


「頭を上げてください。今回の事は私が発端なのですから」

「今回のは事故じゃからのう、修理費については請求せずにしておくからの」

「有難うございます」


 そう言ってから改めて


「ではシャル・ラインズさん、今回のクエスト、宜しくお願い致します」

「此方こそ宜しく、フドウ君」


 こうして、漸く依頼が決まり依頼の草を採取しにいくことになったのであった。

 うまくすればストーンゴーレムとの戦闘が出来る。

 今の二人ならその程度の魔物ならば問題なく勝てるだろう。

 和也の覚醒に繋がればよいのだが早々簡単には行かないか。

 そんな事を思いながら、依頼に出向く私達であった

勇者モードを十二分に扱えるわけではないので今回の暴走に繋がりました。

そしてシャルさん一時的に仲間に

さて、主人公の思惑道理ストーンゴーレムと戦うことが出来るか?!

そしてシャルさんをハーレムに入れられるのか?

それは作者しかわからないのであった(爆)

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