第84話 最後の修復
第84話 最後の修復
世界が光っていた。
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第四認証鍵。
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物流網。
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アダマス。
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北方物流中継局。
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そして。
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数え切れない無数の世界。
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全てが淡い青色の光で繋がり始めている。
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三千年間。
断絶していた接続。
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失われていた物流路。
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崩壊していた世界間回線。
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それらがゆっくりと息を吹き返していた。
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しかし。
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まだ終わっていない。
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《世界再接続計画進行率》
48%
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アリアの表示が空中へ浮かぶ。
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半分。
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まだ半分だった。
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その瞬間。
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黒い断裂が脈動する。
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ドクン。
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巨大な振動。
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再接続が進むほど。
断裂も暴れている。
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栞が顔を上げた。
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「来ます!」
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補佐官能力。
《世界観測》。
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警告。
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崩壊エネルギー集中。
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接続点圧壊予測。
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異常発生。
異常発生。
異常発生。
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神代も見た。
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《世界設計図》。
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物流網中心部。
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最後の断裂。
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そこが耐えられなくなっている。
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「受け皿が無い!」
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叫ぶ。
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「接続先は戻ってきてる!」
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「でも構造が耐えられない!」
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静寂。
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物流網は回復している。
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それが逆に問題だった。
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長年止まっていた河川へ。
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突然洪水が流れ込むようなもの。
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接続が急激過ぎる。
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世界そのものが持たない。
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その時だった。
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レギウスが前へ出る。
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「やはり必要か」
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静かな声。
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誰もが彼を見る。
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三千年前最後の管理者。
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その顔に覚悟があった。
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アークも気付く。
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ヴァルドも。
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エリオスも。
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全員が理解してしまった。
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何を言おうとしているのか。
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「待ってください」
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栞が反射的に言った。
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だが。
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レギウスは首を振る。
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「誤解するな」
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そして。
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少しだけ笑った。
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「今度は違う」
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静寂。
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三千年前なら。
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彼は一人で支えただろう。
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観測者を作ったように。
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誰かを犠牲にしただろう。
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だが。
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今は違う。
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レギウスはカイルたちを見た。
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「共同管理方式」
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その言葉を聞いて。
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神代が気付く。
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「あ……」
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そうだ。
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もう一人で支える必要はない。
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それが。
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この旅で辿り着いた答えだった。
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レギウス。
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アーク。
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ヴァルド。
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エリオス。
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セレス。
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ルナ。
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そして。
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修復者チーム。
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全員がいる。
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その時だった。
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ゼノンが前へ出る。
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黄金の瞳。
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管理局最後の執行者。
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三千年間使命だけを背負った男。
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彼は静かに言った。
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「参加を申請する」
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静寂。
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神代が固まる。
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「あんたが?」
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ゼノンは頷く。
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「管理局は失敗した」
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初めてだった。
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彼が認めた。
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心から。
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三千年抱え続けた結論を。
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「だから」
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少しだけ。
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ほんの少しだけ。
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人間らしい表情になる。
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「今度は修復者に従う」
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空気が変わった。
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最後の執行者。
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最後の番人。
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最後の敵。
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それが同時に。
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最後の仲間になった。
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その瞬間。
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物流網全体が反応する。
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青い光。
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金色の光。
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白い光。
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無数の回線。
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全てが繋がる。
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《世界再接続進行率》
61%
↓
73%
↓
81%
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一気に跳ね上がる。
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だが。
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まだ足りない。
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最後の断裂が残っている。
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基準世界回線。
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地球。
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物流網の原点。
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その最深部。
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カイルは再びあの景色を見る。
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夕暮れの日本。
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高校生だった自分。
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家へ帰る道。
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もう何年も前の記憶。
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だが。
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懐かしかった。
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その時。
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物流網の声が響く。
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「最後の接続を開始します」
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静かな声。
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「修復者」
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「君は帰りたい?」
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意外な質問だった。
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カイルは少し考える。
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長い沈黙。
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地球。
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異世界。
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故郷。
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仲間。
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全部思い浮かべる。
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そして。
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答えた。
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「帰りたいな」
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静かな声。
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「でも」
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少し笑う。
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「別れたいわけじゃない」
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その瞬間。
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栞の顔が浮かぶ。
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神代も。
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アリアも。
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ミリアも。
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エリオスも。
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セレスも。
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みんな。
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物流網の声は優しかった。
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「なら大丈夫」
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静寂。
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次の瞬間。
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世界が光に包まれる。
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地球。
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エルドバルト。
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物流網。
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全ての世界。
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全ての道。
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それらが一つに繋がる。
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まるで巨大な橋だった。
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カイルが何度も架けてきた橋。
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その最大のもの。
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世界そのものを繋ぐ橋。
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《世界再接続計画》
99%
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あと一歩。
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あと少しで終わる。
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そして。
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三千年間失われていた答えが。
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ようやく完成しようとしていた。
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第85話 世界を繋ぐ橋へ続く
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