第77話 修復者
第77話 修復者
王都上空。
流浪方舟アダマス中央司令室。
かつて管理局最高評議会が使用していた円形会議室は、今や世界の命運を決める作戦本部になっていた。
天井は高い。
壁一面に巨大な物流網投影装置が展開されている。
普通の地図ではない。
世界そのものの構造図だった。
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王都救出作戦は成功しつつあった。
避難率九十二パーセント。
死傷者予測は当初の三分の一以下まで抑えられている。
奇跡的な成果だった。
だが。
誰も安堵していない。
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本当の問題はこれからだった。
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第四認証鍵。
世界基盤認証システム。
そして。
壊れ始めた物流網。
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会議室中央の立体投影に七つの赤い光が浮かぶ。
断裂点。
世界の傷。
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全員の視線がそこへ向いていた。
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カイル。
栞。
神代。
アリア。
ミリア。
ルナ。
セレス。
エリオス。
アーク。
レギウス。
ヴァルド。
シオン。
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かつて敵対していた者たちですら席についている。
今は世界の方が重要だった。
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最初に口を開いたのはアークだった。
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「現在判明している物流網断裂点は七か所」
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立体映像が拡大される。
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第一断裂点。
極北物流脈。
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第二断裂点。
東方環状回路。
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第三断裂点。
天空物流路。
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第四。
第五。
第六。
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そして。
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第七断裂点。
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第四認証鍵中枢。
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世界の心臓部。
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それぞれが赤く点滅している。
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神代は地図を見つめていた。
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《世界設計図》
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能力が発動している。
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しかし今回見えているものは今までと違う。
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道路でもない。
建築物でもない。
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世界そのものだった。
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大陸を繋ぐ物流脈。
魔力の流れ。
世界構造支持層。
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全てが一つの巨大システムとして見えている。
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「……すごい」
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思わず漏れた。
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三千年前の技術者たちは。
本当に世界を建築物として見ていたのだ。
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その時。
栞が立ち上がる。
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《世界観測》が全開だった。
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金色の情報窓が無数に浮かんでいる。
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「断裂点は七つです」
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全員が見る。
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「でも」
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「本当に修復しなきゃいけない場所は一つです」
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静寂。
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アークが眉を上げた。
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神代も振り向く。
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「どういうことです?」
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栞は地図を操作する。
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七つの断裂点を線で結ぶ。
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すると。
一つの形が浮かび上がった。
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巨大な樹木のような構造。
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物流網の全体像だった。
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そして。
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全ての根が向かう場所。
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第四認証鍵。
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世界中枢。
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そこだけが異常に赤かった。
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「元凶はここです」
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栞が言う。
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「七か所全部直す必要はあります」
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「でも」
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「根本原因は第四認証鍵」
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部屋が静まる。
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アリアが演算を開始。
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数秒。
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結果が出る。
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「補佐官分析を支持」
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「正答率九十七パーセント」
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アークが苦笑する。
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「完全に超えられたな」
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三千年前最高技師の分析速度を。
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今では栞が上回っている。
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その時だった。
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ヴァルドが椅子へ深く腰掛けた。
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「つまり」
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「世界中心部で全部終わる」
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静かな声。
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誰も否定しない。
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その認識で正しい。
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第四認証鍵中枢。
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そこが最終決戦の舞台だ。
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しかし。
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そこで問題が発生した。
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アリアが新たな情報を出す。
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「成功率を算出します」
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数字が浮かぶ。
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《8%》
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静寂。
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神代が固まる。
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「低すぎる」
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「はい」
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アリアも珍しく表情が硬い。
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「現戦力で修復を試みた場合」
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「成功率八パーセント」
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会議室に重苦しい沈黙が落ちる。
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レギウスが目を閉じた。
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「予想より低いな」
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エリオスも腕を組む。
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観測者だった彼ですら楽観視できない。
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そして。
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全員が最悪の可能性を考えた。
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間に合わない。
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その時だった。
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今まで黙っていたルナが手を挙げる。
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「一個あるよ」
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全員が見る。
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第三認証鍵。
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物流網の中核。
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眠たそうな少女。
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しかし今や最重要人物の一人。
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「何がだ」
カイルが聞く。
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ルナは当然のように答えた。
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「成功率上げる方法」
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静寂。
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全員の反応が止まる。
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「早く言え」
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神代が思わず突っ込む。
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ルナは少しむくれた。
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「まだ聞かれてないし」
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誰も反論できなかった。
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そして。
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ルナは地図を切り替える。
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第四認証鍵中心部。
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そのさらに奥。
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黒い領域。
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誰も調べられなかった場所。
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ゼノンですら近付かない区域。
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そこを指差す。
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「ここ」
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全員が見る。
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「最終管理領域」
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空気が変わった。
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アークが立ち上がる。
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レギウスも。
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エリオスも。
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全員知っていた。
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管理局最高機密。
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最後の場所。
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そこに存在するもの。
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ルナが静かに言った。
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「三千年前の答え」
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静寂。
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「管理局が最後に残した修復計画」
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その言葉に。
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カイルが初めて表情を変えた。
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もしそれが本当なら。
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世界はまだ救える。
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物流網も。
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故郷も。
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全部。
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その瞬間。
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会議室中央の地図が光り始める。
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第二認証鍵。
第三認証鍵。
第四認証鍵。
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三つが共鳴している。
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そして遠く。
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第四認証鍵中枢。
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ゼノンもまた空を見上げていた。
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修復者。
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補佐官。
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継承者。
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管理端末。
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三千年間待ち続けた存在。
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彼らが。
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ついに管理局最後の答えへ辿り着こうとしている。
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最終修復作戦まで。
残り三十八日。
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歴史を終わらせる準備は。
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着実に整い始めていた。
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第78話 管理局最後の答えへ続く
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