第32話 第一認証鍵
(-ω-;)アレ?思ったのと違くなってきた、、、、、けど面白い(* ˊ꒳ˋ*)途中まで書いてたのと違いがありすぎますが面白いと思ってしまい進めました(´▽`) '` '` '`
第32話 第一認証鍵
地下保守施設の格納庫。
青白い照明の中で、巨大な巡回艇が静かに眠っていた。
その姿は列車にも見える。
船にも見える。
そしてどこか生き物にも見えた。
三千年前の文明が残した保守用移動設備。
世界を渡るための乗り物。
常識で考えれば狂気だった。
だがこの施設へ来てから、常識の方が役に立たなくなっている。
栞は半ば諦めていた。
「もう驚かない」
そう思った直後。
アリアが新しい映像を表示した。
当然のように驚くことになる。
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「第一認証鍵の位置を表示します」
空中へ地図が展開される。
日本列島。
県境。
道路網。
鉄道網。
衛星写真。
次々と重なり合う。
神代が前へ出る。
「場所は」
地図が拡大される。
さらに拡大。
山岳地帯。
渓谷。
ダム湖。
そして。
一点が赤く光った。
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栞は固まる。
神代も固まる。
カイルだけが平然としていた。
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「……え?」
栞が言う。
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「テーマパーク?」
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地図の中心に映っていたのは。
誰が見てもそれだった。
観光施設。
レジャー施設。
現在も営業中の大型テーマパーク。
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神代が頭を抱えた。
「待ってくれ」
「認証鍵は三千年前の遺産だぞ?」
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アリアは頷く。
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「その通りです」
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「なぜテーマパークの地下にある」
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「後から建設されたためです」
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あまりにも当然の答えだった。
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栞は思わず笑いそうになる。
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異世界崩壊。
世界物流網。
最後の管理者。
そんな話をしていたはずなのに。
最初の目的地はテーマパークである。
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「誰が予想できますかそんな展開」
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神代も疲れた顔だった。
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一方。
カイルだけは別のことを考えていた。
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「地下構造は」
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即座に質問する。
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完全に現場調査モードだった。
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アリアが立体構造図を展開する。
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地下七層。
封鎖区画。
旧アルカディア保守倉庫。
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その描写を見た瞬間。
カイルの目が鋭くなる。
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「侵入経路は二つ」
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「排水路」
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「保守通路」
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「だが排水路は危険だな」
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神代が呆然とする。
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「もう攻略法を考えてるのか」
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「当然だ」
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即答だった。
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「現場に着いてから考える方が危険だ」
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あまりにもカイルらしい。
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しかし。
話はそう簡単ではなかった。
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アリアが次の情報を表示する。
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警告表示。
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赤色。
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複数。
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《敵対勢力接近中》
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全員の表情が変わる。
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「誰だ」
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カイルが聞く。
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アリアの返答は短かった。
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「革命派です」
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その単語に神代が反応する。
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ヴァルド。
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三千年前の反管理局勢力。
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世界物流網を破壊した革命家。
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そして。
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「ヴァルド直属ではありません」
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「思想継承組織」
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「通称《解放派》」
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空中へ新しい映像。
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世界地図。
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複数の拠点。
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勢力圏。
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活動記録。
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彼らは三千年間活動していた。
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物流網を修復しようとする勢力を妨害する。
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管理施設を破壊する。
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認証鍵を隠す。
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世界を繋がせない。
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そのために。
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「正気か」
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栞が呟く。
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「彼らは信じています」
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アリアの声は無機質だった。
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「世界同士の接続こそが悲劇の原因であると」
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沈黙。
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ヴァルドと同じ思想。
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ただし。
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より過激。
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より極端。
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そして恐らく。
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より危険。
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その時だった。
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ガーディアンが突然起動する。
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青い光。
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巨大な機体が立ち上がる。
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《警戒態勢へ移行》
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《接近反応》
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《施設外周部》
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カイルが即座に動く。
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「映像を出せ」
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ホール中央へ監視映像が投影される。
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山中。
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施設入口。
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崖の前。
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そして。
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人影。
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十人。
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いや。
もっといる。
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全身黒装束。
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統一された装備。
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見覚えのない機材。
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何かを探査していた。
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神代の声が低くなる。
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「見つかったのか……」
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アリアが答える。
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「ほぼ確実です」
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「当施設への侵入を試みています」
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施設内の空気が変わる。
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脅威は遠くではなかった。
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もう来ている。
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すぐそこまで。
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栞の心臓が速くなる。
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怖かった。
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本当に。
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数日前まで。
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普通の図書館アルバイトだった。
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工学書を読んでいる外国人が面白かった。
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橋の話をする常連客と話していた。
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それだけだった。
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それが今。
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世界を救う計画の一員。
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古代文明。
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異世界。
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侵入者。
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敵組織。
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意味が分からない。
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だけど。
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逃げたいとは思わなかった。
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なぜだろう。
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視線を向ける。
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カイル。
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彼は地図を見ていた。
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敵ではなく。
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逃げ道でもなく。
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地形を。
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構造を。
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施設を。
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分析している。
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不思議な人だった。
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世界が滅ぶ話を聞いても。
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最初に考えるのは保守計画。
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敵が来ても。
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最初に考えるのは安全対策。
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そんな人だから。
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少しだけ安心できた。
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やがて。
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カイルが口を開く。
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「迎撃はしない」
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神代が振り向く。
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「いいのか?」
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「戦えば施設が壊れる」
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即答だった。
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「なら」
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「先に動く」
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地図を見る。
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テーマパーク。
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第一認証鍵。
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その位置。
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そして。
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「認証鍵を確保する」
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それが最優先。
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実に合理的だった。
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敵を倒すことではない。
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目的達成を優先する。
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斥候そのものの思考だった。
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アリアが頷く。
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「推奨します」
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「成功率が最大です」
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すると。
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巡回艇が光り始めた。
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格納庫全体が震える。
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大量の粒子が舞う。
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そして。
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機械音声。
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《出発準備を開始します》
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《第一認証鍵回収任務を承認》
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《修復者チーム搭乗準備を行ってください》
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栞が天井を見上げた。
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テーマパーク潜入。
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認証鍵回収。
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追ってくる謎組織。
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世界崩壊のタイムリミット。
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あまりにも情報量が多い。
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だが。
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冒険だけは確実に始まった。
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地球と異世界。
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二つの世界を救うための。
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最初の正式任務が。
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今。
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動き出す。
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――第33話へ続く――
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