第四十話 腐女子 前半。
六話目です。
此れで今日は最後です。
三十分後。
「腐……それはそうとして」
天井が回ってるよ~~。
僕は近い将来の鍛錬の地獄絵図を想像し悶え続けていた。
それはもう立ち上がると頭がグルグル回る程だ。
他の皆はそんな僕を見て少し引いていた。
でしょうね。
僕だって引くわ――。
ふふふふふふふふ。(自棄)
ひとしきり自分の未来に絶望し頭を悩ませている僕。
気が付くとサキ姉さんが僕の近くに居た。
「ふえ? どうしました」
「腐……クリスはどうしたの?」
クリスを指差すサキ姉さん。
「あうううがな」
クリスはというと恥ずかしさの余り僕の足元で蹲ってる。
……クリス。まだ悶えてたんですか。
あれ?
気が付いたら僕。いつの間にかベットの横に移動しているな。
気が動転していて気がつかなかったのかな?
まあいい。
「キキ達全員を無力化できたら、クリスがご褒美をくれると言ったんで即実行したら、ああなりました」
「腐……その内容は?」
あ――頭がクラクラする。
「あの状況を上手く処理出来たらクリスが接吻してくれるって」
「腐……その程度ではあそこまで壊れないと思うけど?」
「サキ姉さんに教えて貰ったやり方で舌を入れたら、ああなりました」
「……腐……そう」
何故かサキ姉さんの目が妖しく光る。
その視線は床で体を羞恥心の余り悶えてるクリスに注がれる。
「腐……なる程、あの時カイルに教えた通りにやったと?」
「う……うん」
「腐……サクランボの茎を舌で結ばせた練習が役にたったわね」
「あ~~」
あれは大変でした。(遠い目)
舌が筋肉痛を起すという大変レアな経験を体験させて頂きました。
「そう」
サキ姉さんの怪しい瞳に思わず僕は頷く。
あの時…つまり僕が帰らずの森に置き去りにされる少し前の事を言ってるのだろう。
駄目神に貰った特典【童貞を保ち続ける事で無病息災(笑)】の効力が薄れたキスの事だ。
サキ姉に正しい性教育を教えて貰った時の事です。
将来女の子にキスする場合に備えみっちり仕込まれました。
……様々なキスの仕方を。
その過程で舌の入れ方を教えて貰いました。
そういえば……。
あの時サキ姉さんのテクニックで僕の腰は砕けたな~~。
というかサキ姉さん。未成年なのに何でこんな事を知ってるんだろう。
想像するのが怖い。(現実逃避中)
ガシッ。
「ふえ?」
何故か僕はサキ姉さんに頭をがっちり掴まれた。
「腐腐……はあ、はあ、はあ」
「あ……あのサキ姉さん?」
サキ姉さんの息が荒い。
というか目が血走ってるんですけどおおおおっ!
僕は腰が引けています。
というか近いっ!
顔が近すぎるっ!
近すぎるうううううっ!
何っ!
何なのっ!
あっ!
ああああああああっ!
ぶっちゅううううううううううううっ!
そんな音が部屋中に響いた。
音の正体は欲情したサキ姉さんが僕にいきなりキスをしたからだ。
しかもとびっきり濃厚でディープなのを。
「「「「「「「「「「ひっ!」」」」」」」」」」
クリス以外の皆から悲鳴が上がる。
今僕は舌を使われてます。
美少女が四才児に舌を駆使しています。
二人共未成年ですからこれは犯罪です。
否。
将来僕の嫁の一人になるんだから、この世界基準では別に犯罪にはならないか。
ははっ。
今僕は混乱してますね。
というかこれは気持ち良いです。
いかん。
あまりの気持ちの良さに腰から力が抜けてきた。
ちゅぽん。
唾液が糸になって僕とサキ姉さんの唇を繋ぎ切れる。
そのまま力を失い倒れる僕。
その際に僕の服が乱れる。
なんか十八禁の行為をした後みたいな感じだなあ――……。
「はあはあ」
僕は息を荒げつつ乱れた服を直す。
視界の隅では皆が顔を赤く染めていた。
「姉孝行な弟ね」
「ふえ?」
意味が分からないんですけど――……。
僕は髪を整え終える。
ふう――……。
汗が気持ち悪い。
「まだ幼児とも言うべき男の子が、年上の美少年を自分好みに染め上げる」
「なんですと?」
この状況でふいに幼児と美少年とい言われても、僕には意味が分からず聞き直す。
ガシッ!
いきなり顔を掴まれ立たされる僕。
「……腐腐、良いわね」
「あのう?」
美少年って誰ですか?
もしかしてクリス?
幼児というのは多分僕でしょうが?
「腐腐腐……手始めに誰も蹂躙してないその唇を陵辱するのが良いわね」
「もしもし?」
僕の言葉聞いてないよ。
この人。
それはそうと……陵辱って……。
僕がクリスから貰ったのは唯の御褒美のディープキスなんですけど……。
「腰の砕けた少年の白い首筋にその唇を這わせ……腐腐腐」
「あのう~~サキ姉さん手を離して下さい」
サキ姉さんの目付きが段々と妖しくなってきてんだが……。
というか恐いんですけど。
「幼さの抜けない純真無垢な義弟に逆らえない義兄」
「ひっ……」
はあ、はあ。
と息が荒いんですが……。
というか怖いよおおおおおっ!
評価をお願いします。




