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空から魔女がふってきた!  作者: 杉並よしひと
第四章
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 ワゴンカーはラインハルト家の物だった。後部座席には俺とハル、みど俺達が地上へ降りると、翠がゴーレムに何か指示を出すのを待ってから、すぐに出発となった。

「お前のゴーレム、なんか向こう行っちゃったけど、良いのか? あれで」

 俺の疑問に、翠は面倒くさそうに答えた。

「連れて帰るわけにも行かないでしょ」

「いや……、まあ、そうだけどさ」

 もう一度、深い溜め息をついて、翠は話し始めた。

「ゴーレムの記憶って言うのはさ、クレストに蓄積される物なの。クレストって知ってる?」

「ハルに聞いた」

「あ、そ。で、クレストに情報を蓄積するってことは、逆に、それさえあればゴーレムを形作るのはどこのどんな土でも良いわけ。だから、私はさっきの場所の適当な地面にクレストを出現させて、ヤマト達のいた所にゴーレムを召還したの」

「ふうん」

 なるほどなあ。……あれ、ちょっと待て。

「質問は?」

「何で竜二がここにいるんだ?」

「ひどいな、ヤマト。俺とお前の付き合いだろ」

「お前は黙ってろ。なあ翠、なんでだ?」

「魔法使いだからに決まってるでしょ」

 きっちり十秒、俺の脳みそはフリーズした。固まった脳みそが動き始めても、俺の脳の中身はまとまらず、ただ出てきた言葉は、

「はあ……?」

 だけだった。情けない。

 ただ確かに、そんな混沌の中でも、翠の言った様に、「竜二が魔法使いだから」と言うのは、合理的な説明の様に思える。ってか、そうじゃなかったら、翠はゴーレムの姿だってみせないはずだ。

「竜二、お前も魔法使いなのか……?」

「そうだよ。水の精霊を使役する魔法使いだ」

 ようやく頭が痛くなってきた。ぐるぐると渦巻く頭のまま、俺は運転するユリウスさんに問いかけた。

「もしかして、俺も魔法使いなんですかね?」

「そんな事ないから、大丈夫」

 バックミラーに、ユリウスさんの笑顔が移った。やっぱりそうだよな……。俺はなに馬鹿な事を訊いているのだ。


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