表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
空から魔女がふってきた!  作者: 杉並よしひと
第三章
PR
36/80

「いや………………、ちょっとな…………」

 言えるわけねええええええ。謝ろうと思っているのに、謝ろうとするともやもやしてたとか、言えるわけが無い。しどろもどろになる俺を見て、ハルは長い長い溜め息を吐いた。

「まあ、私も悪かったわ。とにかく、こんな状況で喧嘩してるわけにはいかないし」

「まあ、それは、そうだな」

「言いたい事があるなら、後で思いっきり言い合うってことで。それで良いよね?」

「いえっさー」

 急なハルの変化に俺は戸惑ったが、結局これは俺に取って都合が良いんじゃないか? ハルはこの場を切り抜けようとしながらも、俺に謝る機会をくれている。

 ハルはまた窓をつつき、俺のぶち当たったドアの結界も指で突いていた。そして、くるりと振り返ると、びし、と俺を指差し、

「ヤマト、あんた、この小屋の壁、破れる?」

 と訊いて来た。

「え?」

 いやいや、唐突に何を仰るんですか。

「だから、この壁を破壊出来るか、って訊いてるの?」

「うーん……、木の壁だし、道具があれば出来ない事もなさそうだけど……。なんで?」

 俺はさっきまで頭を打ち付けていた壁を撫でてみた。住宅とは違って、ベニヤ板を組み合わせて作った様な小屋だから、スコップでもあれば破壊出来るかもしれない。

「この結界、窓とドアの枠にぴったり嵌る様に張ってあるでしょ? 普通はこう言う結界って建物ごとぐるっと包み込む様に張るものなんだけど、もしかしたら窓枠の部分だけにしか張ってないのかもしれないの。ちょうど窓ガラスみたいにね」

「ふーん。……ん?」

 俺は頷きかけたが、すぐに疑問にぶち当たった。

「俺達を閉じ込める為の結界なんだろ? 何でそんなケチったはり方をするんだ?」

 何でか知らないが、武蔵野の町中から、こんなどこにあるのかも解らない小屋まで俺達を連れて来たのだ。念には念を入れて閉じ込めておこうと思うのが、人情じゃないのか。

「結界を張るのって、意外と魔力を使うものなの。これくらいの小屋一軒をすっぽり覆う位の結界だって、一日張り続けるのはすごく疲れるもの」

 それに、とハルは言葉を継いだ。

「もしこの結界が、私たちを閉じ込める為の物じゃなくて、私たちを監視しておく為の物だったら、丸ごと覆う必要なんて無いしね」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ