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七話-記憶



 皆、なんでもないように愛されたかった。

 ネコのようにはいかなかった。


 小さな生傷は絶えず、痛む。

 されど命絶えるほどではなく。

 もっと耐えられただろうか。

 ずっと耐えられただろうか。

 ああ、同胞たちよ、疲れてしまったんだ。

 

 確かに愛されていたはずの遠い記憶を胸に。

 悲しみを乾かそう。

 傷跡が疼き続けたとして。

 もういいんだ。


 いらなかった優しさを求めて。

 いらなかった施しを求めて。

 傷口を塞ぎにいこう。

 

 もう、それでいいから。



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