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創造主長様のお仕事  作者: 己龍
第3章 貴族+家族+愛情=???
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14話 見当違いな小心者

あけましておめでとうございます!

当作品を今年もよろしくお願いします。


Twitterでも言った事ですが、年末年始は昨日の1日しか休みがないので

目標の3日連続投稿計画は泡と消えました!

「《狂獣》か。相当に厄介な人物がここにいるんだな。ディーは知らなかったのか?」


「レイヌさんよ、俺が帝都に来たのは2年前だぜ?最後に見られたのが10年前ならさすがになぁ。俺成人前だし」



そういえばディーは帝国出身じゃなかったな。


なら知らないのも無理はないか。



「ラミスは知っていたか?」


「えぇ、存じております。当時は暗くなる夜間だけでなく、日中まで周囲に気を付けなければならず随分と治安が悪うございました。聞いた話ですと指揮に優れていたために奴の部下すら手ごわく、捕えても自害。スラムへと徐々に追い詰め閉じ込めたと聞きます」



ラミスは当時を思い出し拳を握り締め、周囲を鋭い目で見まわす。


まさかここに来るまで危険人物がこちらを狙っているとは思わなかったからな、守られて抜いていた緊張がここで再沸したんだろう。


同じく偵察隊の隊長はこの話を他の隊員にも話にいったようで周りが騒めき始めた。


年齢層が低い者は比較的落ち着いている様子から、あまり語り継がれずに当時の者は口を取ざいていたのだろう。


そこまで後世に残したくない事件だったのだろうな。



「言いづらいなら詳しくは聞かないが、どういった戦い方をするんだ?」


「「・・・・・・・・」」



そこまで言いたくないか。


今後の対策の為に聞きたかったんだが、団長もバリスも口を固く結び開く気配がない。


視線をずらし兵たちや我が家の使用人たちを見ても、怯えるかわからないといった表情で彼らからも聞けそうもない。



「ディーは知らないとして、ラミスもか?」


「・・・・・・申し訳ございません」



おいおい、狙ってきているやつに関して何もわからないじゃないか。



「なぁ、狙われてるかもしれないんだろ?言いたくないかもしれないが少しでも情報が欲しいんだ」



図書館ではあまり情勢についての書物には触れてないので本当に何もわからない。


最終手段としてルルに問いただすか。


だがその前に



「例えばさっきからこちらを見ているあそこの男とかは《狂獣》とどんな関係性なのかも教えてくれないのか?」


「「「!?」」」


先ほどまで俺たちが通っていた通路を指さし告げると、ディー以外は突然の見張られてる発現に行動がとれず、無防備ば状態で俺の指先へと体を向けた。


ディーは構えを取っているので日々戦いに身を置いている差が出ている。



「ホホホホ!バレていましたか。いや、噂通りだね」



建物の影からヌッとでてきたその男はお世辞身も身だしなみがいいとはいえず、ボロボロのマントに顔全体が隠れるほどの荒れた長髪、僅かに見える肌は薄汚れている。


だがその見た目とは裏腹に俺以外には察知できなかったほどの隠密性とマント下に隠された高価な魔具からして、相当の実力差であろう。



「いつの間に・・・・・。てめぇ何者だ!」


「全体防衛隊形を取れ!使用人たちを中央へ!」


「だんな様、爺の後ろへ」



三者三様の反応は一泊遅れて現れ、その声に反応した周囲も外していた防具の一部をそのままに密集隊形に固まる。


一応上位の貴族の位を持つ俺を守るように立ち塞がるディーたちの足元は即行動可能できるよう土にめり込むほどに力が入っている。



「そこのお前、《狂獣》とやらの手先か?さっそく視察かもしくは襲撃か?」


「ホホホホ、ちげぇよダンナ。こちとらちょっとした取引をしてぇだけだ」


「黙れ不審者が!イニスティア様、奴は《ドブネズミ》と呼ばれる詐欺師です。言葉に耳を貸してはなりません」


「はぁ~、これだからお堅い駄犬は。ダンナ、《狂獣》について知りたいんでしょ?こんな飼犬にもなれない馬鹿どもよりこっちと手を組みませんかね?」


「言わせておけば!」



駄犬呼ばわりをされた団長は顔を真っ赤にさせて持っていた剣を地面へと突き刺し、腰に付けていた手斧に手を伸ばす。


手斧と言っても普通の人には薪割り用の斧並の大きさだけどな。




「団長殿、ここは引いてくれ」


「しかし!!」


「元はと言えば何も教えてくれないお前たちが悪い。立場的に言いずらいのか、身内ごとなのかで濁しているかは知らないが、今はとにかく情報が欲しいんだ」


「・・・・了解いたしました。しかし、護衛として私とギルド長殿、マクリアン殿は護衛として傍に付きます。これでも第一近衛兵団団長、貴方様を守るのが務めですので」


「甘言には気をつける。それでいい」



団長の条件を承諾し、俺の背後に回った三人を引き連れ男、《ドブネズミ》の元へと向かう。


ちなみにラミスは陣形を組んでいる兵たちの元へ戻らせた。


自身の主である俺のいざとなれば盾になるつもりだったが、メイや他の使用人たちの為に避難していてくれと頼むと後ろ髪引かれる思いで下がってくれた。


男とは僅か数十メートルしか離れていないが、三人には遠い道のりのようで、男と対峙して時には額に汗を溜めていた。



「そんなに緊張しないでくれよ。俺はな~んにもしねぇぜ?」


「このスラムでこのタイミングだ。無理もないしコソコソしていたお前が悪い、我慢しろ」


「おーおーこえぇ!さすが《賢者》の二つ名持ちは違うねぇ」



引きつらせたような笑い声を聞き流し、とっとと用件を聞き出そう。


後ろの三人、特に団長は今にも切りかかりそうだ。



「で、《狂獣》の情報は?」


「その前に取引だ。こっちの用件は俺と部下共の罪状取り消しと今後の不干渉だ」


「こいつ、調子に乗り追って!」


「団長落ち着け。悪いがそれには応じられない。どのような情報かもわからないのに要求するものが大きすぎる」



こいつがどんな罪を犯したかは知らないが紳士な団長が怒れるほどだ、まともなもんじゃないだろう。


そんな奴の罪状取り消しなんかやたらスラムから飛び出し一般帝国民に被害が出る。


それは阻止せねば。



「最近貴族になったってのに態度は様になってんなぁ。いいのか?欲しいもんは俺が持ってるんだぜ?」


「お前こそわかってるのか?ここで停戦しているのもお前の発言次第で終わりを迎えるぞ」


「レイヌ、そいつは数年前に指名手配になった奴で被害総額は金貨500枚はくだらない。お前たち貴族相手じゃなくて平民とか成り立て冒険者をターゲットにしてきたからよ、被害額に比べて悪質度はでけぇぞ」


「なるほどな、ギルド長のバリスが言うんじゃ間違いないな。そんなお前がスラムのボス的な立場にいる《狂獣》を売ろうとした。目的はそいつの実権を横取りだろ?ここで捕まるか、見せしめとして無残に殺されるか、どっちがいい?」



先ほどまでとは真逆の立場になったと気づいた《ドブネズミ》は意地の悪い笑顔から一転、歯を軋ませ恨みがましい飢えた瞳で睨んでくる。


そこまで騙しやすそうな見た目か?



「・・・・・ちっ!きれいな面ぶら下げた甘やかしのガキかと思ったのによ。わかった、最低でもこの場所での見逃し、それから実刑の1ランク格下げが条件だ。じゃねぇと危険を犯してる報いがねぇ」



どうやら本当に舐められていたようだ。


しかしすぐに次案が浮かぶ辺りはさすが詐欺師といったところか。



「勝手に出てきたのはお前なんだがな。さて、この場の決定権は俺と近衛兵団団長の二人なんだが」


「私は構いません。思うところが無いとは言いませんが、この場は致し方ありませんですから。陛下には私からも進言いたしますのでご安心を」



よかった、一応仕えてる立場から犯罪者との勝手な約束など後々まずいからな。


貴族の立場もこれはこれで便利なところもあるからな。


帝都でも比較的権力の高い三人を連れてきてよかった。


ディーも金ランクだから陛下と面識はあるはずだし、こっそり聞いた話だと昇格には人格も重要視されるらしいから証人にうってつけだ。



「俺は問題ねぇな」


「俺もだぜレイヌさん、俺の言葉なんて役立つのか知らねぇけど」



なんでお前が自分の立場わかってないんだよ。


いや、無理もないのか?


証言するなんてこのご時世じゃあまりないからな。


だが金ランクとしての自覚が足りねぇんじゃねぇか?


騙されていいように使われないか心配だ。

短くてすみません

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