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創造主長様のお仕事  作者: 己龍
第2章 子供+仲間+迷宮=???
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39話 紅蓮の迷宮の舞台裏

ちょっとお仕事の方が忙しくなるので若干予定をおくれて更新しております。


すみません

テントに戻りとりあえず今後の事について話し合う。


転移陣に乗れば入口まで一瞬で移動可能ということで、急いで帰る必要もないことから明日改めてこの階層を調査後に帰還することになった。


しかし迷宮と言えば魔物が無限に湧く場所としても有名であり、この迷宮の最奥に留まることはもう一度迷宮主と闘うのではないか?という意見もあったが、俺が一言「明日説明する、とっとと寝ろ」と優しく諭すと皆健やかに寝息を立てた。



「動脈を占め落とすことは優しくとは言いませんよ?」


「黙れオンブル、今は少しでも時間が惜しいんだ」



・・・・まぁオンブルの言った通り、少しは実力行使があったことは認める。


だがこれからの予定を考えると夜明け前には終わらせるため、本当に時間が惜しいんだ。


けれども新たに湧く迷宮主をリンたちに押しつけておこうとかはこれっぽっちも考えてはいない。


階層主や迷宮主というのは、普通の魔物に比べ-のリソースを大量に使った物であり、再出現には長い時間がかかる。


ここ紅蓮の迷宮は攻略難関とされていることからその迷宮主となると・・・・・約半年は出現できないだろうな。


ちなみに一番弱い魔物の《微踊雑草(チアフル・ウィード)》は半日で再出現する。



「これで全員寝たな?それじゃ後は頼んだぞ?」


「お任せください我が主様」


「あぁ・・・・・・だがなんでお前は男子テントにいる?」


「最後の打ち合わせの為です。ご安心を、ディーさんはしっかりと眠っています」


「会話は念話でも出来るだろう、あとなぜディーの状態を強調する?おい、やめろ!にじり寄って来るな!」



ハァハァと吐息は暑く、目が冷静なオンブルの顎にとりあえずアッパーを食らわせテントから追い出す。


その拍子にめくりあがる入口から目にも止まらぬ速さで飛び出すと一直線に転移陣と迷宮核のある部屋に向かっていった。


ここまで姿を見られないようにする振る舞いが若干面倒にもなってきだし、あの魔技具(・・・)を作ったことを後悔している。


走り去る間際、目隠しとオマケでオンブルを氷漬けにしておいた。


あのまま放っておいたらついてきそうだし、ね。






















二度目は最初よりも速く部屋にたどり着いた。


夜になり現れた可燃性の苔のおかげでなにかの罠が発動したかと身構えたんだが、単位時間で生えたり枯れたりするようだ。


ネチャリ、ネチャリと苔のせいで粘着質な足音をたてながら迷宮核に近づきそっと両手で包み込む。


変わらずヒヤリとする温度だが、魔力を開放して迷宮核に体内にあった+のリソースを送り込むと少しづつ暖かくなっていく。



「~~~~~。~~~、~~、。・・・・~~~~、・・・・・~~~!」



迷宮核が暖かいから熱いまで温度が上がると、俺は合言葉を核に対して囁いた。


人間・・・いや、生物から出る声とはかけ離れた、まるで歌のような俺たちの言語を聞き終えた迷宮核は強く光ると今までが嘘のように転移陣の真上にまで移動しゆっくりと床に降りていく。


すると青白く光っていた陣は一部が書き換わり、変化が終わるとガラガラ音を立てて陣の形に下へと続く穴が出現した。



どこまでも深く、底が窺えない穴を俺は少しのぞき込むとそのまま足を踏み出し落ちていった。


どうしてためらいもなかったか?


今はそんなことはどうでもいい!大事なのは・・・・・どう暇つぶしをするかだ!


落下している最中は本当にやることがなく暇なんだよ。


実際に今は落ちてから数分経っているがまだ落ち続けている。


途中侵入防止用の魔力防壁が幾重も張り巡らされていたが、俺の生体情報を読み取ると全部解除されてからスリルもない。


落下中だから細かい作業もできない。


はてさてこの時間をどう使おうか?



しばし腕を組み考えてみる。


考えて考えて、ふと気が付けば体の浮遊感は消え、足には何かを踏みしめる感覚が現れた。


視界は光も射さない暗い穴の中ではなく目が痛くなるほどの真っ白な何もない場所。


左右上下を見ても落ちてきた穴も、地面もない。


あるのは足裏に感じる質感のみ。



「変質した迷宮核で来れるか不安だったが無事に着いたか」



俺が目印も無しに前方へと歩き始めると、踏むと同時に無機質な鉄板が足場として現れ離すと消えた。


言い忘れていたが、ここは迷宮の心臓部であり、膨大な魔力と神界の言語が仕えないと入れない。


何のために存在するかというと、それぞれの迷宮担当の亜神が住み込みで働けるようにするためであり、本物の迷宮核を設置するためだ。


だからこの場には迷宮核と亜神たちがいるはずなんだが。



「いない・・・な。たしかここは3匹の亜神が担当だったはずだが」



見回しても何も、誰もいない。


迷宮の異変から何かあったとは予想が付いていたが、まさか亜神と核が消えているとはな。


幸いというべきか《脳内地図》は使うことができたので魔力を全方位に放出し、細かく調べる。


だが一切反応はなく、無駄に終わってしまった。



オンブルに連絡しようにも空間が断絶されたこの場所では繋がりにくく、さきほどからザーザーと雑音がひどい。


帰ろうにもここにあるはずの迷宮核が無ければ一人で帰ることができない。


あれ?


もしかして今ピンチか?


いやいや、こういう時にこそルルの出番だろう。


空間が断裂しているとはいえルルが担当する世界との繋がりが深いここならば見ているだろうしな。


・・・・・おかしいな、連絡がこない。


見てるよな?現状理解してるよな?



(ルル、見ていないのか?おいルル)


(か・・・たら・・・か・・)


(感度が悪いな、こちらで上げてみるぞ?)


(何度言っ・・でしょ・・・明・・・パス・・合わ・・・・)


(・・・・・・・もう少し上げるぞ)



途切れ途切れの向こうの会話が聞こえ、すでに呆れが出てきているが我慢して更に念話に魔力を乗せる。



(ダメ・・・て!パスタは明太子を乗せて食べるのが一番です!)


(いいえ、ボンゴレ・ビアンゴこそ至高です。明太子パスタ?イタリアでは作られていませんでしたよ?)


(なんでも本場が一番だと思わないでよ!)


(それ、貴方が好きな日本食でも同じこと言える~の?)


(くっ、さすが遊戯の神。揚げ足取りは得意ですか!)


(もういいから仕事しなさいよ・・・・)


(そうだな、俺もそう思うよ。仕事をしろとね)


((!?))


(随分と楽しそうだな、ルルリア?)



こいつ、相変わらず食べ物関係でサボりやがって。


休憩は別にかまわんがおしゃべりに夢中で仕事忘れるな!



(あ、ここここれは、違うんです!)


(どうしたんだルルリア?何を慌ててるんだルルリア?落ち着けルルリア。こっちは今閉じ込められているのに暢気だなとか思ってないからなルルリア)


(え?‥‥‥‥あ、気づかなかったです)


(おい)


(ごめんなさーーーーーーい!!!)



なぜか土下座する彼女の姿が目に浮かんだ。



(謝罪はいいからここから出してくれ。あと迷宮核と亜神たちが消えている、原因の究明も調査しておけ)


(うぅ、またお仕事が増えました。いえ、ルルが悪いんですけどね!ですけどね!)



逆切れはいいからとっとと作業に移ってくれよ。


ようやく帰れると分かり、放出していた魔力を切り探索を中断しておく。


さて、ルルだけではなくこっちとしても増える問題には調査をする必要があるために俺も気が重いよ。


いつでも転移されてもいいように待っていると、(あれ?これって)と監視役の神の呟きが聞こえた。



(何かあったか?)


(あの、ただいまル~ル~リア様の作業の手助けをしたのですが、どうやら迷宮核と亜神たちが存在する~空間軸がズレている~ようです)



空間軸のズレ?


つまりは別の場所にどちらもいるということか。



(そうか、俺がここに来るまでは変な干渉はなかったんだがな)


(主長様のせいではありません。転移陣からの空間転移座標位置は一切変わっていませんから)


(ホントだ、あの子たちの反応が別のところから出てます!でもほんの少しですね、主長様なら少し踏ん張れば簡単に侵入できますよ!)



こいつ、登録空間以外への干渉は手続きが必要だろうが!



(では私は手続きの方に向かいます。今回は特例に当たりますので実行後の許可でも問題ないと思われます)


(「神、又は生命体の空間遭難時」に該当するから・・・・特例だな。ルル、座標の指示を)


(はーい!え~とこうで、こうやって。・・・・・・今から主長様の目の前に目印を出しますのでそこから入ってください!)



ルルの掛け声をかけると目の前に一匹の赤い豚が現れ、「ここだよ!」と言わんばかりに次に現れたドア枠をポンポンと叩いた。


これ、豚はいらないよな?


これ以上突っ込むと更に時間が減るので今はスルーしておこう、無視だ無視。


例え正座をしだしてこちらをジッと見つめてきても気にしたらだめだ。


俺は邪念を振り切りドア枠へと手を伸ばした。


手がドア枠を通り過ぎるというところで何もない空間が水面のように揺らぎ、俺の伸ばした手首より先が揺らぐ空間へと突き刺さっていく。


そのまま全身が揺らぎを通過し、一番に感じたことは






























鼻を刺激するような異臭だった。


侵入した空間は先ほど同様真っ白な空間であったのだろうが所々に血液が飛び散り、浮遊し、鉄臭いような生臭いような異臭が支配していた。



「これは、なにが起こっているんだ・・・」



思わず零れた一言には誰も反応しない。


どこからか聞こえる「ピチョン、ピチョン」と液体が滴る音だけが、まるで相槌を打つように俺の横へと寄り添っていた。

リン  「最近私の出番少なくないですか?」

ダリエラ「・・・私も、扱いが酷い」

己龍  「あははは、だって貴女たち使いづらぁぁぁぁぁ!!!待ってぇぇ!私の首はそこまで回らなあぁぁぁぁ!?!?」



ディー 「女のマウント争奪戦ってこえぇな」

レイヌ 「・・・・・こんなもんはほんの入り口だ。最前線はえぐいの一言に尽きるぞ」



さぁ作者の運命はいかに!

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