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創造主長様のお仕事  作者: 己龍
第2章 子供+仲間+迷宮=???
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FS02 俺たち、どうなるんだろうな・・・

気づいたら100pt超えてました!


ありがとうございます!

俺たちがこの変な世界に来て2週間が過ぎた。


学校へ行く途中だったが気が付いたら何もない場所にいて神様に会い、そして修一が言うところの異世界にやってきた。


本当はレイヌとかいうやつと協力して世界を救うのが目的だが、修一がよりにもよって自分が勇者だと堂々と言い放ちやがった。


すぐに訂正しようとしたが修一に殴られ気絶している間に城の人間と国中に勇者だと周知されていた。


運動もしたこともない修一に気絶させられ驚いたが、たぶんあれがスキルとかいうやつなんだろう。


俺と蛍、薫はライトノベルとかいう本はほとんど読んだことがなく、マーコが何冊か読んだことがある程度で状況が全く分からない。


こういうことに詳しい修一に聞くのが手っ取り早いが、今のあいつには近づきたくない。


最初に勇者だと名乗ってからずっと調子に乗ってやりたい放題だ。


俺たちは奴隷扱い、街に出ては暴れまわる、勝手に法の改正をしだす、なにもかもめちゃくちゃだ。


しかも今のあいつは悔しいが強い。


あの細い腕でなんであんな力が出せるんだよ。


あいつが馬鹿なことをやるたびに4人で止めに入るが、殴り蹴られ、魔法まで浴びせられ結局止めることができずにいる。


レベル(これはゲームをやってたからわかった)をあげて力を付けようにも邪魔されて経験値が僅かにしかはいらない。


そして現在、修一からの命令で4人で国立大図書館で魔物や魔王について調べている。


だがこの国の周囲以外は古いものがほとんどで情報が無しに等しく非常に焦ってくる。


一緒に付いてきた騎士の人は冒険国家のアルバ帝国なら魔物の情報がたくさんあると言っていたが、修一には知らせないってことで騎士さん含め5人で決めた。


あいつに言ったらたぶん・・・いや絶対に戦争をして奪うと言うと思ったからだ。


騎士さんも同じく思ったようだが、この人を含めて城の人間はもはや修一を迷惑な存在と認識していた。


召喚のときにいた王様(若く見えたが300歳を超えてるらしい)でさえ諦めてどうにかしようとしているが力をつけすぎた修一にどうしたらいいか悩んでいる。


しかも王様が排除しようとしていた悪質な貴族が修一を担ぎ上げ、長い時間をかけて弱めてきたのに全て台無しになったそうだ。


助けに来たはずなのに今やってるのは国を混乱に巻き込んでいる状態で本当に申し訳なく思っている。


勇者の称号を剥奪したらどうかと修一がいない間に王様に進言したが、すでに街中にしられていてここで間違いだったなんて言うと確実に暴動になると苦い顔をされた。


今の会話通り、既に俺たちは勇者ではなく勇者の共として選ばれたというのは話したが王様は今は自分以外には言わないでくれと口止めされた。


現在の横暴が許されるのは勇者だと思われているからで、違うと分かったら国VS修一の戦いになり、死者がたくさん出ると言われてから気づいた。


早い所レイヌにあってどうにかして欲しいが一昨日冒険者ギルドで問題を起こし、どうやら冒険者らしいレイヌとの連絡が取れなくなり、冒険者のボイコットが増え始めたらしく問題ばかり大きくなっているらしい。


「らしい」ばっかりなのはその時俺は治療されて意識がなかったからだ。


最近「この先修一に殺されるかこの国の人に殺されるかの二択しかないんじゃないか」とマーコが泣いていると蛍が言っていたが、誰も否定できないでいる。


そんな思い空気の中、収穫があまりない状態で城へ帰ると修一の部屋から争う声が聞こえた。



「だーかーら、魔族っていうのは魔王の手下なの!僕にはわかる。そんな奴らを仲間だなんていってる冒険者とか傭兵なんかはすぐに排除するべき!あと学校の生徒の魔族も全部追放ね」


「そ、それはできません。冒険者、傭兵の両ギルドのおかげで生活と安全がなりたっているのです。そもそもそのようなでまかせをどこでお聞きになったのですか?」


「いろんな作品でも魔族は敵役だった。だから間違いない!早く追い出すか始末して」


「ですからそれでは・・・・」


「あれ?いいの?勇者である僕に逆らって世界が救われると思ってるの?神様が直々に選んだっていうのに・・・・わかったらとっととやって!」


「・・・・・・・かしこまりました」



胸糞が悪い会話だ。


あいつがどんな本を読んだか知らないが別の世界の、それもフィクションの話だろうが。


これ以上はダメだ、ここで止めないとこの国も世界も魔王じゃなくて修一によって滅んじまう。


扉から出てきた栄学(えいがく)大臣さんに俺たちはすまないと言うしかなかった。



「あなたたちは悪くないことはわかっている、彼を止めようと必死になってくれるからな。だがどうしても言わせてほしい。この国が滅ぶことになったら俺はお前たちを何度でも殺しに行く!」


そう言って彼は噛み締めた唇から血を流し、どこかへ行ってしまった。



「まったく・・・あれ?帰ってきたんだ。早く調べたこと言えよ」



最悪の場合こいつを殺して止めようかと覚悟していたが、顔をあわせるとさんざん嬲られた記憶が蘇り誰も何もできない。


しかたなく今日の成果を伝えるとあいつは持っていた剣で蛍の腹を刺した。


「グァァ!グヴゥゥゥゥ・・・・・・」


「「「蛍!(さん!)(ちゃん!)」」」


「はぁ、役に立たないね。叫び声も汚いし。出てってよ、僕が満足するまで帰ってくんな!」



駆け寄る俺たちに魔法を浴びせると見張りとして一緒にいた騎士さん共々窓から放り投げられた。


幸い落下先が植木だったから全員無事だったが、それを見た修一が俺たちを見て笑っていたのを俺は見逃さなかった。


騎士さんはなんとか自力で歩けると言ってたから俺と薫で女子二人を担ぎ医務室に向かった。


もうこの国から逃げてレイヌってやつに保護してもらいたいが世話になった人がこの国にはたくさんいるから見捨てたくない。


不幸中の幸いで今のところ死人は出てないが時間の問題だろうな。


ほんの2週間でこうまであいつが変わるなんて、俺たちが会ったのは悪い神様、たしか邪神だったか・・・・それじゃないだろうか?


もしそうなら俺たちはあの神様を許さない。


この国を、修一をあんなにしちまった神様をいつか必ず・・・・・。














―――― ルーブハイド教国 ――――



真っ白な廊下を一人の青年が走っていた。


この大きな教会のような城、通称大聖堂と呼ばれる場所は創造神等の神の為に建てられた建物であり、日に清掃は6回されるほど大切にされている国の象徴である。


大聖堂では常に清楚であるべきとされており、本来青年のようにドタバタと音をたてて走ってよい場所ではない。


すれ違う聖職者たちは青年に注意しようとしたが、彼の必死の形相に伸ばした手を止め何があったか走りゆく背中に疑問の視線をぶつけた。


青年がたどり着いた場所は大聖堂の最上階にある、先ほど通り過ぎてきたどの部屋の扉よりも白く細かな装飾が施された扉の前だった。


乱暴に扱うのが躊躇われる扉を前としても勢いをそのままに室内へと駆け込んだ。



「きょ、教皇様!」


「愚か者!この大聖堂でなんと罪深いことを」



室内では聖騎士大隊長と枢機卿、そしてこの国と神敬教(しんけいきょう)のトップであるルリジオン・ルル・グラチード教皇の3人が飛び込んできた青年に非難の目を向けたが青年はそんな視線をものともせずに脇に抱えた紙の束を教皇へと渡すべく近づいた。



「そこまでだアウルシード神父。君ともあろうものが一体どうしたのだ?」



青年、アウルシードの進路を聖騎士大隊長は塞ぎ、これ以上は進ませないとしたが彼の勢いは止まらなかった。



「至急の要件です!先ほど冒険者ギルドと傭兵ギルドにイビルアル王国の支部より通信があり、すぐにでも教皇様に確認をと思い厳罰を覚悟の上で報告に参りました!」


「ギル、彼を通してあげてください」


ギルと呼ばれた聖騎士はそれでも警戒を緩めず紙の束を渡す彼の横から離れなかった。



「教皇様、お顔が優れないようですがどうなさいましたか」



読み進めるほどに顔色を青白くさせる教皇を枢機卿が心配するが、紙をめくる手を止めずにすべて読み終えるとその重そうな口を開いた。



「勇者召喚の儀が成功したことは知っていると思いますが、その勇者がかの国で問題を起こしているそうです」


「なんと!しかし・・・・」


「えぇ、今回召喚された者たちは勇者ではなく勇者と共に歩むものだと信託がありましたが、どうやら本人たちは自らを勇者と名乗っているそうです」



教皇は最近増えた皺が気になる顔をしかめて立ち上がった。



「どちらに?」


「礼拝堂へ。このことは果たして創造神様のお考えの内なのかお聞きしようかと思います」



そもそも神託は数百年ぶりのできごとで、言われたことをそのままに召喚の魔法陣があるイビルアル王国へ伝えたが、もしかして解釈が間違っていたのではないかと教皇は不安になり、もう一度神託を受けようと創造神の像を祀る礼拝堂へと向かう。


教皇を追う3人の顔ももしかして神からの言葉を間違えたのかと不安一色に染まり、どうかもう一度神託が降りるよう創造神に祈るのであった。


はたしてこれはルルリアのミスなのか、この時点では本人を含めまだ誰もわからない。


全世界の迷惑上司たちに捧げる


「立場が偉いからって何してもいいと思うな!」


をテーマに書いてみました(/ω\)



来週は一度お休みにしようか迷っているので、みなさん別の意味でお楽しみに!

ちなみに次回からは本編ですよー


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