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創造主長様のお仕事  作者: 己龍
第2章 子供+仲間+迷宮=???
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15話 やりすぎ?まだ始まりだ

「失礼いたします。こちらにレイヌ名誉侯爵様がいらっしゃるとお聞きしたのですが」


昼食が終わり今日は時間があるので子供たちと鍛錬をしていると王宮の騎士が裏庭へとやってきた。



「ここにいるがどうした?」


「はっ陛下からの言伝をお預かりしております。「宰相が早く家名を考えてくれとうるさいので今日中に決めておくように」とのことです」



・・・・・すっかり忘れてた。


考えてはあったが迷宮に向けて忙しくて伝えるてなかったな。



「時間の指定はあるのか?」


「本日、地の刻4時までに来るようにとのことです」



地の刻4時ということは16時か、あと3時間はあるな。


明日明後日でリンたちにそこら辺の魔物で実戦しようと思っていたから様子を見てから行くか。


騎士が出発まで孤児院の門まで待機しているというので今から行くと伝えると子供たちに自分たちも行きたいと騒ぎだした。


もう少しすればまた会いに行く時間が少なくなるので連れていきたいと言うとそれはできませんと断られたが彼らは将来冒険者になりたいから騎士や近衛兵の鍛錬だけでいいから見せてやりたいと必死に頼んだ。


こどもの為なら平気で頭を下げる、これが俺の親心だ!


すると人数を五人まで絞るならと許可がもらえた。


一般騎士にそんな権限あるのかと思ったがどうやら彼は第3騎士団の団長らしい。


そこでそれぞれの分野のトップを選び抜いた、紹介しよう。


剣部門 皆のリーダーでヤンチャ坊主のムート

弓部門 いつも大人しく一番目がいいヤンム

盾部門 一番体つきがいいテルアエラ

魔法部門 頭が良く保有魔力量が一番のノエル

自称食通部門 食べ物が絡むと一番強いレックル


・・・・・・言いたいことは分かる。


一つだけわけのわからない部門がある理由は簡単に言えば俺がレックルの視線に耐え切れなかったからだ。


仕方ないだろ!残り一人を誰にしようか迷っているとジッとこちらを見つめてくるんだよ!


目を背けてもわざわざ目線の先に移動してきてまた見つめるを数回繰り返して俺が負けたという意味の分からない判断だったがお前が鍛錬風景見てどうするんだよ。


彼女は戦闘力こそ無い(通常時のみ)が料理に関しては天賦の才があり、俺の料理知識をどんどん吸収していき味付けも自分で考えて変えたりと別方向で有望なんだがな。


騎士団長もなぜこの子が?という顔をしていたが気にしないでくれと言っておいた。













―――― 王宮地下  鍛錬場 ――――


馬車の中でも地下に向かうまでも子供たちは初めての光景に興奮して騒ぎ通しで怒られないかと心配したが誰かとすれ違う度に暖かい目で見られた。なぜだ?


鍛錬場に着くとリンたち4人の他はどうやらちょうど休憩時間らしく、普段4~50人ほどで集団訓練をしているが10人ほどしかいなかった。


子供達は兵たちに任せてみなの所へ行き明日から実戦に移行すると伝えるとやたらと喜んでいた。



「レイヌさんの言った通り腕のリーチと足運びを注意したら、ほら!」



そう言うとディランは[木製人形なぐられ君Ver.3]を殴ると人形は砕けずにポッカリと拳の大きさに穴が開いた。



「なかなかだな、1週間と少しでここまでいくか。成功率は?」


「7割です。それだけじゃなくて火も拳に乗せやすくなったんですよ」



動かしやすい動きに変えて余裕ができたからだろうから魔力操作も鍛えれば更に攻撃力は増すだろう。



―ステータス―

名前 ディラン・マクリアン

性別 男

年齢 23

種族 人族

レベル 209→210

HP 5100/5100

MP 7500/7500

攻撃力 740

防御力 420

瞬発力 1040

魔力  2500

知識  3400

幸運  280


スキル

・拳闘術(元マクリアン流)B→A・足闘術C・纏いB→A・身体強化A・火魔法C・眼力C・掃除B・介護C

称号

・喧嘩屋

・元マクリアン流継承者

・放浪家

・苦労人

・鍛錬バカ


―――――――



いろいろ教えた結果攻撃特化なステータスになったが本人希望だからしょうがない。


元々の型を直したらどうやら流派から大きく外れたものとなったがいいのかと伝えると「別に問題ないです」とサムズアップでの笑顔。


でも継承者だったんだろう?


こいつが良くても流派の師匠はいいのかと思ったが面倒ごとは今のところ勘弁してほしいので無視しておこう。



「・・・・師匠、見て見て」



次にダリエラは長杖を掲げて的に向かい魔法を放った。



「風よ放たれ〈空気弾(エア・バレット)〉」



発射された空気の弾は的の中心へ次々と当たった。


威力は前と変わらないが注目すべきは精密性と短い詠唱だ。


ふんすっと自慢げにこちらを見てきたので一応褒めておく。



「成長がすごいな、初級魔法とはいえよくここまで詠唱を省略出来たな。もう少しで無詠唱もできるだろう」


「・・・私がんばった。・・・魔力を体内で練るなんて久しぶりにやったけど馬鹿にできなかった」



どうやら魔力操作の練習は魔法を学ぶための一環とされていて発動出来たらやらない人がほとんどらしいが、これは言わば筋トレと同じようなものなので常にやっておかなければならないものだ。


その結果10年以上止まっていた成長がまた上がり始めたらしい。



「レイヌ様、私の成果もご覧ください!」



今度はリンが大盾(・・)を構えたのでリンと同じ攻撃力で大太刀を振り下ろした。


盾で攻撃を受けると2.3m後ろに下がったがしっかりと止め、バク転をしながら盾に蹴りを放つと今度は斜めに構えて攻撃を反らし剣で反撃をしてきたのでこちらは摘まんで止めた。



「急に盾役をやりたいと言われたときはどうしようかと思ったが十分形になってるな。次からは受け止めの力の緩急をつけてみてくれ」



とりあえず全員の成果を見終わると周りの兵たちも子供たちも「おぉ~」と拍手を送ってきた。


え?オンブル?


シャドーボクシングしてアピールをしているが無視しておく。


だってここじゃぁあいつの身になる鍛錬はできない、実戦で成長するタイプだからな。


鍛錬はここまでとして4人には明日に向けて準備するように伝え、子供達は兵に鍛えてもらえと頼んでおいた。


準備期間が短いのも鍛錬の内、いつもそんな余裕があるとは限らないからな。


そして俺は鍛錬場を後に騎士団長に連れられ陛下の元へと向かった。


・・・・・ちょっと待て、レックルはどこいった!?


厨房のほうへ行ったから侍女が付いていったの?手間とらせてすまん。













―――― 王宮地下  鍛錬場(レイヌ退去後) ――――


レイヌ名誉侯爵様が鍛錬場(ここ)を出ると、次々に美強たちが出て行った。



「すごかったなさっきの」


「魔族の詠唱も短かったし美強の盾もすごかったな」


「でも火拳はいまいち凄さがなかったよな」


「バァカ、あれは力を1点に集中させてんだろ。普通は的が割れるか周りにヒビがはいるだろうが」



そう言われると確かにすごいな。


この間的を許可をもらって斬りかかったけど逆に剣の方にヒビが入ったから硬さもすごいんだよな。


あの的もっと真近で見たかったけどさっさと回収しちゃったからなぁ、見せてくれって言えばよかった・・・。



「ねぇおっちゃん、早く戦い方教えてよ」



俺たちが話しているとレイヌ名誉侯爵様が置いていった子供たちが催促してきた。


そういえばさっきこの子たちを連れてきたレイヌ名誉侯爵様は弟妹の面倒を見る兄みたいな光景だったな。


本人の前では口が裂けても言えないが。



「悪い悪い、で?なにしたいんだ?」


「にぃちゃんが模擬戦してもらえって」


「違うよムー君、お父さんでしょ?」


「う~ん。なんか恥ずかしいんだよぉ」



話の一部内容はよくわからんが模擬戦か。


ならこっちは防御だけやってどんどん打込ませるかな。



「よし、どんどん攻撃してみろ!」


「よっしゃ!いくぜ!」」


「!?」



なんだこの力!?


子供とは思えない、攻撃を受けた木剣がわずかに欠けたぞ!?


それだけじゃない、スピードも身のこなしもすぐにでも王宮務めの兵にスカウトしたいぐらいだ。


王宮の兵は騎士団と俺たち近衛兵の二つがあり騎士団は実力と他国向けに礼儀を持ち、俺たち近衛兵は実力重視で王族の身の回りを守る。


騎士団長達を除いて騎士団より近衛兵のほうが正直戦闘力は高い。


近衛兵の下っ端ではあるが俺と互角に戦えるだけの実力を持っている。


こんな少年がだ。


周りを見ても仲間たちもそれぞれ相手にした子供に驚いている。



「まだまだ!」



くっ!防御だけと言ったのは失敗だったか。


だがこれでも俺は近衛兵だ、全部受け切ってやる!












「だ~!一回も攻撃がはいらなかった~」


「そう簡単にはやられないさ」



嘘だ。


何度も危ない場面があったしミスもあった。


単なる意地で乗り切ったにすぎないのは俺自身がわかっている。


足りないのは経験だけでそれさえあればあっという間に俺を抜くだろう。



「なぁ、どこで戦い方を覚えたんだ?」


「レイヌにぃちゃん!」



なんと、レイヌ名誉侯爵様は戦いや研究だけでなく戦闘指導まで一級なのか!?



「・・・なぁ、俺にもレイヌ名誉侯爵様から教わったこと教えてくれよ」


「いいぞ!」



これはチャンスだ。


子供に頼むのは情けないと思われるかもしれない、けど強くなるためにはそんなものクソくらえだ。


滅多にレイヌ名誉侯爵様に会えない立場上、間接的に教えを受ける為に俺は目の前の少年に教えを乞う。


全ては国を、そして家で待つ嫁と息子を守るためだ。













―――― 王宮  厨房 ――――


「おいおい嬢ちゃん、お前さんなにもんだよ」


「名乗るほどのものじゃないよ」


「飯をくれっていうから出したら全部食って、料理始めたと思ったらなんだこりゃ。めちゃくちゃうめぇじゃねぇか!」


「照れる。これニルガンのラぺ」


「おぉ!これもうめぇ!ニルガンのこの細さといい、発想力といい・・・・嬢ちゃん、たまにここにこねぇか?」


「まかせて」


こうして料理長とレックルとの間に友情が芽生え、王宮に小さな料理人が誕生した。


―鍛錬場の帰り道―


リン 「明日からとなると私月のものがあるのですが・・・・」

ダリエラ 「・・・私は大丈夫だから分ける?」

オンブル 「わたしのもので良ければ品質もいいものですよ?」

リン・ダリエラ 「「分けてください!」」

ディラン 「なぁ、せめて俺のいないところで話してくんねぇか?」



女性同士の会話は男性にはキツイものらしい


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