FS01 僕が異世界に行くってマジですか!
本日2話目です。
内緒で見た人はじっくり見てね♪
親や奥さんに見つかった人はこれを見た後家族会議が行われます。
ご愁傷様です。<(_ _)>
「あれ?ここどこ?学校にいく途中だったんだけど・・・・」
登校途中に気が付くとこの真っ白な場所に僕は立っていた。
誘拐?白昼夢?それとも幻覚かな?
とりあえず人はいないかと辺りを見回すと少し離れていた場所にさっきまで一緒にいた4人の男女が倒れていた。
短髪の大柄な男で幼馴染の池田健治
腰まである長髪の女で同じく幼馴染の橘蛍
三つ編み眼鏡の女でクラスメイトの一真湖
ポニーテイルの華奢な男で同じくクラスメイトの姫野薫
4人を揺すり起こすどこまでも平均的な男の僕、田畑修一
今この場にいるのは僕たち5人だけだ。
まったく起きようとしない4人をまさか死んでるんじゃ・・・・と思いつつも必死に揺さぶると一人一人目を覚まし始めた。
「ん・・・・・ふぁぁぁぁ。あ、わりぃ。歩きながら寝てたみてぇだわ」
まだ寝ぼけている健治は現状を理解していないようで頭を掻きながら欠伸をかみ殺している。
「え?ここどこなの?さっきまで道路にいたわよね?」
一方の蛍はすぐに理解して僕に確認を求めてきた。
「真湖たち、どうなっているんでしょう・・・・・」
ペタンと座り込み涙を浮かべる一さんは蛍の傍にいこうともがいているが腰が抜けたらしく伸ばした手は空を切るばかりだ。
「健治君しっかりして!僕たち大変なことになってるよ!」
一見女にしか見えない薫くんは寝ぼけた健治を揺さぶり起きろと訴えている。
とりあえず現状の確認をしよう。
僕たちはいつも通り近くのコンビニに集まり全員そろって登校していた。
たしかあのとき話していたのは薫くんがまた告白された(男から)らしく慰めていたんだったかな。
でもそこからの記憶がなく、気づいたらここにいた。
こんなことになる覚えは全くないので原因がわからない。
「ねぇ、とりあえずこの辺りを調べてみない?もしかしたら出口があるかもしれない」
非日常な状態に不謹慎ながらも少しワクワクしながら提案してみた。
「いや、今は動かないほうがいいだろうな」
「そうね、もし私たちが誘拐されているなら出られないように罠があったりするかも」
「そ、そうですね。でも今立っているここにも罠ってあるのではないでしょうか・・・・」
一さんはそういうと薫の腕に抱き着きながら足元へ視線を落とした。
「大丈夫じゃないかな?さっきからみんな動いてるけど今のところ何も起きてないし」
薫くんは足元を踏みながら確認をしている。
「で、でもすぐに脱出したほうがいいんじゃない?」
探索をしようと説得を続けるが残念なことに4対1でこの場に留まることになった。
「まぁ落ち着こうぜ。ジタバタしてもしょうげねぇからな!」
「それに出口があったとして現在位置がわからない以上どうしようもないしね」
内心不貞腐れていると健治が僕の肩に腕を回し、蛍はその光景を微笑みながら見ていた。
いつものやり取り、だが現状異常な場所にいるというミスマッチな状態が続く中、僕たちの目の前の空間が輝きだした。
どんどん強くなる光で思わず目をつぶり、収まったであろう頃に再び目を開けるとそこには宙に浮いた女の人がいた。
ふわふわとしたピンク色の髪に鳥のような翼、十分目を引かれる箇所はあるが僕はそれより見たこともないほどきれいな顔に心を奪われた。
テレビでみた話題のアイドルなんか霞むほどのきれいな顔はなぜか細かい傷が付いており来ている服もボロボロだった。
呆然としている僕たちに女性は優しく微笑んだ。
『こんにちは、地球に住む人間のみなさん。急にこのような場所にお連れして申し訳ありません。わたしはとある世界の創造神をしておりますルルリアと申します』
か、神様!?
神様って本当にいたんだ!?
いやまって。この状態って僕がよく読んでる異世界物じゃないか!
「はぁ!?ちょっと待ってくれ。急に神だとか言われても信用できないんだけど」
「失礼だとは思うけど証拠を見せてもらえるかしら?」
僕1人テンションが上がる中、健治と蛍はよりにもよって神様に文句を言った。
止めてくれよ!機嫌損ねたら帰らされるじゃないか!
二人を睨んでいると神様が頭上に右手を掲げたとたん目の前に全員で囲めるほどの丸いテーブルと人数分の椅子と飲み物が現れた。
それだけでなく辺りにいままでただ白いだけのこの場に花が咲いた桜の木もいつの間にかあった。
『これで証明になりましたでしょうか?まだ足りないのであれば今度は高層ビルを作りますが』
「い、いや、十分だ。わかったから」
「どうなってるのかしら・・・・」
「ふえぇぇぇぇ!蛍ちゃぁぁぁん!」
「・・・・・・・(呆然としている)」
ざまぁみろ!神様を怒らすからだよ。
あぁ、きっとこれからチートな能力もらって異世界無双するんだよなぁ。
かわいい子集めてハーレム作っちゃおうかな!
ど、奴隷とかも買ったりしちゃったり・・・・。
一人で妄想にふけっているといつのまにかみんな目の前のテーブルに集まっていたので急いで追いかけた。
『・・・・というわけで皆様に私の世界を救う手助けをお願いしたいのです』
「わかりました!僕が世界を救います!」
神様の願いを即答で答えると蛍が待って欲しいと制した。
「ようやくするとこれから向かう世界で魔物とかいう化物とか魔王とかを退治してくれ、ってことでいいですか?」
『はい、そうです』
その言葉に僕以外の4人は渋い顔をして目をそらした。
「あのさ、つぅことは死ぬこともあるんだろ?俺たちまだ17のガキだし戦い方なんか知らないんだ。それにそろそろ受験勉強だってやらなくちゃなんねぇし。俺たちのメリットが一つもないんだよ」
「だよね。僕たちの受験に間に合うように急いで解決できるようならその世界に住んでる人がとっくに終わらせてるしね」
「ま、真湖は死にたくないですぅぅぅぅぅ!」
「わかったから!首にしがみつかないで真湖ちゃん!苦しいよ!」
健治と薫くんは冷静に状況を見て自分たちでは無理だと否定し、一さんと蛍はなにやら揉めている。
みんな何言ってんだよ!受験だとか死ぬとかどうでもいい!
待てよ?そんな嫌なら僕だけ行けばいいじゃん!
愚か者を見る目で4人を見たが全員そのことに気づかなかった。
『安心してください。すでにその世界には勇者たる人物がいます。皆様にはその方と共闘って欲しいのです。名前はレイヌ様といい、現在世界最強の存在ですのでいざというときはみなさまを守ってくださいます。時間軸の方も大丈夫です。向こうで何年暮らしても元の時間と姿で帰ることができます』
ちょっとまってよ!勇者がもういる!?
それじゃぁ僕が目立たないじゃんか!
「そんな人がいるなら俺たちいらないんじゃ・・・・。それにそれだけじゃ俺たちの命に対してメリットがすくねぇんじゃ・・・・」
この筋肉ゴリラ、いい加減黙れ!空気読め!
相変わらずごねている健治に避難の眼差しを送っていたがついにそれだけでは飽き足らず思わず立ち上がり怒鳴ろうとしたが、神様はそんな空気でも変わらず微笑んで説得してくれた。
『確かに無駄と思われるかもしれませんが、さすがに一人で世界は救えません。それにレイヌ様についていけるような方がいないのでどうか皆さんに助けて欲しいのです。もちろん褒美は用意しております。まずは皆さまに私から加護を与え、お好きなスキルを授けます。この問題の解決後もなんでも1つ願いを叶えます。地球一のお金持ちにも大統領にもなれます』
おぉスキル!
ここですごいやつを選べばレイヌとかいうやつよりも強くなって僕が勇者になれるかもしれない!
なんでも願いをかなえるという言葉に4人とも顔色を変えた。
健治は6人兄弟妹の母子家庭だからおそらく家族の為に金を欲しがる。
蛍は実家が元棒術の道場だから道場の復活を願うだろう。
一さんは本好きだから大きな自分専用の図書館でも願うかもしれない。
薫くんは・・・・・・・たぶん男らしくして欲しいとか思ってそう。
僕はもちろんこれから向かう世界でハーレム王になる!
あ、でも願い事を増やすっていうのもいいかもしれない。
僕って頭いい!
『了承してくださりありがとうございます。それではこれからスキルの選択を始めましょう』
神様は僕たちを見て決心がついたと判断したようで早速スキルを選ばせてくれた。
健治たちも最初は戸惑っていたがだんだん楽しくなってきたようで目の前に現れた立体映像を触りながら談笑していた。
だが僕はその輪に入らず一心不乱にスキルを選んだ。
最強の力を手に入れて僕が勇者になる為に!
みんなより時間をかけて満足のいくものを選ぶと互いに何を会得したか報告しあった。
健治
・斧術A
・格闘術S
・防御魔法S
・身体強化魔法A
・絶対防御A
蛍
・棒術S
・身体強化魔法A
・瞬走A
・料理S
・魔力物質化A
一さん
・火魔法A
・水魔法A
・土魔法A
・風魔法S
・魔力生成S
薫くん
・弓術S
・空間魔法A
・付与魔法A
・挑発A
・錬金術A
僕
・剣術S
・光魔法S
・超身体強化魔法A
・魔装A
・無限収納
・限界突破
・自然治癒
・絶倫
4人は5つまでしかスキルはないが僕は8つも選べた。
やっぱり僕は特別なんだ!
だが絶倫については話してないのでみんなには7つ取ったと伝えておいた。
みんなの準備が終えると足元が輝いてゆっくりと僕たちを包み始めた。
『では皆様、世界をよろしくお願いします。レイヌ様にもよろしくお伝えください』
――――イビルアル王国 召喚の間――――
「おぉ!こんなことは初めてだ!まさか召喚魔法が成功するとは!」
気が付くと僕たちはやたらキラキラした服を着た人たちに囲まれていた。
「やはりルリジオン教皇の信託の通り準備をして正解であったな」
そう言いながら僕たちの前に王冠を乗せた若い男が歩み寄り膝をついた。
「わたしはイビルアル王国の王、レルネン・メイクハルトと申す者だ。突然のことにさぞ驚かれたことだろう。そなたたちは創造神様から遣わされた勇者たちでよろしいですかな?」
「あ~俺たちは・・・・」
「はい!僕たちが、いえ僕が勇者です!」
健治が余計なことを喋ろうとしたので無理やり遮り黙らせた。
「おい修一!お前何言って――――」
「僕が来たからには安心してください!必ず皆さんを救って見せます!」
黙っていろ健治。
僕は主人公なんだ、レイヌとかいうやつより強くなって世界最強になりウハウハになるんだ!
楽しみだなぁ、これからどんなことが起きるんだろう。
とりあえず今後邪魔にしかなりそうもないお前たち4人は僕の引き立て役としてせいぜいこき使ってやるからありがたく思えよ!
今回は召喚された日本人高校生たちのお話です。
ちなみにFSとはFake Storyの略です。
打ち切りみたいな紹介になりますが
今後の修一たちの活躍に期待していてください( *´艸`)




