18話 魔忠
魔忠
ウルは確かにそう言った。
言葉を喋るのといい、どうやら魔物ではないらしい。
見かけは5,6mの鬼のような外見で大鬼なんだけどな。
「なぁ魔忠ってなんだ?すごいものなのか?」
「な、なにを言ってんだ‥‥やつは魔王の手下だ。危険度はSを超える化物だ!」
ウルの説明を聞いた魔忠はクツクツと笑うと真黒なオーラを出した。
「タカガ魔忠ト一緒ニシナイデモライタイ。私ハ魔忠次官、貴様ラヲ滅ボス者ダ。」
「な!黒い魔力‥…やつは黒の魔王のNO.3だ!レイ、今すぐ帝都へ帰れ!このことを皆に伝えるんだ!」
こいつを倒せばいいだけの話だからさっさと片づけたい。
だがなんだ?こいつのオーラ、ただの魔力じゃない。
―ステータス―
名前 黒の魔忠次官
性別 —
年齢 Ωhぺあdしyうぇえb
種族 ドウfゴUbcをう
レベル そjdvgほ
HP kdの伊svhン/ちrhcj
MP ODs°hvン/えfふhヴぉんv
攻撃力 所VHうぇお
防御力 ヴぉ魚Hさ
瞬発力 kVへ
魔力 gvhが樹g
知識 ぴgハレp
幸運 おぢHヴァ
スキル
・jsvhgS・ljdghS・王sfhg・うぇうgy
称号
・所hdg0uhpier
加護
・ の加護
―――――――
あれ?ステータスがよく見えない。
それにどうやらこいつは加護をもっているが魔物や魔王はいわば-(マイナス)のリソースの塊だ。
それが加護を受けるなんておかしいし送るやつもいない。
なにやらきな臭いし放ってはおけないと思い、俺は一瞬で近づき大太刀で両断するつもりで横に一閃したがやつの腕を一本飛ばしただけだった。
あまりの素早さと防御力に驚いていると魔忠は傷口を押さえ喚き散らした。
「バカナ!アノ方に強化サレタ身体ヲヤスヤスト切リ裂クトハ!タカガ人族ガ、調子ニ乗ルナ!」
その直後ウルとリンの目の前から1体の魔物が地面から飛び出してきた。
まずい!あの魔物のレベルではリンは勝てない。
リンに向けて魔物の腕が振り下ろされる。
全速力でも間に合わない!せめて隙をつくろうと初級魔法の火球を放ったがいつもより何倍もの威力になっていた。
今なにが起きた?
「クッ!炎長槍ヲモ使ウ愚カ者トハ。イイダロウ、私ガ直々に葬ッテクレル!」
いや、初級魔法なんだが‥…
魔忠が襲ってくる。十分驚きの速さだがさっきので目が慣れた。
「初撃四之型《手鏡の反射》」
降ろされる腕が嫌な音をたてて跳ね返される。
「追撃二之型《土竜の囁き》」
やつの股下を潜り背後に立つと体中がズタズタに切り裂かれた。魔忠が呻き膝から崩れ落ち止めをさす。
「終撃五之型《夜桜》」
一度キンッと音をたてて大太刀を鞘へとしまうと魔忠は細切れになって散っていった。
その光景はまるで桜が舞うがごとく恐ろしくも美しく、おもわず見惚れるほどだった。
「失礼、三撃目はいらなかったな。」
遥か向こうから歓声が聞こえるところからどうやら終わったようだ。呆然として立ち上がれない様子の二人を担ぎ上げ皆のところへ戻るため全速力で走り去った。
そこからの3日間はまさに地獄だった。
最大の功績者として担ぎ込まれ帰り多くの男性からは頭を撫でられ背中を叩かれとした後、今度は女性たちが押し寄せ抱き着きやらキスの嵐に見舞われ、そこでユーリちゃん登場。レイティアとユーリちゃんに腕を掴まれ取合をさせられまわりが大笑いした。その後の大宴会では酒を大量に飲まされても酔わないことをいいことにその場で飲み比べ大会が開催され見事優勝したあとも更に飲んでいると蟒蛇だとか化物だとか言われてしまった。
宴会が終わった後宿に戻り部屋でリンと喋っているとおやっさんとユーリちゃんが突入してきて酒盛りとどんな戦いだったかを永遠と説明して終わったころは次の日の昼になっており、やっとのことで寝に入った。
「レイヌ様!お迎えにあがりました!王城まで馬車でお送りします!」
部屋のドアをあけると立派な鎧をきた騎士が眼を輝かせて敬礼をしていた。
なにがなんだかわからずにリンと馬車へ押し込められると、すでにあの戦いで最前列にいた5人が座っていた。
「レイヌさん!おはようございます!今日も相変わらず美しいですね!」
俺に一番近い席でディランがあいさつをしてくれたが、こいつこんな喋り方だっけ?
様々な状況に困惑していると横からレイティアが
「こいつあの戦いであんたに惚れ込んだらしいよ。罪造りな男だねぇ。」
「うっす!これからもよろしくお願いします!」
と説明してくれたが面倒ごとしか予測できねぇ。
「ところで私たちはなぜ王城へと向かっているのですか?」
ナイスだリン!話をそらすことに成功したがみなきょとんとした顔でいた。
なんだ?全員知っているのか?
「これから王様から報酬をもらうんだよ。さっき迎えにきた騎士さんから聞いたろぉ。あぁ、多分あんたを直に見て感極まって伝えわすれたんだねぇ。」
そうか、あの王様ちょっと苦手なんだよな。絶対褒美とか言ってとんでもないもの寄越すに決まってる。不安を抱きながら城へと入るとそれぞれ個別に部屋へ案内されていったがなぜか俺だけ執務室へと通された。
ちなみにリンは俺の傍にいるとさんざん暴れまわったが、頭を撫でて部屋で待つように言うと頭から蒸気を上げ倒れてしまった。
「うむ、よくまいった。ぜひ掛けてくれ。」
執務室で待っていたのは王様だった。御付きの人はさっさと出ていってしまって焦った。
待ってくれ!あなたがいなくなったら誰がこの人を止めるんだ!
「来てもらったのは言うまでもない。褒美のことで話があったのだ。」
ほらきた!厄介なこと言い出すぞ!
「貴殿にはぜひ貴族の位を受け取って欲しいのだ。」
「ありがとうございます。ですが私は冒険者、世界を見て回る目的があるのです。ありがたい話ですが辞退させていただきます。」
「む、そうか。しかしどうしても我が国とつながって欲しいのだ。どうしたら‥…。そうだ!貴殿を我が養子にしよう!そうだそれがいい!」
「貴族どころの話じゃねぇだろ!」
しまった!つい本音を言ってしまった!
これは不敬罪になると慌てるがとうの本人はあろうことか床に寝ころびジタバタしだした。
「いやじゃいやじゃ!どうしても息子になってもらうんじゃ!」
「子供かあんた!ほら、立ってくれ。」
無理やり王様を立たせ椅子に座らせた。
なんかどっと疲れたよ‥‥‥。
グスッグスッとすすり泣くとまたブツブツと呟きはじめたが嫌な予感がする。
しばし待つと突然かばっと立ち上がったがあの溢れんばかりの笑顔が怖い。
「そうだ!あれをすれば。フフフフ、待っておれレイヌ殿!必ずや満足のいく褒美をとらす!」
そう言うと部屋から走り去っていった。
‥…俺、もう部屋に行っていいかな?
次の日、謁見室の前で呼ばれるのを待つ彼らは緊張した顔の中に隠しきれないワクワク感をにじませていた。
え?俺?不安しかないがなにか?
「ディラン様、レイティア様、リングラット様、ダリエラ様、ゴウ様、ユリア様、レイヌ様、入場!」
順番に入っていき跪くと、まさに王様という威厳たっぷりな表情で迎えてくれたが、これが昨日あの醜態を晒した人物とはとうてい思えなかった。
それぞれが報酬を貰い最後に俺の番となった。
「レイヌ殿、そなたの功績はもはや我が国の英雄と言えよう。1万以上という魔物を屠り、さらには魔忠をも倒したそなたはもはや現ランクでは足らぬであろう。今日から水晶ランクの冒険者として活躍を期待する!」
「はっ精一杯やらせていただきます。」
「うむ、がんばってくれ。それから報酬金として白金貨50枚を授ける。それから‥…そなたを名誉侯爵に任命し、我が娘、メイトラとの婚約を命ずる!」
‥‥…は?
ありがとうございました
最近蒸し蒸ししてきましたね
みなさんもお風呂上りにクーラーをガンガンかけてみてください
数時間後には外へ飛び出したくなります
これでみなさんも立派なアウトドア派だ!!




