17話 魔物無双
長らくおまたせしました!
ほんとすみません!
闘い始めてかなりの時間がたった。3時間くらいかと思うが俺の時間感覚はおかしいのでもっとたっているかもしれない。
仲間たちは3分の1が離脱したが魔物どもはまだまだ残っていた。
低ランク高ランクが混ざり合う中ではどうしても後ろへと逃がしてしまいさらに被害が出る。
「ハァハァ、まだいんのかよ。まだSランクの影も見えねえのに拳がいてぇぜ。」
「しっかりペース配分しないからだ。今後の課題にしとけ。」
「‥‥‥‥‥もう、魔力が…。」
「分けてやるからがんばれ。あと体力ないなおまえ。」
「この剣でなければ‥‥‥とうに折れていたであろう‥‥‥。」
「やっぱ紹介して正解だろ?」
「くっもう腕が上がんないよ。」
「力に無駄がありすぎる。もっと鍛錬しろ。」
「我ももうダメかもしれん。」
「終わったら俺が鍛えてやる。」
「「「「「なんでおまえは平気なんだよ!!」」」」」
「鍛え方が違うからな。」
「私もまだいけますよ?」
俺とリンが異常なのかな?言い忘れていたがリンはやはり種族がエルダーエルフに進化していた。
やっぱ加護を持つことが進化の鍵らしい。伝えたときは泣きじゃくり大変だったなぁ。
暴れ魔牛を切り飛ばしながらしゃべっていたがたしかに多すぎる。
こりゃ実力を隠してる場合じゃない。そろそろ頃合いだし暴れるか。
「初撃三之型《乱れ鴉》」
大太刀を見えない速度で何百という回数を振ると斬撃が飛び、前方にいた魔物を切り刻んでいく。
あっという間に赤黒い道が出来、空間が開いた。
だがこれでは広範囲を滅せられない。
魔法がちょうどいいが知っている内容では物足りない。そこでその場で新しい魔法を考え出した。
知識元は《原初の世界》だ。
最初にできた世界で現在まで手を加えてきた結果今だに《原初の世界》を超えた知識、技術をもつ世界は現れない。
ゆえにこの世界に取り入れて発展させるために使うことにした。
まずは火魔法だが酸素を燃やし、水素で爆発することからイメージし、展開させた。
「《永遠なる地獄からの業火》」
高温によって白くなった炎が扇状に広がっていきまさに地獄絵図のようなった。
次に雷魔法を考え出す。
雲の中で氷の粒などがこすり合わされて静電気が溜まり雷が落ちるから大気中の粒子を高速で動かし続けるイメージ。
「《神が暴れし災い(トールロディミスフォーチュン)》」
天からいくつもの雷が落ちつづけ更に魔物を屠っていく。
ウルたちは面白い顔でその光景を見ていた。
「これでしばらくは休めるだろ?しばらく座ってろ。」
「な‥‥‥。」
「な?」
「「「「「なんだこれはぁぁぁぁぁ!!」」」」」
うわっいきなり耳元で合掌するな。両耳を抑えていると6人とも詰め寄ってきた。
「おめぇ!いや、あなたはどんだけ規格外だよ!」
「頼む!ぜひ指導してほしいのだ!」
「‥‥‥それより魔法!‥‥‥極意を教えて!」
「いい男のうえに強いなんてやるじゃないか!終わったら一緒にどうだい?」
「すごいですご主人様!」
「はっはっは!レイは凄まじいな!我の専属騎士にならないか?」
「一気にしゃべるな!とっとと休んでろ!」
そんなこと戦いが終わってからにしてほしい。辺り一面焼け野原にした後後方から悲鳴が聞こえた。
「な!?後ろへは逃してないぞ!?」
「やつら地面を潜ってやがったのか!」
まずい、ここからじゃ皆まとめて殺してしまう。そのとき大きな影が多数降りてきた。
「!?こんなときにドラゴンだと!」
「しかもでかいよ!こんなのあたいらじゃ無理だ。」
ちっめんどくさい!ん?見たことあるのが混ざってるんだが。
『うぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!魔物どもが!うっとうしいわ!』
やっぱりヴィクシムだった。
『おぉレイヌ殿!我が眷属を連れて助太刀にきたぞ!』
なんと助けに来てくれたのか!これは助かるな。これでかなり余裕ができた。
だがウルたちは顔を青ざめて余裕どころではない。
「お…おい。あれ喋ったぞ‥…」
「う、うむ。まさか龍帝なのであろうか‥‥。」
「おまえは我をどれほど驚かせれば気か済むのだ!」
「すごいですご主人様!」
こいつら‥…ほんっとめんどくせぇ。リンなんかさっきから同じことしか言ってないし。
このままヴィクシムたちに任せてもいいが俺も行くか。
「じゃ、ちょっくらいってくるわ。」
「なんでだ?このままにしておいたほうが‥…。」
「さすがに任せっぱなしは悪いだろ。俺だけいくから。」
「待ってください!私も行きます!」
「我もだ!特等席で見学だ!」
「はいはいわかった。本気で走るから運んでいくぞ。」
俺はウルとリンを両脇に抱え徐々にスピードを上げ走り去った。
二人ともあまりのスピードに驚き気絶するかと思ったが、ウルはもっと早くだ!と笑い、リンはすごいです~と楽しんでいた。
こいつら状況わかってんのかね。
ヴィクシムを通り過ぎ、魔物たちを切り捨てながら進んでいくと魔物の海の終わりにでかい影が6体いた。報告にあった5体は確認できたが知らないものがいた。
どうやらあの1体を守っているような陣形だ。
「まっ待ってください!あれ色付きです!」
「ストップ、ストップだレン!おまえが強いのはわかったがあれは無理だ!」
うるさい二人を下ろしゆったりと歩いていく。さぁ片づけますか。
植物の蔦がまとまりてっぺんに毒々しい花の見かけの暴食の腐食花3体に近づくと紫色の液体を吐き出してきた。
余裕をもってかわすと着弾した地面がジュウジュウと溶けだした。こんなのを浴びせ続けられるならSランクにもなるだろう。
「初撃五之型《像の圧》」
大太刀の刀身が巨大なものになり、青の暴食の腐食花を縦に割った。
そのまま緑の2体に狙いを定め火魔法を放つ。
「《圧縮溶鉱炉》」
俺との間に真っ白な球体が現れ一瞬で2体を飲み込むほど巨大化し、すぐに消えた。
残ったのはドロドロに溶けた地面だけだった。
次に空の激怒の顔食い鷲めがけ剣を構える。
「初撃二之型《針の目》」
空に放った突きは一見空振りにも見えたが見えない斬撃は胴体に大きな風穴を開けた。
次の獲物へと狙いを変えたがやつは高度をあげてしまった。
思い切り上へ飛んだがこの距離じゃさすがに届かない。
そこで試しに空中で足元に風の中級魔法《空気衝撃》を放つと面白いように自分も空へと飛んだ。
スキル《天駆》を入手しました
この新しいスキルは便利なことに空中に足場を作り自由に飛び回れた。
激怒の顔食い鷲の頭上へと位置取りをして温めてきたアイディアをやってみた。
大太刀をかかげると刃の周りに炎が纏わりついた。
「演舞《焔返り》」
身体を一回転させながら両断すると焼き鳥となって地上へと落ちていった。
お腹すいたなぁ。
地上へと戻るとすぐに二人がヒーローを見るような眼で駆け寄ってきた。
「すごいですご主人様!Sランクを一撃です!ご主人様なら魔王だって倒せるかもしれません!」
「あぁその通りだ!この実力は水晶、いやそれ以上だ!やはり我の専属騎士になってくれ!」
「待て、まだ一匹残ってるじゃないか。離れてろ。」
「え?どこにもいないですよ?」
「なに言ってる。そこにいるじゃないか。」
だがどうやら二人には見えないようだ。
あんなにはっきり見えるのにおかしいな。
すると最後の一匹はゆっくりとこちらへ歩いてきた。
「ホウ、私ガ見エルノカ。ナカナカ面白イ人族ダ。」
そう言った魔物は急に存在感が増した気がした。
二人が驚いている様子からどうやら姿を消していたようだ。
だが驚き方普通ではない。震えながらまるで親の仇を見るような目でウルは言った。
「ま、魔忠‥…!!」
ありがとうございました。
今回からは水曜の0時更新の週一にします。
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