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創造主長様のお仕事  作者: 己龍
第1章 神様+降臨+初めて=???
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11話 神の鉱石

やっと引っ越しが終わりました。

淡く光る獄炎鉱石はしばらくするとまた元に戻った。

やはり俺の考えていたことは間違ってなかった。


「おぬし、今なにをしたのだ!」

「なに、打込むと同時に魔力を注ぎこんだのさ。」

「なんと!しかし鍛冶の最中に魔力が厳禁なのは基本じゃぞ。鉄に魔力が混ざると変質して大きく強度と性能が落ちるからの。」


確かに本にも書いてあった。普通の金属はそうだろうが今打っているのは獄炎鉱石といった魔鉱石に分類されるものだ。


「なぁ、あんたは鉄については相当調べたんだろ。魔鉱石の特徴を言ってみな。」

「たしか魔力を含んだ鉱石ですばらしい性能をもつが固すぎて加工の仕方は失われた技術だと‥‥‥そうか!鉱石自体にすでに魔力が宿っているのか!」

「そういうことだ。中に宿る魔力と外からの魔力が反応して鉱石が答えたんだ!」


お互い現状を再確認ししばしの沈黙の後歓声をあげた。


「やったぞ小僧!わしらは失われた技術を復活させたのだ!」

「あぁそうだ!きっと親父さんの鉄の声を聞けというのはこのことだったんだ!」


互いにはしゃぎあうと突然ベリアルはへたり込んでしまった。


「おいどうした!どこか痛いのか?」

「はははは、あまりのことに腰が抜けてしまったわい。」

「ははは、なに泣いてんだよ。」


彼の眼からはとめどなく涙があふれていた。


「ぐすっうるさいわ小僧、わしはやっと親父と肩を並べたのだ。しばらく感傷に浸せろ。」


涙は止まっていないが晴れた笑顔をみるとこっちこそ泣けてくる。いまは一人にしておくか。


「もうすぐユーリちゃんが飯届けにくるからそれまでに泣き止めよ。」

「わかっておるわ。」


1階に戻ると店の前にはバケットをもったユーリちゃんが立っており優しく微笑んでいた。

おっと、今泣いてないよな。

自分の顔を軽くチェックしたあと夕飯を受け取りに行った。


「今日のごはんですよー。あれ?レイヌさん、なんだかいい顔になってますね。」

「わかるか?ここ最近籠っていた成果が今さっきやっと報いたんだよ。」


ユーリちゃんは「すごいです!、どんな成果なのですか?」と聞いてきたが今は内緒だと言い料理をカウンターに広げた。

しばらくするとベリアルが涙の痕などきれいさっぱりと無くし階段を上ってきて遅い夕食を3人で食べた。食事中なぜ親父さんは他のドワーフにこのことを広めなかったのかで話し合ったが、おそらく頭の固い連中ばかりで復活させた技術を誰も取り入れずに広めたくてもできなかったんだという結論に至った。

その後朝までぐっすりと眠り完全復活した俺とベリアルは早速この技術で防具を作り見事な防具が出来上がった。調子に乗った俺たちはベリアル秘蔵の魔鉱石を次々と加工していき装備だらけの部屋にしてユーリちゃんにきれいにしなさいと怒られてしまった。


「今ならあれも打てるかもしれん。」


ベリアルはそういうと材料部屋のほうへ走っていった。

せめて掃除を終わらせてからにしろよとつぶやきながら片づけていると一つと鉄の塊を抱え神妙な趣で戻ってきた。


「ベリアル、それなんだ?」

「これは先日言った親父が失敗し死んだ原因の鉄だ。こればかりはわしもなんなのか最後まで分からなかったが確かにこの中から魔力が感じられるんじゃ。」


どこかで見たことがあると思い鑑定してみると案の定よく知るものだった。


【神鉄オリハルコン】ランクSSS

【神の世界にある鉱物。秘められた力は計り知れない。神にしか加工は不可能】


やはり神界の鉱物だ。なぜこんなものがある。


「そんなものどこでてにいれたんだ。」

「わからぬ。親父の話だと大昔から先祖代々受け継いできたものしかきいておらぬ。」


ベリアルは抱えたオリハルコンをみてまた悲しそうな顔をしていた。


「さきほどはもしかしたらと思うたが直にみるとわしではまだ打てそうにない。今は無理だがいつかきっとこいつを扱うことができるであろう。」


そう言い材料庫へと戻る背中を見て無意識にその肩に手をかけた。


「待て、今挑戦してみよう。」


ベリアルは一瞬きょとんとした顔をしたがすぐにうつむいてしまった。


「いやダメだ。失敗したら今度は町の2割じゃすまぬかもしれん。わし個人のためにユーリやここに住む者たちの命を懸けることはできん。」

「なんだそんなことか。《完全防御壁(パーフェクトシールド)》」


久しぶりの神魔法で鍛冶場の部屋に沿い障壁を展開させた。


「これなら町一つだろうが大丈夫だ。安心していい。」

「小僧、おぬしはいったい‥‥。だがおぬしまで命を懸けんでも。」

「ベリアル、この間の言葉は嘘だったのか?今のおまえはまた眼が濁ってるぞ。おぜん立ては済んだ。あとはお前次第だ。」

「小僧・・・。」

「俺の名はレイヌだ。」


今更ながら名乗っていなかったのを思い出し名乗るとベリアルは大笑いしたあとまた職人の顔になった。


「そうだなレイヌ!命を預けあうんだ。もうおぬしは小僧ではない。わしの心の友だ!」


台の上にオリハルコンを置き二人とも上半身裸となって向かい合い互いの決意を確かめあってついに神の鉱物への挑戦が始まった。


作業がはじまり一時間が過ぎた。少しずつだがオリハルコンは形を変えていきだんだんと形になってきた。


「うむ、この調子でいけばあと1日で完成しようぞ‥‥む、いかん!」


そのときオリハルコンは急に震えだし眩い光を発し始めた。


「これはあの時と同じ・・・やはりだめだったか。すまぬレイヌ、おぬしを巻き込んでしまった。」

「馬鹿野郎!あきらめるな!」


鑑定してみるとどうやら打込む魔力が少なすぎるようだ。この状態じゃ打ち手の交代は危険すぎる。こうなったら俺の魔力をベリアルに渡すしかない。


「ベリアル!魔力を渡すから全力で叩き続けろ!」

「そんなことが・・・・。」

「いいからやれ!」


ベリアルの背後にまわり背中に手をあて魔力を注ぎこんだ。

くそ、拡散してほとんど送れない。どうしたらいい!


(魔法はイメージだ)


どうしたらいいんだ!


(イメージが強固であれば)


そうだイメージ!俺の身体からベリアルへの魔力の通り道をつなぐイメージをすればいいんだ!

どんどんと振動と光が増していく。もう時間がない。

自分の血管の一本一本に魔力をイメージ、それをベリアルの背中の血管へとつなぎ絶え間なく流す!


スキル《魔力循環》SSを入手しました

スキル《魔力供給》SSを入手しました


よし、ちょうどいいからスキル全開で注ぎ込むすると鎚を打込む音と共に異変は収まっていった。


「おぉうまくいったぞ!」

「気を抜くな!最後まで集中しろ!」


そして最初の状態まで戻りそこからさらに1日もの間魔力供給を続けた。


ついに防具が完成するころには膨大な魔力も残り100になっていた。

かなりギリギリの戦いだった。神の装備は疲れるな。

起き上がりさっそく鑑定をしてみると


【神軽装 メシア】ランクSSS


【神と人が協力して作ったまさに最高傑作の鎧。全異常耐性無効、防御が200倍】


おぉう。すげえな。これで俺とベリアルは鍛冶がSSとなり正真正銘親父さんを超えたんだ。当の本人は泣きながら寝ており「親父、見たかよ。」と呟いていた。

そうだよ、お前は世界一の鍛冶師だ。どんと胸を張れ。

俺も横になり眠ろうとすると急に部屋が光り出し、誰かが天井をすり抜け降りてきた。


「ドワーフと人族の子よ。お前たちは見事に神器を作り出しました。褒美に我が加護を与えましょう。私の名は鍛冶神・・・。」

「おぉへ―ルイス。久しぶりだな、元気だったか?」

「む、人族の子よ神である私に向かって馴れ馴れしいです‥…よ‥‥って主長様!?なぜこんなところに!?」


降りてきたのは鍛冶神へ―ルイスだった。


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