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四
翌日、頬月、冴は、繭美に引き続き、岩田に契約解除を依頼した。岩田は、代わりの三人が補充できるまで慰留とした。店がキャストに契約解除を突き付け辞めさせられる業界で異例のことだ。流石に時間帯メンバーの一斉退職「スト」には待ったがかかったようだ。
頬月は、明らかな妊娠の兆候が判明次第、即日契約解除の「優遇措置」がとられた。その上で中堅としてラストを支えてきた屋台骨だけに、一切を自己責任の上慰留としたが、本人が自身の対処もさることながら、今回の件で店自体に不信を持ったとして、改めて契約解除を依頼した。妊娠後も連絡と契約解除の手続きがなかったとして依頼通り、頬月は契約解除処分となった。
冴は、唯一の五体満足健在だけあって、不慣れな中を余りある業務経験をもって次の二人と共に業務、また指導・引継ぎして欲しいと懇願され慰留した。
新たな二人は、老舗ならではのツテを辿って、系列店からライバル店をも店仕舞いの大事には代えられない、と急遽かき集められた。応急処置な、ちぐはぐさだったが、正規募集のつなぎ役と思えば十分だった。




