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本に結ばれた人~知識と生存の本〜(ネギを握りしめて異世界に落ちた私の、のんびりサバイバル)  作者: 式文紫
第1章 夏の果て~本と光の友~

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第7話 木の根に隠されたもの

10話までは毎日投稿したいと思います!

できる範囲ですが体調不良以外は空いても3日以内には投稿出来るように頑張ります!

第7話 木の根に隠されたもの


 朝


 紬は目を覚ますと虹色鳥はいない、上を見上げると細い枝にだらしなく翼を預けねむっている。


「なんかおじさんみたい……」


鳥は放置して昨日採ったものを確認した


 ミナハーブ。

 沢の水。

 そして、大木の周辺で見つけた長い蔓。


「今日は、もう少し調べてみよう」


 まずは朝食を済ませる。


 残っているものを少し食べ、ミナハーブを数枚口にする。


 それから大木の根元へ向かった


 昨日見つけた空洞が気になる


 大木の根元を一周し、昨日の場所を探し出し


「……ここだ」


 根と根の間に、空洞がある。


 昨日は暗くて中までよく見えなかった


 紬はしゃがみ込み、少し身体を低くする


 ツタの奥をそっと中を覗く


 暗い


 でも、何か音がする気がした。


「……?」


 耳を澄ます。


 ぽた。


 小さな音。


 もう一度。


 ぽた……。


「水?」


 紬はさらに目を凝らした。


 奥のほうに、わずかな光が反射している。


 枝を持って来て奥の光を突っついた


 枝を取り出し先っぽを確認すると、水だ


「……落ちてるの水だ」


 根の奥から、ゆっくりと水が染み出しているらしい。


 すぐに汲めるほどではないと思う


 けれど、ぽた、ぽた、と少しずつ溜まっている。


 紬はしばらく眺めた。


「ここにも水があるんだ……」


 その時だった。


 根元の近くに絡んでいた蔓を取ることにしたさらに奥をちゃんと確認したい。


パキパキ取るとツタが案外長くて使えそうなのでとっておく


「これ、使えそう」


 紬は蔓を少しずつ外していく


 無理に引っ張らない


 根を傷つけないように、絡んでいるところを一つずつほどいていく。


 取れた蔓を地面に置く。


「思ったより長い」


 何本か集める。


 まだカゴはない。


 だから、まとめて持って帰る


 紬は蔓を束ねた。


「これ、あとで何か作れそう」


木の洞はまだツタが生えているまた来よう


 一旦石壁へ持って帰る


     *


 石壁へ戻る。


 蔓を壁際に置く


 すぐには使えそうにない


 でも、今まで拾ったものと合わせれば、何か作れるかもしれない。


 紬は石壁を見上げた


 屋根はまだない


 でも、少しずつ材料が増えている。


「……いつか、ちゃんとした入れ物も作りたいな」


 そう思いながら、今日の探索を終えた。


 夜。


 紬はいつもの大木へ戻った。


 眠る前に、昼間見つけた根の奥の水を思い出し


ツタを今度は完全にどかそう……


 ぽた。


 小さな水音が、頭の中に残っていた。


今回は短めです!

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