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屋根の下の義妹、窓の外のヒロイン。【連載停止中】  作者: 仁波昼海
No.2 君との放課後

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17/23

蒼宮波無莉①


朝。目覚めてまずはカーテンを開ける。

あぁ、眩しい朝日が僕という存在を輝かせているようだ。

ついでにと言ってはなんだが、窓際に同様に照らされる花にも挨拶を一つ。


「おはよう、我が薔薇よ」


薔薇は機嫌のとりにくい植物とも言うが、そんなの僕からしたら関係ない。

屈託のない笑顔を向けてイチコロさ。


僕の朝はコーヒーから始まる。

ヘアバンドを付けたままの状態でお湯を沸かし、ブラックコーヒーを完成させる。

淹れる様が画になるなあ。


お決まりでまずは一口。

ズズズ、と音が耳に伝わる。


「....」



ここで一つ、僕マスターになるためのポイント。

僕は目を覚まさせるためにコーヒーを飲んでいるが、カフェイン目的で飲んでいるのではないんだ。


「うっ....にげぇぇ」


そうそう、これこれ。

苦さに思わず顔をしかめ、この品のなさ垣間見える状況を生み出させてしまうほど嫌いなこの味が僕を目覚めさせるのさ。


あ、ちなみにこれ一口飲んだあとどうするかと言いますと。


「はあ、コーヒーはやっぱこうでなくっちゃね」


このように、シュガースティック四本入れて激甘で頂いております。

あ、体重は気にしてないよ。代謝はいい方なんだ。


コーヒーをそんなふうにドバっと一気飲みしたあとは、美容ケア。


こればっかりは欠かせないよね。

見た目は人の第一印象でもあるから、こういうこがあってこそ僕は成り立ってるんだ。

最近はなんか肌の調子がいい気もするし、習慣化させることってやっぱり大事だよねー。


つまらない思考を巡らせていると、あっという間に最高ビジュ人間の出来上がりさ。

鏡の前で一つ決めポーズを、なんちゃって。


バッサリ切っちゃったこの青っぽい髪もさっぱりしてて気持ちいい。長い髪って綺麗さは際立つけど手入れめんどくさいしね。


高校も2年目に入って、制服は着るのも見るのも慣れっこさ。

昨日は一昨日の雨の影響で間に合わなかったけど、スカート。多分今日は行けるか。


鞄に荷物を詰めながら、ふと昨日のことを思い出す。


あんな事したのはマジ久しぶりだった。


校舎裏に呼び出して葉桜さん改め凪乃に宣言。

僕、最高に決まってんじゃん。


いやあ、やっぱり友達という立場ってのは取っておいて損はないよね。

サラッと告げた僕の恋愛事情も把握してくれているだろう事だし。

これは超フェアな戦いだろう?


学校No.1と僕と同等な人物だと評されるだけあって、容姿はverycuteだった。


対照的な長い髪と清楚なオーラ。

僕と彼女の二項対立。現代国語の勉強になるネ!


まだなったばかりの友達という関係だが、腐っても一度結んでしまったものは残り続ける。


実に簡単。実にeasy!

これが仇になるときが来るかもしれないというのに、軽々と彼女は結んでしまって。

負けない戦いは断らないってことかな?

残念だが、こっちも負けない勝負は挑んでないんだ。




―――始まりは入学式の日だ。
















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