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階段から転落して思い出しました!89歳まで生きた私、今度の人生は異世界で半島領の次女です  作者:


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結ぶ線

「……うむ」


メイヤは腕を組み、地図を見下ろしていた。

しばらくの沈黙。

そして――


「……決めたわ」


一つ、頷く。


「もう一つは――線路の敷設」


指先が、地図の上をなぞる。


「お母様に提出ね」


まずは――


「エドラン領都まで」


友好関係は既に築かれている。


「ここは問題ないでしょう」


さらに指が伸びる。


「それと同じく――エドラン領管轄下、元ガリオン領都まで」


二点。そして、自領。


「この三点を結ぶ」


線が、頭の中で繋がる。


「……本当は」


視線が、さらに先へ向かう。


「王都まで一気に引きたいところだけど」


今は――無理だ。


「内戦がどう転ぶか、まだ読めない」


不確定要素が多すぎる。


「だから、まずはこの三点」


確実に、繋げる。


「これだけでも――」


小さく息を吐く。


「物流は、変わるわ」


いや。


「革命が起きる」


人と物の流れが変わる。

それは、そのまま力になる。


「……落ち着いたら」


その先を見る。


「王都まで延ばす」


最終的な構想は、変わらない。


だが今は――


「当面は、船での輸送が主力ね」


現実と折り合いをつける。

無理はしない。だが、止まらない。


「……戦場の外でも、やる事は多いわね」


地図を見つめながら、セリアは静かに呟いた。

戦いの裏で――次の時代の準備が、始まっていた。


「……とはいえ」


セリアは、ふと視線を落とした。


「問題は――鉄ね」


指先で地図を軽く叩く。


「どれだけ配分が回ってくるか」


それ次第で、全てが変わる。


「ここが滞れば、計画は止まる」


逆に――


「回ってくるなら」


口元がわずかに上がる。


「一気に敷設するわよ」


遠慮はしない。繋げるべき場所は、もう見えている。


「作業員を動員して、一気に進める」


線が増えれば、人が動く。物が動く。


「……お金も、動く」


自然と循環が生まれる。


「ばら撒けるわね」


ぽつりと呟く。


「そうなれば――景気も上がるはず」


戦いの裏で、もう一つの戦いがある。

それは、経済。


「……やれるなら、やる」


静かに言い切った。

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