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階段から転落して思い出しました!89歳まで生きた私、今度の人生は異世界で半島領の次女です  作者:


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次戦場へ

薄らと、夜が明け始めていた。

東の空がわずかに白み、戦場の輪郭が浮かび上がる。

敵の補給基地。その各所で、なお炎が上がっていた。パチパチ、と乾いた音を立てながら――

残された物資が、次々と燃え尽きていく。


「……よく燃えてるわね」


セリアが静かに呟く。

夜の闇に紛れていた被害が、光と共に露わになる。


「損害は……想定以上ね」


焼け落ちた資材、崩れた施設、放棄された装備。補給基地としての機能は――完全に消えていた。


「……これで、終わり」


一拍。


「少なくとも、ここは」


視線を外し、思考を切り替える。


「……次ね」


「撤収!」


声が、鋭く響く。


「船に戻って! 王都へ向かうわよ!」


「了解!」


「リディア隊!」


「はっ!」


「乗船! 速やかに!」


「了解! 全員、移動開始!」


兵達が一斉に動き出す。

戦場から、離脱へ。勝利の余韻は無い。

あるのは――次への準備。

セリアは一歩、足を止めた。


「……こちらの損害は、無し」


小さく呟く。


「火力が違う」


それは事実。


だが――


「……さて」


目を細める。


「どうしたものか」


王都側の情報が、無い。何が起きているのか。

どこまで進んでいるのか。


「……分からないまま動くのは、好みじゃないわね」


だが、止まるわけにもいかない。


「合流すれば、情報は入る」


ならば――


「まずは、そこ」


結論は決まっている。船へと歩き出す。

燃え残る炎を背に――戦場は、次の場所へ移ろうとしていた。

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