【第16話:一年間の修行の代償】
第16話:一年間の修行の代償
二人は向き合って立っていた。
村全体に沈黙が漂っていたが、二人の間に横たわる沈黙はさらに重かった。それは嵐の前の空気のような、張り詰めた重い静寂だった。焼け落ちた家の灰を動かす風もなく、灰色の空の静けさを破る鳥の声もなかった。聞こえるのはただ、二人の息遣いと、胸の中で激しく打つ心臓の音だけだった。
カイロンの青い両目は彼女の緋色の目に固定されていた。瞬きもしなかった。目を逸らすこともなかった。彼は揺るぎなく立ち、剣はホルダーに収まり、手のひらの青の刻印は静かに輝いていた。彼の頭は素早く動き、分析し、考え、問いかけていた。
「あいつだ……丸一年ぶりだ。俺を叩いたあの少女じゃなくなっている。何かが違う。何か硬いものが。何か危険なものが。でも目は……まだ同じ痛みを宿している。俺を仲間として受け入れてくれるだろうか? メギンに対して共に立てるだろうか? それとも俺への憎しみは、それを許さないほど深いのか?」
何か言いたかった。何でもいい。しかし言葉は喉に詰まっていた。過去一年間のすべて、修行のすべて、痛みのすべて、記憶のすべて……どれも彼に、自分を憎む少女への話しかけ方を教えてはくれなかった。
一方のヒノラは、緋色の両目の奥に、葛藤する想いの嵐を隠していた。彼を見つめ、ホルダーの中の剣を見て、手のひらに輝く刻印を見て、知っていた少年の顔ではなくなった彼の顔を見ていた。その顔はより鋭く、より大人びていたが、目は……目だけはまだ、何か優しさの欠片を宿していた。
「あいつが立っている。丸一年ぶりに。強くなって見える。変わって見える。今すぐ攻撃すべきか? 誓い通り、殺すべきか? でも……待て。考えろ、ヒノラ。あの子供の頃みたいに衝動的に動くな。あいつはあの夜、本当に俺を救ったのか? 弱っている俺を利用して近づこうとしたのか? なぜ割り込んで俺の攻撃を台無しにしたんだ? 俺はメギンを殺せるはずだった。兄の仇を取れるはずだった。でも……本当に殺せたのか? 俺の攻撃は十分だったのか? メギンは死ななかった。戻ってきて、もっと強くなって、村を占領した。カイロンは俺の攻撃が足りないと知っていたのか? 俺を俺自身から守ろうとしていたのか? いや……関係ない。あいつが割り込まなければ、俺はメギンを殺していた。あいつが引きずり出さなければ、あんなに大勢の人間が死なずに済んだ。あいつのせいだ。すべての原因はあいつだ。死ぬべきだ」
拳が震えていた。爪が手のひらに食い込んでいた。論理が頭の中で叫び、怒りの騒音の中で声を上げようとしていた。しかし復讐への渇望は、もっと古いものだった。もっと深いものだった。炎が血管を流れるように、彼女の中を流れていた。
そしてその瞬間、動く前に、彼の声が聞こえた。
穏やかな声だった。冷たい声だった。作り物の冷たさ。まるで本当の感情を表に出さないよう必死に努めているかのような。
「一つ聞かせてくれ……」
彼女は眉を上げた。答えなかった。彼は揺るぎなく彼女を見ていたが、彼女はその目に何かを見つけた。何か……失望に似たものを。
「どうして人間たちがどこに消えたか、分からないんだ?」
彼女の額に皺が寄った。
「お前はここにいた。この島に残っていた。俺は遠く北の方にいた、神殿で修行していた。てっきり……てっきり俺がいない間、お前が守ってくれていると思っていた」
彼女の目が大きく見開かれた。これは予想していなかった。冷たい衝撃が体を流れた。
「どういうこと……それはどういう意味?」
「言ったままの意味だ。一年間、俺は北の初代守護者の神殿で修行していた。村は安全だと思っていた。誰かが守っていると思っていた。お前がここにいると思っていた」
彼は沈黙した。地面を見つめた。そして低い声で続けた。
「でも……俺が間違っていたようだ」
ヒノラは胸に刺さるものを感じた。彼の言葉は、存在すら知らなかった傷に触れていた。
「私……私も修行していたの。山の中で。あなたがここに残って、村を守っていると思っていた。あなたが見張っていると思っていた」
カイロンは顔を上げ、彼女を見た。目が交わった。その瞬間、二人は同時に、恐ろしい真実を悟った。
誰もいなかったのだ。
一年間ずっと、人間の島を守る者が、誰一人いなかったのだ。
カイロンは胸の奥で何かが締まるのを感じた。一歩後ずさった。廃墟の家々を、誰もいない通りを、灰を見渡した。
それから両足に力を集中させた。
「水流強襲・水零――水流の疾走!」
彼は空へと舞い上がった。屋根の上へ、遠くから立ち上る煙の柱の上へ、すべての上へ。凝縮した水の流れを使って一瞬空中に浮かび、そして見た。
そこから、すべてが見えた。
彼の村だけが空ではなかった。周囲の村々もすべてが空だった。家は壊れ、市場は砕かれ、通りは瓦礫に埋まっていた。破壊は何マイルにも及んで広がっていた。ここそこに遺体が転がっているのが見えた。いくつかは腐敗が進み、いくつかはまだ新しかった。引き裂かれた胸が見えた。抉り取られた心核が見えた。
人間の島が成り果てた墓場が、見えた。
彼はゆっくりと降り立った。身体が震えていた。水の力のためなのか、それとも別の何かのためなのか、もはや分からなかった。ヒノラの前に降り立った。その目は衝撃を受けていた。唇が震えていた。
「みんな……死んだ」
その声は嗄れており、ほとんど聞き取れないほどだった。
「みんな死んだ。俺たちのせいで」
ヒノラは顔を上げて彼を見た。彼女の目にも涙が溜まっていたが、懸命に堪えていた。
「何が……何が見えた?」
「遺体が見えた。地面に転がっているのが。心核が……抉り取られていた。誰も残っていない。もしかしたら……島全体に、もう誰も残っていないかもしれない」
ヒノラは足元から力が抜けるのを感じた。膝から崩れ落ちた。両手が震え、視線は地面に落ちていた。
そして思い出した。
兄が倒れた時の顔を思い出した。夢の中で微笑んでいた父の顔を思い出した。化身たちに殺される前の父と母を思い出した。これまで失ったすべての人たちを思い出した。そして今……また別の人たちが死んだ。みんな死んだ。女も。男も。子供も。老人も。守る者のない中で死んでいった。彼女が洞窟で復讐の修行をしている間に。
「死んだ……俺たちのせいで。俺たちの自分本位さのせいで。俺たちの修行のせいで。俺たちの復讐のせいで。強くなることで守れると思っていた。でも本当は……置き去りにしていた。一人で死なせていた」
ゆっくりと顔を上げた。カイロンを見た。両肩が落ち、顔は青ざめていた。涙が彼の目から流れるのが見えた。声もなく、静かに、熱く、本物の涙が。
彼の声が届いた。囁くようで、砕けたようで、まるで自分自身に語りかけているかのようだった。
「俺たちは……ふさわしくない。この力にふさわしくない。多くの人を死なせた。俺がここに残っていれば……お前がここに残っていれば……」
言葉が続かなかった。
ヒノラは彼を見つめた。彼女の目にも涙が流れていたが、今、胸の中でまた別の何かが燃え上がっていた。より深い何かが。より熱い何かが。
泣くのをやめた。
ゆっくりと膝から立ち上がった。黒い外衣の袖で涙を拭った。そしてカイロンへと近づいた。一歩。二歩。三歩。
真っ直ぐ彼の目を見ていた。その目に、もはや迷いはなかった。今そこにあるのは、ただ一つのものだけだった。
憎悪。
「あなた……」
その声は冷たかった。一年前よりも冷たく。数分前よりも冷たく。
「あなたのせいよ」
カイロンは顔を上げた。顔は青白く、目にはまだ涙が残っていた。
「ヒノラ……」
「黙って! 私の名前を呼ばないで!」
その目が燃え上がった。手のひらの刻印が燃え上がった。
「あの夜、あなたが割り込まなければ……私はメギンを殺せていた。兄の仇が取れていた。すべてを終わらせられていた! なのにあなたは……あなたは私を引きずり出した。私の攻撃を台無しにした。そして今……今みんなが死んだ。あなたのせいで!」
その言葉は刃のようだった。一言一言が刺さった。一つ一つの文が傷口を開いた。
「死んだ人たち全員……あなたが見た遺体のすべて……あなたが殺したのよ。あなたが! 私に戦わせていれば、すべてが違っていた!」
彼の目の前に立った。顔と顔の距離は数センチだった。
「兄が死んだ。家族が死んだ。村が死んだ。そして今……島全体が。みんな死んだ。みんな、あなたの割り込みの犠牲者。みんな、あなたが殺した」
手を上げた。拳を握り締めた。瞬時に刻印がさらに激しい深紅へと変わり、燃え盛る火の剣が手のひらから現れた。同時に手首の炎の印が消えた。炎が刃の上で踊り、熱く、飢えていて、準備が整っていた。
「前に誓った……兄の仇を取る。家族の仇を取る。メギンを倒す……そしてあなたも」
剣を上げた。その切っ先を彼の首へと向けた。
「今日……その誓いを果たす」
飛び込んだ。
その動きは素早かった。一年前よりも速かった。火の剣が彼の首へと空気を切り裂き、炎が暗闇の中に赤い光の跡を引いた。
しかし、カイロンは動かなかった。
その奥深くで、水晶の広間の中で、守護者の声が警告を叫んだ。
「カイロン! 動け! 剣を出せ! 身を守れ!」
しかしカイロンは答えなかった。ヒノラを見ていた。その目を。まだ頬に乾ききっていない涙を。怒りを。痛みを。憎悪を。
そして自分自身の姿を見た。
一年前、崩れ落ちた自分の家の中に立ち、「じいちゃんの復讐をする!」と叫んでいた少年の姿を見た。何のためなら何でも犠牲にする覚悟だった、あの少年を。メギンとの最初の戦いで怒りを制御できず、自分を殺しかけた、あの少年を。
今、彼女が同じ場所にいた。同じ怒りの中に。同じ痛みの中に。同じ盲目的な復讐への渇望の中に。
理解した。
彼女は本当に彼を殺したいわけではないと分かった。彼女が殺したいのは、自らの痛みだった。自らの無力感だった。一年間の孤独が食い荒らしていた、その孤独だった。そして彼は……最も容易い標的だった。
目を閉じた。
「動け!」守護者が叫んだ。
しかしカイロンは動かなかった。
「俺は失敗した。じいちゃんを守れなかった。ヒマルを守れなかった。村を守れなかった。もしかしたら……もしかしたら、お前に俺の命を取る権利があるのかもしれない。もしかしたらこれが、俺に相応しい罰なのかもしれない」
「カイロン!」守護者の声は今や絶望に満ちていた。
しかしカイロンは決意を固めていた。
その場に静止した。
炎の刃の切っ先が、彼の首まで、あと息一つ分の距離に迫った。




