探偵といえば猫探し
少し日が傾いてきたせいか、外は少し涼しいくらいだった。
千紘が例の猫に遭遇したのは、カフェからしばらく歩いたところにある細い裏路地のようなところだったので、僕たちは件の場所まで歩いて向かうことになった。
道沿いの家はどれも少し古めの一軒家ばかりで、軒先の花壇に植えられた花たちが鮮やかだが、街路灯は少なく、夜は寂しい雰囲気がにじみ出ていそうに思えた。
「そういえばさ」
僕は隣にいる新藤さんの方を見て話し始めた。
「なに?」
「勢いで出てきちゃったけど、こんな時間に現場に行って、猫見つかるのかな? 猫って夜行性でしょ?」
「いや、正確には猫は夜行性ではないよ」
新藤さんの言葉に、千紘が意外そうな表情を浮かべた。
「え、猫って夜行性じゃないんですか?」
「正確には夜行性ではなくて薄明薄暮性だからね。明け方や夕方みたいに薄明るい時によく活動するんだ。よく夜行性と呼ばれる動物の殆どは、この薄明薄暮性だなんて言われてるの」
「へぇ……小説のネタになりそうだ」
僕がそう言うと、新藤さんはふふんと得意気に鼻を鳴らした。
「まあ、だからといって、さっきも言ったように必ず出会えるという保証はもちろんないわけだけど」
「噂では一人で歩いてる時に出るって話だったもんね」
「暗くなる前に帰りたいから、それまで探してみよう」
新藤さんのセリフを聞いて、ちらりと時計を見た。現在時刻は午後3時を回ったところだ。
雑に見積もって、日が暮れるまでは二時間前後くらいだろうか。それまでに猫を見つけて、正体を暴いてしまいたいところだ。
「多分この辺だと思うんですけど……」
「にしてもこんな道をいつも歩いてるなんて、部活が遅くまであると大変だね」
新藤さんが言うと、千紘は首を振って答えた。
「いや、いつもは向こうの商店街の方から帰ってますよ。部活だけなら帰りもそんなに遅くならないですし」
「え? じゃあ、猫を見た日は何で遅くにこの道を通ってたの?」
「あぁ、そういえば話してなかったですね。あんまり関係ないかなと思って省略しちゃいました」
千紘は少し上を見ながら説明を続けた。
「実は今度、長野にあるおじいちゃんの家に行くんですけど、その辺にある……えーと、ナントカっていう木の……」
「あっ! 白猫!」
千紘のセリフの最後は僕の声に重なってしまった。
僕たちの視線は、道端に向けられた。少し日陰になったところにやや痩せた白い猫がいる。そして、その瞳は確かに片目が青色でもう片方の目は黄色がかった色になっている。猫はぼんやりとどこかを見つめたまま、まるで僕たちに気づいていないかのようにぼんやりと寝転んでいる。
「そうそう、きっとこの子だよ!」
「左右の目の色が違う……?」
「……なるほど」
興奮する僕達を尻目に、新藤さんは自信に満ちた表情で呟いた。
「全部分かったかも。今の話とこれまでの話、そして悪夢の正体。この説明なら、全部納得がいく!」
「ホントですか!?」
才媛は千紘の言葉に首肯した。
「そこの公園に入ろう。そこで全部説明するよ」
第2章はこれにて問題編が終了致します!
そこで。ここまでお読み頂いている皆さん、勝負致しましょう! 第2章の謎を解き明かしてみてくださいっ!
タイムリミットは明日の20:00、解決編が更新されるまでです!
分かったぞ、って方はメッセージにて教えてください。
見事解決に導いた方には……景品はまだ決めてませんが、レビューなど書かせて頂こうかなと思っております。
謎の正体は理系の方でなくとも聞き覚えのあるものになっております故、挑戦してみてください♪
かかってこい!(「・ω・)「




