13 問題解決!
これで、一章は終了です。
今朝、イベリアから第一生徒会室に来る様に言われたが…そこには1人で行くことは出来ないのだ。(前回はメイソンに連れてって貰ってて道を覚えて無い)
メイソンさんの元へでも良いのだが、…なんか、ね……真実の部屋で会う分には全然嫌じゃないのだが、それ以外の所だと凄く観察されている様な気がして…ざっくりいって嫌なのだ。私もよく人のことを見ているから、あまり人のことを言うのもなんだし、相手は私のことを監視する役目もあるから仕方ないのだが…ないのはわかるんだけど…!
「何を百面相しているんだ、リリィ=アネット。」
百面相をしていたかどうかはともかくとして、エイハブさんが現れた。
「…偶然に会った、という訳では無いですよね?これは、イベリアさんの独断では無く、生徒会役員での企みごとというわけですね。生徒会入りはお断りした記憶があるのですが?……」
「お前が生徒会入りを拒否しようが、お前は監視対象であることを忘れるな。来い。連れてってやる。」
ふーん、…あなたも私の監視役であることを覚えていたんですね。あまりにも私への扱いがぞんざい過ぎて忘れているのかと思っていました。
もし、私があなた達からあまりにも離れたいと願い、私がルビィとのパートナー関係を解消してしまったらどうするつもりだったんですかね〜ま。確実にそれをやることは、ありえないと断言しますけど、あなたは私を信用して無いのですから…それを実行する可能性を考慮しなくてはならないのに……
第一生徒会室(真実の部屋)に入るとそこはカオスな状態だった…
「へー!ここ、こんなのがあったんだー!あ、これ良いじゃない。コレ、私使うわ!」
「あーーー!やめて、それ位置変えないで!それきちんと順番に並べているんだから!」
「なによー、ある程度置いてある位置あれば良いじゃないの!」
部屋を荒らすイベリアにそれを止めようとするメイソン。…じばらく見つめていると私に気が付いたようだ。
「……あぁ、やっときた。遅いよ、リリィちゃん。」
「何故私がここに連れて来られたのかわかりません。説明を求めます。」
「イベリアが君の生徒会入りを認めた。だから、君は生徒会役員なる。断ったら、ルビィはどうなるかわからない。なんたって、赤いドラゴンの可能性があるのだから、ね。
こちらが監視をしているという名目も出来るから、君は比較的自由に過ごせると思うよ。」
「…その話乗りました。改めて…皆さんよろしくお願いします。」
「って、え!?あんた、何でメイソンが言ったら素直に聞くのよ…」
イベリアが睨んでくるが、知ったこっちゃない。
「何で私がイベリアの言うこと素直に聞かなきゃいけないの。本当何なのよ、その態度の変化は。」
こちらも睨み返すが、それにいち早く反応したのはエイハブさんだった。
「うわ……お前だって相当態度が変わってるぞ?」とおそろおそろエイハブさんが言う。
「ここが真実の部屋だからじゃないでしょうか?だから、今はどんな態度をとろうと気にしないで下さい。」
本当は貴族で自分より上の人間にそんな態度をとったら、罰を喰らうのだがもう仕方ない。
「じゃあ、私の態度も気にしてんじゃないわよ。嫌な奴ね。」
「イベリア程じゃないよ。」
「何だとこのやろー!もう怒った。私と勝負しなさい、リリィ=アネット!私が勝ったら、私のことをシャーロット様と言わせてやる!あんたをこてんぱんに倒してみせるわ!」
「出来るものならね。私、勝負事は結構得意なんだよ?」
「はっ!こちとらゲーム廃人だってのよ。」
なんて、私を倒そうとするイベリア。
今度はその戦いに私も応ずる。
《あー、ちょっと雑音が激しいけど気にしないで。…イベリアが許可したよ。》
《へぇ!凄いね、どんな手段使ったの?僕もあの場に行きたかったなぁ〜……うん。オッケー、そう伝えてみるね。》
《よろしくね、オリバー様。
彼女がいると、生徒会室が賑やかになるんだ。だから、またここにおいでよ。暇を見てさ。》
……同じ部屋では、女同士の戦いに恐れおののき固まっているルーカス=エイハブに代わりメイソン=アドルフがオリバー王子に連絡を取っていた。
《…!…なんだか、いきなり皆リリィちゃんに好意的になったね…僕もう少し決着までに時間がかかるかと思ってたよ。……皆、仲良くしてるみたいで嬉しいよ。今度そっちに行くのは楽しみだ!》
彼は子供でも王子。必然的に社交界での舞台には連れていかれる。だから、人の偽りの好意には敏感だ。…しかし、彼らからリリィへと伝わる好意に嘘は感じられない。だからこそ、不安に思う。懸念する。
人は、こんなにも早くに他人に対して好意を得るものなのだろうか?




