第4話 NEO下北野競馬場
『ターフのカノジョ外伝 = チャリティーアイドルホースベコ =』は北陸復興支援と地方競馬(金沢競馬含む)の繁栄を目的に「お座敷ちゃんねる」が展開している北陸復興支援プロジェクト(タフカノベコプロジェクト)から出てきた2.5次元[3次元ベース]の『ターフのカノジョ外伝 = 北陸復興姫ベコ =』と2次元ライトノベル『ターフのカノジョ』を実際の競走馬ベコを介して世界を繋ぐ2.5次元ノベル。
ベコを現実へ引き出しリアルな陣営の想いとベコのブログ部分とターフのカノジョとクロスオーバーさせた物語です。
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ラーメン屋の湯気が立ちこめる中、さなが満足そうに箸を置いた。
「やっぱり安定の味ですね!私は肉が多くてもいける派なんだけど」
「肉食女子!」
隣の席から突然声が飛んできた。
隣の席を覗くと赤毛の着物姿の少女とペンギンマークの入った帽子をかぶった緑の着物の少女がこちらを見ていた。
「何やってんの、あんた達!」
さなが声を荒げる。
私は驚いて隣席を覗き込む。
見覚えのある顔だった。
「一応SPなのでラーメンも一緒に!」
赤毛の少女が胸を張る。
その瞬間カウンター越しに私の塩ラーメンが届いた。
私はこの隙にとばかり麺をすすり始める。
「まりあはこの子達知らなかったよね?紹介するわ!赤毛でオレンジの着物の能天気な子がちゃんもも。ペンギン帽子の緑の着物の陰キャ女子があきら。」
「二人ともあたしのSP!」
あまりの紹介の仕方に、私は箸を止めて固まった。
「さなさん!この子達に感謝してあげてくださいよ。命の恩人なんですから。紹介時にディスるとかありえないです」
少し怒り気味に言うとさなは平然と返す。
「でもアッキーそれが仕事だもんね?」
あきらはラーメンをすすりながら手を止めて一言だけ放つ。
「総帥にたてつく者は刀の錆にするだけ」
そしてまた麺をすすり始めた。
「ちゃんもも、まりあに言ってやって!」
ももはラーメンをすすりながら左手の親指を立ててグッドサイン。
「・・・あんた省略してんじゃないわよ!」
さなが地団太を踏む姿は少し可愛かった。
「でも若い子たちですよね・・・いくつなの?」
「16」
ももは即答した。
私より10歳も若い子が悪と戦っている事実に胸の奥で正義感が熱を帯びる。
ラーメンを食べ終え店を出る。
「いつもの8番のラーメンなかったよね?岡山限定だったのかな?」
ちゃんももの言葉にあきらが肩をポンと叩く。
「あれは限定の豚骨醤油」
「えー!その話聞くと今ラーメン食べたばっかだけどその特殊な8番ラーメンも食べてみたい!」
さなの言葉に私は唖然とした。
「もう食べられないですよ。それにここは石川ですよ!岡山までどうやって移動するつもりですか?」
「もちろんテレポックス」
当たり前のように言う。
「テレポックスを業務以外に使うのは違反ですよ!」
「分かってるじゃん。だからこの子達を送り届けるのが仕事なんだから!楽しみになってきた」
うわ・・・うまくやってる。
「でもここから一番近いポストは・・・NEO下北野ですかね?」
「福井北までどれくらい?」
「車で30分くらいでしょうか?」
「じゃあ、とりあえず向かって」
その合図で4人が車に乗り込んだ。
私は驚いて叫ぶ。
「なんであんた達まで乗ってきてるのよ!」
ももが即答する。
「私たちを送るのが理由という事なので・・・」
なんだかすごく疲れた気がした。
福井北JCTを過ぎると、
NEO下北野競馬場が視界に入ってきた。
さなが腕を組みながら語り始める。
「昔の人って本当にすごいよね・・・福井競馬場の地下にね・・・」
ももが身を乗り出す。
「地下に何があるんですか?」
「あんた達も乗ってきたでしょ!」
ももは慌てて座り直す。
「テレポックスのことですか?」
さなは頷く。
「昭和43年に福井競馬場が廃止になったけど、テレポックスを未来に繋げる努力と計画は凄すぎる。そのおかげで、あたし達が少しでも取り締まりを強化できるようになってるわけだし」
「着きましたよ」
黄色い照明に包まれた巨大な建物が目の前に現れた。
これこそが――
NEO下北野競馬場。半世紀以上をまたぎ福井県に再び設立された新時代の競馬場だった。
■ 第4話 NEO下北野競馬場 ■
金澤醤油豚骨8番らーめん・・・背徳なシリーズのメニューが味わえるお8番らーめんの店舗。
もちろん通常のラインナップもあります。
北國新聞社様にターフのカノジョ【北陸復興姫ベコ】についての記事を新聞に載せていただきました。 タフカノベコプロジェクト
■ お願いとご挨拶 ■
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【ターフのカノジョとは】
競馬が繁栄し、法改正によって人々の日常に深く根付いた世界。
競馬産業は大きな変革を遂げ馬の生産頭数は適切に管理されるようになった。
競走馬は単なる経済動物ではなく一頭一頭がかけがえのない命として尊重され、引退後の第二の人生まで見据えた新たな産業構造が確立されていた。
その変革の中で誕生した第三の競馬体系――「学園競馬」。
専門職に就く大人たちから直接指導を受け、騎乗技術や予想技術、馬の生産・育成・管理、さらには競馬産業の運営に至るまで競馬に関わるあらゆる分野を体系的に学ぶ教育制度。
人々は、それを「競馬道」と呼んだ。
競馬道学部に集う生徒たちはそれぞれの専門分野で知識と技術を磨き、互いに競い合いながら次世代の競馬界を担う存在へと成長していく。
夢と誇りを胸に仲間と切磋琢磨する日々。
その先には、誰もが目指す栄光の舞台が待っていた。
しかし繁栄する競馬産業に目を付けた者たちもいた。
競馬界の光の裏に潜む欲望と野望に満ちた悪の影。
その脅威から競馬界と人々を守るため暗躍する者たち。
そして特殊能力「スキル」を駆使し勝負を有利に導こうとする者たちの出現。
新たな力が競馬界の在り方を変え、さらなる激動の時代へと突入していく。
これは競馬の未来を切り拓こうとする者達の物語。
馬と人が紡ぐ新たな競馬の時代。
学園競馬を舞台に少女たちの熱き青春と競馬界の光と闇が交錯する。
『ターフのカノジョ制作委員会とは』
みんなで創り未来へ受け継ぐ参加型ノベルプロジェクト
ターフのカノジョは、作者だけで物語を完成させるのではなく参加者からアイデアや意見を募り、みんなで世界を創り上げていく参加型ノベルプロジェクトです。
発起人である中原牧人だけでなく、一人ひとりの参加者が持つ発想や想いを大切にしそれぞれの視点やアイデアを物語の可能性へとつなげていきます。
さまざまな意見やアイデアを持ち寄り、互いの個性を尊重しながら一人では生み出せない新たな物語を共に創造していく。
それが『ターフのカノジョ制作委員会』の目指す創作のかたちです。
そして、このプロジェクトが目指すものは物語を完成させることだけではありません。
参加者一人ひとりの想いとアイデア、そして共に創り上げた創作の軌跡を日本の書籍というかたちで次世代へ受け継いでいくこと。
時代を超えて読み継がれ後世の人々が当時の参加者の情熱や創造性に触れられるような文化的・歴史的価値を持つ作品と記録を残すことを目指します。
誰か一人の物語からみんなの物語へ。
その想いを未来へつないでいくプロジェクトです。
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