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ターフのカノジョ外伝 =チャリティーアイドルホース ベコ=  作者: 中原牧人


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第3話 とりあえずラーメン

挿絵(By みてみん)



『ターフのカノジョ外伝 = チャリティーアイドルホースベコ =』は北陸復興支援と地方競馬(金沢競馬含む)の繁栄を目的に「お座敷ちゃんねる」が展開している北陸復興支援プロジェクト(タフカノベコプロジェクト)から出てきた2.5次元[3次元ベース]の『ターフのカノジョ外伝 = 北陸復興姫ベコ =』と2次元ライトノベル『ターフのカノジョ』を実際の競走馬ベコを介して世界を繋ぐ2.5次元ノベル。

ベコを現実へ引き出しリアルな陣営の想いとベコのブログ部分とターフのカノジョとクロスオーバーさせた物語です。



「ここって本店らしいよ!」


「そうなのですか?私はやっぱり野菜たっぷりの塩ラーメンが大好きです。」


まりあの笑顔がふわりとこぼれる。


「あたしもすごく悩むのよね・・・石川県民のソウルフードの一つだしね~」


昼下がりの店内は、湯気と笑い声が混じる穏やかな空気に満ちていた。

さなはメニューを必死に見ながらまるでさっきまでの石切り場の緊張を忘れたように振る舞っている。


「というか、さなさんにSPついていたの今日まで知りませんでした」


「ちゃんももとアッキーのこと?」


「そうです。あの子らが居なかったら・・・私たち、死んでいましたよ・・・」


まりあの声は小さく震えていた。

さなはメニューを閉じ、ほんの一瞬だけ視線を落とした。


「まあ、あたしは大丈夫だと思っていたけど」


まりあは取り乱すように身を乗り出した。


「なんでですか!そんな呑気なこと言って!」


さなは肩をすくめて笑う。


「大丈夫!」



少し沈黙し口を開いたまりあ


「でもスキルっていってもあの子たちのスキルは特殊ですよね。ももちゃんはパイロキネシスだし、あきらちゃんは侍の剣技だし。」


さなはテーブルの上で両手を組み


「あれがスキルプラス・・・」


コップの水を手に取ろうとしたまりあの手が止まった。


「スキルプラスの技術はヴィーナス学園が能力開花コースで使用する為に開発された・・・」


「そう、獅子戸組が盗み出し必死に量産しようとしているそれだよ。っていうかあんたとりあえずラーメン注文しないと来ないよ!8番らーめん食べてからベコ見に行くのにトロトロしてたら時間なくなるじゃん!」


「え!今から?」


まりあはじっとさなの顔を覗き込む。


そうこう言い合っているうちに店員が湯気の立つ丼を運んできた。


「はい、野菜塩です」


さなは箸をとり勢いよく湯気を吸い込む。


「まりあ食べないなら、あたしだけ食べるから」


まりあは慌ててメニューをめくる。


「わ、私も塩で!」


さなはラーメンをすすりながら当然のように言った。


「あたし食べたら先にベコのところ行くし車の鍵渡して!」


まりあは驚いてさなの腕を掴む。


「何言っているのですか!私足なくなるでしょ!」


少し怒り気味の声にさなは悪びれもせず言い放つ。


「大丈夫!店の前は国道8号線だし段ボールに

【福井県 パドゥドゥ】

って書いて掲げてたら誰か乗せてくれるって!」


まりあは完全に気が抜けたように肩を落とす。


「ヒッチハイクとか無理です!だいたい段ボールとか持ってないし!」


必死の返答にさなはラーメンをすすりながら笑った。


「早く食べないとマジ置いてくぞ!」


まりあは気を乱して叫ぶ。


「まだラーメンきてません!」


石切り場の冷たい空気とはまったく違う和やかな温度が二人を包んでいた。



■ 第3話 とりあえずラーメン ■


8番らーめん本店・・・野菜たっぷりの塩ラーメンの他にも味噌、醤油、バター等店舗によってラインナップは変わるかも。

セットメニューでは餃子、焼き飯、唐揚げがあります。

国道8号線に面したことから「8」を冠したとのこと。



※2026年現在 石川県、富山県、福井県、長野県、岡山県でお食事いただけます。最新情報は個々でお調べください。



■ お願いとご挨拶 ■


最後まで読んでいただき、ありがとうございます!


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【ターフのカノジョとは】



競馬が繁栄し、法改正によって人々の日常に深く根付いた世界。


競馬産業は大きな変革を遂げ馬の生産頭数は適切に管理されるようになった。

競走馬は単なる経済動物ではなく一頭一頭がかけがえのない命として尊重され、引退後の第二の人生まで見据えた新たな産業構造が確立されていた。


その変革の中で誕生した第三の競馬体系――「学園競馬」。



専門職に就く大人たちから直接指導を受け、騎乗技術や予想技術、馬の生産・育成・管理、さらには競馬産業の運営に至るまで競馬に関わるあらゆる分野を体系的に学ぶ教育制度。


人々は、それを「競馬道」と呼んだ。


競馬道学部に集う生徒たちはそれぞれの専門分野で知識と技術を磨き、互いに競い合いながら次世代の競馬界を担う存在へと成長していく。

夢と誇りを胸に仲間と切磋琢磨する日々。

その先には、誰もが目指す栄光の舞台が待っていた。



しかし繁栄する競馬産業に目を付けた者たちもいた。


競馬界の光の裏に潜む欲望と野望に満ちた悪の影。


その脅威から競馬界と人々を守るため暗躍する者たち。


そして特殊能力「スキル」を駆使し勝負を有利に導こうとする者たちの出現。


新たな力が競馬界の在り方を変え、さらなる激動の時代へと突入していく。


これは競馬の未来を切り拓こうとする者達の物語。


馬と人が紡ぐ新たな競馬の時代。


学園競馬を舞台に少女たちの熱き青春と競馬界の光と闇が交錯する。



『ターフのカノジョ制作委員会とは』


みんなで創り未来へ受け継ぐ参加型ノベルプロジェクト


ターフのカノジョは、作者だけで物語を完成させるのではなく参加者からアイデアや意見を募り、みんなで世界を創り上げていく参加型ノベルプロジェクトです。


発起人である中原牧人だけでなく、一人ひとりの参加者が持つ発想や想いを大切にしそれぞれの視点やアイデアを物語の可能性へとつなげていきます。


さまざまな意見やアイデアを持ち寄り、互いの個性を尊重しながら一人では生み出せない新たな物語を共に創造していく。

それが『ターフのカノジョ制作委員会』の目指す創作のかたちです。


そして、このプロジェクトが目指すものは物語を完成させることだけではありません。


参加者一人ひとりの想いとアイデア、そして共に創り上げた創作の軌跡を日本の書籍というかたちで次世代へ受け継いでいくこと。

時代を超えて読み継がれ後世の人々が当時の参加者の情熱や創造性に触れられるような文化的・歴史的価値を持つ作品と記録を残すことを目指します。


誰か一人の物語からみんなの物語へ。


その想いを未来へつないでいくプロジェクトです。





(C) 2006-2026 お座敷ちゃんねるfeat.さなの夢馬券 ターフのカノジョ製作委員会 All Rights Reserved.



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