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ハズレスキルが有能だったので辺境で領地改革するぞ  作者: まめ大福


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エルフが住人になった

 むぎは全属性の魔法が使えるので試しに錬金術を使ってみようと思った。建築資材を使って大きなダイニングテーブルと椅子を錬成してみたが、錬成が出来てしまった。テーブルは10人は余裕で座れる広さがあった。椅子は10脚を錬成していた。

 建てた屋敷にはアシュトンが住む予定だが、1人で住むには広すぎるという事で、住人が増えて来たら屋敷に住むという事にした。それまでは神殿にそのまま住む事になった。


 その頃、アシュトンの元実家であるフラジリアン侯爵家で、アシュトンの元婚約者であるカトレア・ウォルナット公爵令嬢がフラジリアン侯爵家に来ていたが、アシュトンがいない事を知ると帰ろうとした時にロドス侯爵がカトレア嬢にゼファーとの婚姻をしないかと話をしたら、カトレアが「私にはアシュトン様がいるので結構です。」と言って侯爵家を出て行った。その時にアシュトンが侯爵家にいる頃からアシュトンの侍女として側にいたソノーラが「カトレア様、アシュトン様の所に行くのでしたら私も連れて行って下さい。」と嘆願したので、カトレアはソノーラを連れてアシュトンがいるであろう辺境の地へ向かって行った。


 そんな事になっていると思っていないアシュトンはのんびりと自身の屋敷になる建物を見て満足していたが、むぎに高級ベッド一式を設置して貰ったのは1部屋だけだったので、必要な分だけ高級ベッド一式を取り出して設置して貰っていた。


 シルバーフェンリルは屋敷の前で寝ていたが、何か人の気配がしたので、気配のする場所まで行ってみた。そこには、魔獣に追いかけられて知らないうちに結界内に逃げ込んでいたエルフがいた。シルバーフェンリルは逃げ込んでいたエルフを追いかけていたオークとオーガを鋭い爪で倒していた。エルフは逃げ延びた事で緊張が解けて気を失った。

 シルバーフェンリルはエルフを背中に乗せて、屋敷の所に運んでいた。

 むぎが屋敷から出て来ると、シルバーフェンリルが連れて来たエルフが屋敷の前に倒れたままだった。むぎがエルフに上級回復魔法シャインヒーリングをかけて全ての怪我を治していた。


 エルフが気がつくと、シルバーフェンリルとケットシーがいて、再度気を失っていた。それをみたむぎは気が付くまで側にいた。

 暫くするとエルフが目を覚ました。

 むぎ「私はむぎ、貴女は誰ですか?」「私はバルバロッサ。ここは何処なんですか?」「ここは辺境の村で正式な村の名はラポルトゥデュタンだと思う?」「ここはラポルトゥデュタンなんですか?」「そうみたいです。私もよく知らないんです。」というやり取りがあった。

 バルバロッサは周りを見渡して、屋敷だけが建っていて他の家が無くて、うろたえていた。その状態を見て、むぎは「この地は随分と前に廃村になっているんです。この屋敷の主であるアシュトンが領主として来たばかりで住民を募集しているんですよ。」と言うと、「私でも住民になれるのですか?」「なれると思いますよ。」というと、バルバロッサは喜んでいた。


 むぎがバルバロッサを鑑定すると、

 氏名 バルバロッサ

 年齢 110

 種族 エンシャントエルフ族

 スキル 風魔法(上級)、弓スキル(上級)、

 パッシブスキル 無し

 加護 無し

 備考 食事は何でも食べられる。エルフの中でもたまに肉食を禁じている種族がある。


 むぎは驚いた。バルバロッサはエンシャントエルフだって、普通のエルフと思ってたら違っていた。そうしていると、屋敷からアシュトンが出て来た。「アシュトン、このバルバロッサがここの住人になりたいってさ。」「えっ?いいの?」と言いながらバルバロッサを見て耳が尖っているのをみてエルフと勘違いしていたが、「この村の住人になってくれるのなら大歓迎です。」「ありがとうございます。」とバルバロッサは喜んでいた。


 住むところが無いので神殿で寝泊まりする事になる事を説明すると、バルバロッサは驚いていた。一旦、神殿に戻りバルバロッサの寝泊まりする部屋を決めた。「こんな部屋で寝てもいいのですか?」「大丈夫だよね。私もむぎも1部屋ずつ使ってるから大丈夫」

 むぎが「後で食事にするから、アシュトンと一緒にダイニングに来てね。」というとバルバロッサは頷いていた。


 むぎはそのまま厨房に入り、肉の下処理が出来る様に準備をしていた。シルバーフェンリルはオークとオーガを倒していたので、肉の回収に向かっていた。シルバーフェンリルの魔物魔獣の解体は首を撥ねて血抜きをしてからそのまま持って来ていた。アシュトンとバルバロッサがダイニングに来ると、アシュトンは厨房に入り、むぎの指示でむぎの収納から取り出した各種調味料を配分や使いかたを聞いてその通りに肉を焼いていた。バルバロッサはシルバーフェンリルが持って来たオークとオーガを解体していた。

 エルフは森の狩人と呼ばれていて、狩った獲物の解体も日常茶飯事として処理をしていた。


 アシュトンは肉を焼いて、むぎはおにぎりを取り出して、夕食が出来たので全員で食べ始めた。むぎ以外が「この肉がすごく旨い。」と言ってヤバい速さで食べていた。 

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