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ハズレスキルが有能だったので辺境で領地改革するぞ  作者: まめ大福


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アシュトンの元に公爵家の者が来た

 アシュトンは自身の部屋で、これからのこの村の事を考えていた。この村の入り口にあった標識?看板?に記されていた文字がこの村の名前なのか考えていた。ラポルトゥデュタンって言いにくいので村の名前を変えようと思っていた。

 アシュトンとむぎは同じ事を考えていた。


 領主邸にカトレア達が帰って来たが、ソノーラは休まずに厨房に入って行った。もう夕食を作る時間になっていたのだ。

 アシュトンは部屋でガチャを見ていたら、チケット枚数が21枚になっていた。ガチャを引かないとダメって状況にならないのでチケットが溜まっていった。

 そうこうしているうちに夕食の準備が出来たのでダイニングに集まって食事を始めた。領主邸での食事は領主のアシュトンとカトレアの2人だけでダイニングよりも少し小さめの部屋で食事を摂っていた。ダリアとソノーラと猫獣人達は別室で食べていた。猫獣人達に関しては従事をしないといけないので交代で食事を摂っていた。神殿はむぎがみんなと一緒に食べたいと言ったので、身分関係無しで一緒にダイニングで食べている。


 アシュトンとカトレアが食事を摂っているが、今日は無言で食べていた。アシュトンにとってこの無言で食べる事がどれだけストレスになっている事か、カトレアは思っていなかった。カトレアとしては、この無言は昼間のエンシャントエルフが膝枕をしていた事が事の発端だったのだ。終始無言のまま食事が終わった。


 アシュトンは部屋に戻って行った。カトレアはダリアとソノーラを呼び出して、アシュトンに悪い虫が付かない様に話し合いが持たれていた。ソノーラはその事を猫獣人達に念を押していた。

 カトレアは元婚約者と言われるのが嫌であった。カトレア自身は今も婚約者のままでいたいと思っているのである。そういえば、カトレアの実家というべきウォルナット公爵家の動きが全く無いのである。

 

 スタリオン・ウォルナット公爵は長女であるカトレアが元婚約者で幼馴染みのアシュトンのもとに行った事は知っていたので、何も言わないし行動もしていないのである。ただ、テールダヴニール国の国王にだけはこの事情を報告をしていた。なので、アシュトンの元に誰かを派遣して実態を把握する為に行動をしようとしていた。だが、予想外の事も起きていたのだ。派遣をするのは公爵子息であるシャリオ・ウォルナットとその護衛騎士2人の計3人を派遣するつもりだったのにそこに第2王子であるエテルナがシャリオと共に派遣として着いて行ったのである。それで王国とウォルナット公爵家が大騒ぎをしていた。


 アシュトンの領主邸では、そんな事になっているとは思いもせずに過ごしていた。

 朝になって、ソノーラが朝食を準備してアシュトンの部屋に入ろうとした時に何やら外が騒がしかった。アシュトン達はその騒がしさに目が覚めて窓から外を見たら、東の方に大きな砂煙が立っていたので、みんなが慌てて外に出て物見櫓に上って見ていた。そこにむぎ達も来た。随分と遠い所での砂煙だが目視で砂煙が見えているので規模が大きいと予想をしていた。森で何かが追われているというのは分かったが誰が何に追われているのかは分からなかった。

 逃げている者が森から出て来たので、確認したらカトレアの兄のシャリオとエテルナと騎士2人だった。森の木々を押し倒して出て来た魔獣はオーガの大群だった。流石にオーガの大群と戦うだけの戦力がこの領地にある訳が無いのである。

 カトレアが大声で「兄様、ここまで逃げて来て」と叫んでいたが、遠すぎて聞こえていないと思われたが、目の前に大きな外壁が見えたのでシャリオ達は外壁の方に向かって全力で馬を走らせていた。

 アシュトンが「むぎ、魔力枯渇になるから魔力を頼む。」と言って、カードホルダーから空神獣ジズと陸神獣ベヒモスを召喚した。「ジズ、ベヒモス、オーガの大群を殲滅せよ。」とアシュトンが指示したら、ジズとベヒモスがオーガの大群へ向かって行った。ジズは空からベヒモスは陸からオーガの大群を討伐していった。オーガの大群は総数40体だった。ジズとベヒモスはオーガを殲滅した後に戻って行った。


 むぎが「アシュトン、呼び出すのベヒモスだけで大丈夫だよ。」「そうか?どれだけ強いのか分からなかったんだ。」と言ってその場に座り込んでいた。むぎはアシュトンが魔力枯渇にならない様に魔力譲渡の量を調整しながら譲渡をしていた。


 シャリオとエテルナと騎士2人は無事に村の中に入って来た。オーガの大群はベヒモスとジズの攻撃で灰になっていた。


 カトレアが下に降りて村の入り口に行っていた。「兄様、こんな所にどうしたのですか?それにこのオーガの大群はなんだったの?」「カトレア、父様からアシュトンの治めてる領地を見て来い。と言われて親友のエテルナと騎士2人で来る途中でオーガの大群に襲われたんだ。」」「えっ、兄様の親友でエテルナ様って第2王子のエテルナ様?」「そのエテルナだよ。」「カトレア嬢、すまない、いきなり驚かせて」「その前にカトレア、教えてくれないか。この領地はアシュトンの領地であってるよな。」「はい。あってますよ。」「辺境の寂れた村って聞いてたんだけど、この外壁と門とそれにあの魔獣はなんだ?」「兄様、そんなにいっぺんに言わないで下さい。」「すまない。混乱している。」「兄様、先ずはこの外壁と門はアシュトンのスキルで手に入れた能力で防御神様が造られました。」「えっ、防御神様?」「それに、オーガの大群と戦った魔獣もアシュトンのスキルで手に入れた物です。」「おい、シャリオよ。これが本当ならすごい事だぞ。」「そうだなエテルナ。とりあえずは黙っていてくれるか。」「分かった。」「それで当人のアシュトンはどうした?」「無理をして倒れています。」というと、慌ててアシュトンの元に走り出した。

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