エテルナ殿下とシャリオにガチャを披露した
アシュトンの元に走り出したカトレアとシャリオとエテルナはその途中にある畑や果樹園を横目で見ながら高見やぐらを上って行った。アシュトンはふらつきながら立ち上がってオーガの大群が来ていた所を見ていた。「これだけのオーガの大群を神獣2体であっという間に討伐が出来るのか。」「アシュトン、そうだよ。ベヒモス1体だけでも十分に対応出来たのにむちゃも大概にしないとね。」「むぎ、すまない。こんなにも凄い物だと思わなかったんだ。」と話していると下から駆け上がってくる者がいた。「そこにいるのはアシュトンかぁ。」「カトレアさんのお兄様のシャリオさんじゃないですか。こんな所にどうしたんですか?」「父から、アシュトンの領地を見て来い。って言われたんで来たんだ。」「そうでしたか。それに隣の方はどなたですか?」「アシュトン、この方は第2王子のエテルナ様だ。」「これは失礼を致しました。」と礼をしていた。「アシュトン、構わない。個人で勝手について来ているのだからな。」「シャリオさん、いいのですか?」「こいつが言っているんだから構わないんだろ。」「分かりました。」
シャリオとエテルナが高見櫓からオーガを見ていた。「あれだけのオーガを私達が村に入る前に討伐をするなんて…」「アシュトン、あれは何だ?」「私が召喚で呼び出した空神獣ジズと陸神獣ベヒモスです。」「えっ?伝説の神獣?それも2体も…」「アシュトン、君のスキルは使い物にならないと侯爵家から国王に報告が来ていたが、それは本当か?」「エテルナ様、父である侯爵家からの報告通りにその時はハズレスキルと言われて、この辺境の領地へと来ました。ですが、実際にはこの通りです。」「そうだったのか、分かった。でも、この事は父である国王に報告するぞ。」「はい。分かっております。」そういうとアシュトンは座り込んでしまった。
暫く高見櫓にいたが、地上に降りて領主邸にゆっくりした足取りで歩いて行った。
エテルナが「アシュトン、この領地に住んでいるのは亜人なのか?」「はい。そうです。暗黒大陸の住人が我が領土に移民して来ているのです。」「そうなのか。分かった。」「アシュトン、見る限りではエルフとドワーフと珍しい猫獣人なのか?」「そうですね。」というと、後ろからカトレアが「エンシャントエルフとエルダードワーフよ。」と言い放った。「えっ?エンシャントエルフにエルダードワーフだって、それに猫獣人だろ。みんな亜人の上位種じゃないか。」「そうなりますね。」
エテルナとシャリオがびっくりしていた。
領主邸に着くと、シャリオがまた驚いていた。「この屋敷はフラジリアン侯爵家の屋敷ではないか。」「そうですね。私の住んでた屋敷かウォルナット公爵家の屋敷しか知らなかったので、侯爵家の屋敷を思い浮かべながら建築しました。」「えっ?アシュトンのスキルはハズレなんだよね?」「そうですね。周りからというか侯爵家ではハズレと言われていました。」「なんていうスキルなんだ?」「ガチャといいます。」「ガチャとは何だ?」「ガチャは入れ物の中にカプセルが入っていて、チケットを消費してガチャを回してカプセルが出て来るのです。そのカプセルを開けるといろんなスキルや召喚獣等やアイテムが手に入ります。そのアイテムの1部がご覧になった神獣です。」「そんなすごい物をハズレと言ってこの地に追いやったのだな。」「エテルナ、感情を抑えてね。この事を父である公爵に報告するからね。」「はい。」「エテルナは国王には言わないでね。」「何でだ。こんな重要なスキル持ちをこんな辺境の地に追いやったんだぞ。」「エテルナ、落ち着け。」ダイニングで口論を繰り広げていた。
むぎはソノーラに言って、いろんな調味料を渡して、肉と野菜と酒を取り出して冷蔵冷凍庫に入れていた。「この食材を使って、アシュトンの為に凄い料理を頼むな。」「はい。むぎさん。」とむぎはソノーラさんにお願いして神殿に戻ろうとした所をカトレアに捕まえられた。「むぎさん、アシュトンの助けになってあげて」「何をしたらいいの?」「兄様達の前でガチャを回してくれたらいいからね。」と頼まれた。
ダイニングにカトレアがむぎを連れて行って、「エテルナ様、兄様、今からアシュトンのガチャをこのむぎさんが回すので見たら納得するわ。」と言い切ってむぎをエテルナの前に出した。
アシュトンがむぎに「1枚でいいからガチャを回してくれないか。」と言った。「分かったよ。」と言うとアシュトンがガチャスキルをむぎの前に出した。むぎはチケットを1枚消費してガチャを回した。カプセルが1個出て来た。カプセルの中身は火魔法(MAX)だった。
アシュトンが出て来たカードをエテルナとシャリオに見せた。「火魔法(MAX)だって?」「火魔法は上級から初級までしかないはず。」「この火魔法(MAX)をこの場で扱えるのは私かアシュトンだけですね。」「そういえば、この猫は言葉を喋るのか?」「むぎはケットシーなんですよ。」「えっ?幻のケットシー?なの」「私はケットシーですよ。」「ケットシーなら言葉を喋っても不思議ではないね。」「でも、火魔法(MAX)の魔法は使わない方がいいと思うよ。」「それは何故?」「火魔法の威力がすごいのでやめておいた方がいいと思う。その代わりに、アシュトンの建築も(MAX)だから、そちらのスキルを見た方がいいと思う。」「そういうなら、アシュトンの建築を見せてくれる?」「分かりました。」と言って、ダイニングから外に出て、まだ家を建てていない場所に移動して、むぎに建築資材を出してもらってから、住居を建築スキルで建てた。
シャリオが「本当に住居が一瞬で建ってる。」「シャリオ、この建築(MAX)ってすごいな。」「エテルナ様もシャリオさんも納得して貰えましたか?」「こんなスキルを見せて貰ったなら、納得するしかないだろ。なぁ、シャリオ。」「そうだな。」「それじゃ、屋敷に戻って食事でもどうですか。」「すまないが、頂くとするか。」と言って中に入って行った。




