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ハズレスキルが有能だったので辺境で領地改革するぞ  作者: まめ大福


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神殿も進化するのか?

 むぎがハクに「君って、シルバーフェンリルと同じで聖獣なんだね。それでフューネ達にとっては尊い者なんだね。」「そうなの?それは知らないけど、僕の父はみんなを守る為にいつも出掛けていたよ。」「君の親はまだ生きてるんだよね。」「父は生きてると思うけどはぐれちゃった。」「そうなんだ。それじゃ、森に帰るの?」「今は帰らないよ。迎えに来たら帰るかもね。」「そうなんだ。それまではゆっくり休んでいてね。」「うん。ありがとう。」

 ハクが猫獣人達に「ねぇ、お姉さん達は僕が怖いの?」「怖くはないのですが、私達を守っていてくれた偉大な者なので恐れ多くて」「僕は父と違うのでむぎさんみたいに普通に接してほしいな。」「ハク様がそういう事なら分かりました。」


 シルバーフェンリルが神殿に来て、むぎから食料である肉を預かってバルバロッサとフロンの元に戻って行った。


 フロンは木に登ると、糸を器用に使って枝などを集めて木の穴の中に巣を作っていた。そこに幼体をそっと置いて、穴の周りに糸を張り巡らせて襲われない様にしていた。木の上には昆虫の魔物がいたが、フロンの糸で討伐されていた。その間にフロンが進化をしていた。スモールタラテクトからタラテクトに進化して少し身体が大きくなった。

 シルバーフェンリルがフロンの巣の下に肉を置いて、フロンに話しかけた。「フロン、肉を置いておくので食べるんだぞ。」「ありがとう。おいちゃん。」「おいちゃんかぁ。言われた事がないから新鮮だな。」とシルバーフェンリルは喜んでいた。

 シルバーフェンリルは神殿に戻って行った。


 神殿では、むぎとハクが仲良くむぎの部屋で休んでいた。ハクがなぜ一緒に寝てるのかというと、ハクが1匹で広い部屋で寝るのが怖いというので、むぎの部屋で一緒に寝る事になった。茶虎の猫と白い小さい虎が仲良くくっついて寝ているのを見るととっても癒されると思う。

 昼食の準備が出来たのでフューネがむぎの部屋にやって来て、2匹が寝てる姿を見て可愛いって思っていたが、何も言わずに起こしていた。


 むぎとハクがダイニングに来るとシルバーフェンリルは既にダイニングでいつでも食べられる体勢をとっていた。シルバーフェンリルの隣にハクの分の料理が置いてあった。ハクが直ぐに食べ始めるとシルバーフェンリルも同じ様に食べ始めた。みるみるうちに料理が無くなっておかわりをしていた。フューネはみるみるうちに肉が無くなるので慌てて焼きに行っていた。手の空いている猫獣人とむぎはのんびりと昼食を食べていた。食べていない猫獣人はフューネの手伝いで焼きあがった肉を運んでいた。

 一通り食事が終わると、シルバーフェンリルとハクはその場で寝てしまった。ハクは傷は魔法で治したが身体に負担が掛かっていたので休息を十分に取らないといけなかった。


 むぎは昼食後に前に西で土地を整地した所を見に行った。土龍が眠りについた所に行くと盛り上がっていた土が無かった。土龍が移動したのかと思った時に、むぎの横に突然女の人が現れた。「むぎ、更に清き場所になったな。どうしたんだ?」「えっ?貴女は誰ですか?私を何故に知ってるんですか?」「他人行儀だな。私を忘れたのか?」と言われむぎは頭を捻っていた。「ごめんなさい。本当に分からないんです。こんなに綺麗な女性を忘れるなんて」「そんな事を言ってもダメだぞ。」むぎはふとこの地にいた土龍が消えて現れたということは「もしかして、土龍ですか?」「やっと分かったのか。我はハニヤスだ。」「ハニヤスさん、一緒に神殿に行きますか?」「行ってもいいのか?」「別に構いませんよ。」「それじゃ、行こうか。」とむぎとハニヤスは神殿に向かって行った。


 「ハニヤスさん、龍って人化するものなんですか?」「そうだな。神聖力が満ちると龍は人化する事が出来るんだ。」「それじゃ、神殿に2匹の聖獣が来た事によって神聖力が増えたという事ですか?」「そうだな。」「それじゃ、龍の姿にはどうしたら戻る事が出来るんですか?」「それは簡単に戻る事は出来るが、むぎを驚かしたくて人化しただけだ。」「そうなんですね。」と話しながら神殿に着いた。


 むぎとハニヤスが神殿に入ると、フューネが慌てて聖堂に走って来た。フューネはハニヤスを見て、むぎをとられると思っていた。

 ハニヤスが神殿に入ると同時に神殿が地鳴りをあげながら揺れた。神殿にいた者は何事が起こったのか分からなかったが、地下1階にいた猫獣人達が慌てて1階に戻って来た。「むぎ様、地下の方で地鳴りがしたと思ったら地下から神聖な気配がしています。」「えっ?神聖な気配がする?地下2階は精霊王の祠があるだけだけどな。その下は無いけどな。」「そうなんですが、私達も分からないんです。」と言われるので、むぎは地下2階に向かって行った。


 地下2階に着くと、前は無かった下に行く階段が部屋の端に出来ていた。むぎはそのまま、地下3階に行く階段を降りて行くと、とても広い空間が出来ていた。この神殿の2階部分と地下2階までを合わせたくらいの巨大な空間であった。奥行きもすごくあった。ここならハニヤスさんが龍になっても5~6体いや10体は入れそうな広さがある。何でこんな巨大な空間が出来たんだろう?


 むぎはこの神殿は神が作りし神殿なのかと思った。普通の建物にこんな拡張する様な造りは出来ないと思ったからであった。

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