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ゴブリン軍団

どうも、一週間以上経ってコメントに気付きいつも返信タイミングを逃す間抜けです。


今まで何人もの方からコメントを頂いており、全て目を通しています、コメントを下さった皆様、ありがとうございます。


投稿が遅いのも、単に作者がゲームやソシャゲのイベントに夢中になってるせいです、申し訳ございません。


今後は可能な限り早めの投稿を心掛けていくつもりですので、《異世界召喚の傭兵操者》をよろしくお願いいたします。

ボス部屋の中へと踏み込むと早速とばかりに攻撃が飛んでくる、矢が複数本に二発の魔法、どうやらゴブリン・アーチャーやゴブリン・メイジが居り、それらが攻撃を仕掛けてきたらしい


「《極光の障壁》!」


だが俺が準備していたスキルである《極光の障壁》を使用すると、構えた楯を中心として緑を基調とした虹色の光が周囲を覆い、矢や魔法を防ぐ


《ソード&マジックⅡ》では武具を用いたスキルは全て《剣技(ソード・アーツ)》と呼ばれていた為分かりにくいが、楯にもスキルはある


これは広範囲をガード可能なスキルであり、後衛を守る際や範囲の広い攻撃からの防御に適している、何よりも魔法防御が高いのが良い


魔力の消費を抑える為にも一度攻撃を防いだなら即座に解除、光で見えにくいという欠点がある為に見えなかった敵の姿を確認する


まず前列に鉄製の鎧を着て楯を構えたゴブリン・ナイトが十体槍を並べていた


その十体の後ろに弓を構えたゴブリン・アーチャーが七体、ゴブリン・ナイトの間に立ち次の矢をつがえている


そんな後列中央付近にはローブに身を包み杖を構えたゴブリン・メイジが二体、先程の魔法攻撃は確実にこの二体が放った物だな


そしてそんなゴブリン達の更に後ろから魔法使いの物とは違う豪奢な装飾のついた杖を構えた大柄な一体、頭に王冠のような物を乗せている事からアイツがこの階層の主、ゴブリン達の王、ゴブリン・ロードだろう


だがゴブリン達の体格はかなり良い、これは全て上位種のホブゴブリンで構成されているな


「ナイト十、アーチャー七、メイジ二、ロード一、全てホブゴブリンだ。警戒しろ」


敵の姿を確認した俺は見付けたゴブリンの装備から種類を全員に報告する


ホブゴブリンは体格が良く人間並みのサイズとなる、当然筋力なども普通のゴブリンより強い為にたかがゴブリンと侮ると痛い目を見るだろう


それを分かっているからかパオロ達も緊張で多少動きが固くなっていた


「ホブって、ここの階層主は通常のゴブリンって話だぞ!?たまに出てくるにしても、全てホブなんて聞いた事がない!」


「遭遇した連中は力尽きたからかもな。それより、手を動かせ。後衛、遠距離攻撃用意!」


パオロが動揺を隠せない様子で言うが、だからといって現実が変わる訳でもない、此処を抜けなれば先に進む事は出来ないんだからな


「取り敢えず射手から潰すわね。《ファイア・ランス》!」


「頼んだ。《ファイア・バレット》!」


即座に対応してみせたのは瑠璃だ、炎で構成された槍を複数並べては順次射出、メイジを中心にアーチャーを焼いていく


俺も牽制として魔法を放つ、狙いは第二射を放ってきたメイジの魔法の迎撃だ


《ファイア・ボール》であろう火球が二つ、それぞれメイジの持つ杖から放たれたが速度の速い《ファイア・バレット》がぶつかると消滅した


とはいえ上手く相殺出来た所で安心するにはまだ早い、次に飛んできた矢を楯と槍で凌いでいく


瑠璃がアーチャーの数を減らしてくれているお陰で飛んできた矢は三本のみ、槍を手元で回転させて二本叩き落とし、楯を動かしてフラヴィオに向かっていた一本を弾く


そしてその間にも瑠璃が次々と魔法を放ち、俺が防ぎ終えた頃にはアーチャーもメイジも全滅していた


「ゴブッ!?ゴブ、ゴブブ!!」


「そら、遠距離攻撃は潰してやったぞ。お前らはどうする?このままだと、事前に決めていた通りに歩合制で全部俺達の稼ぎになるぞ」


「ハッ!?そ、そうだな!」


「向こうから攻撃が来なければワタシ達の独壇場ね!『炎よ、我が眼前の敵を討て、《ファイア・アロー》』!」


だが俺達ばかり働いていては《四つ葉》の稼ぎにならない、一応は仲間なんだ、多少は稼がせてやるさ


そして俺の言葉に反応して我を取り戻した魔法使いのアリアがゴブリンに攻撃を仕掛ける、詠唱有りとはいえ炎の矢はかなり速度が速い、狙いも違わずゴブリン・ロードを狙っている


後衛に対しては遠距離からの攻撃が脅威だったから早めに対処したが、それを潰した後なら今度はセオリーとして指揮する頭を潰すのは定石だ


ロードとはいえゴブリン、魔法攻撃なら確実にダメージを与えられる為に、その一撃はゴブリン・ロードを仕留める事も出来る


だが、ゴブリン・ロードに直撃する前に一閃された剣により《ファイア・アロー》はかき消されてしまう


そして、その剣を振るった存在が巨大な剣を肩に担いでゴブリン・ロードの背後より現れた


「なっ!?」


「あれは!?」


全身をミスリルの鎧で覆った姿、それは見間違えようもないだろう


ゴブリンでありながら圧倒的な技量と膂力を持ち合わせた存在、ゴブリン・パラディンであった


「ふむ、今回の奴は大剣か。多少とはいえ重量が鉄より軽い分、ゴブリンでも持てるのか?」


普通ならばゴブリンが身の丈を超える長さと肉厚な刀身を持つ大剣を持つ事など不可能であろうが、今回はそれを装備しているのが通常種とは比べ物にならない能力を持つゴブリン・パラディンである事が可能としているのだろう


とはいえこの状況でゴブリン・パラディンが出るとは思わなかった、ただでさえ目撃数が少ないレアな魔物なのに、今日だけで連続して二体も見掛けるなんて誰が予想出来るというのか


尤も、これがダンジョンに潜り始めたばかりの探索者パーティーであるなら不幸だと呪っただろう、だが此処には俺達が居る、少なくとも残ったロードやナイトにパラディンが増えたところで勝敗は揺らがん


「よし、パラディンの相手は俺がしよう。大剣欲しい」


「凄く欲望が見える言葉だが、頼んだ!オレ達はナイトを倒す!」


新手の相手は俺が務めるとして、パオロ達もナイトへと向かっていく


ナイトの方は楯を並べて壁のようになり、槍を構えて近づけないようにしている、前後二列となり後列は楯を上へと構えたその陣形は古代より用いられてきたファランクスであり、防御に適した陣形である


少なくともパオロ達の持つ剣やナイフでは間合いに入る前に串刺しにされるだろう


だからこそ、間合いに入るまでに遠距離攻撃が叩き込まれる


「単に炎ぶつけるより衝撃を与える方が良さそうね。《ストーンブラスト》!」


初手は瑠璃による魔法であり、瑠璃の周囲に握り拳程の石が幾つも浮かび上がると、次の瞬間にはかなりの速さでゴブリン・ナイト達の構えた楯へと向かっていく


単なる投石と侮るなかれ、スリングによって放たれた投石は弓よりも威力と射程に優れるのである


付け加えるならば瑠璃の魔法の速度はかなり速い、銃弾よりは遅いが、俺でも対処には手こずるだろう


「ゴブゥッ!?」


「楯さえ無ければこっちの物よ!《ファイア・カーテン》!」


前面への防御を崩され、後列にも飛来した礫により上へと構えられていた楯による防御が崩れた


そこにアリアが放った魔法は滝のように横一列へと炎が降り注いでいく


それにより焼かれていくゴブリン・ナイト達、やがて消滅し魔核と装備を残していった


「完全勝利ね!」


「おれ等何もしてねえ……」


「いや、それならそれで良いだろう。ほら、残ってるゴブリン・ロードに鬱憤をぶつけてやれ」


「それもそうだな。ところでカナタ、ゴブリン・パラディンはどうしたんだ?」


「対峙して速攻で首をはねてやった」


大剣装備のゴブリン・パラディンであるが、特筆すべき点はなく一撃で終わらせてやった


というのも大剣は重い武器であり動きは鈍くなる、レイピアによる素早い動きならば兎も角、大振りな攻撃であれば回避してしまえば隙が大きい、結果威力はあれど簡単に攻略出来てしまったのだ、正直レイピア装備だった奴の方が手強かったくらいだ


「そ、そうか。まあ無事で何よりだ。それで、後は―――」


「ああ、アイツで最後だな!」


それからパオロとフラヴィオは残った最後のゴブリン・ロードへと武器を向ける


「ゴブゥッ!?ゴブッ!ゴブブッ!!」


「ハッ、何言ってるか分からねえが!」


「これで終わりだッ!」


ゴブリン・ロードは最後まで何らかの打開策がないか探していたのだろう、だがパオロが振るった剣が袈裟懸けにその体を切り裂き、フラヴィオのナイフが首を貫く


それにより絶命したゴブリン・ロードは装備していた杖と、使われる事の無かった腰に提げられた剣、そして他のゴブリンよりも大きめの魔核を残して消える


それと同時に奥にあった壁が崩れ、そこから奥へと続く扉が現れた


「これでこの階層はクリアだな」


「ああ、カナタ達が居てくれて助かったよ。オレ達だけだとあのゴブリン共を倒す事は出来なかっただろうからな」


「正直、予想より強すぎて驚いたけどな。やっぱりランクが上の奴は違うな!」


敵の気配が完全に無くなった事で張り詰めていた緊張感を緩め、俺達は今の戦闘を振り返っていた


その間に瑠璃達も集まってきたので、共に戦利品を分け始める事にした


「それにしても、鉄が多く手に入ったな。全部持ち帰るのか?」


「流石に、これだけの量となると全部は無理だな。まずは嵩張らない魔核を集めて、後は質の良さそうな物を幾らか、ってところだな」


「そうか。なら、残りはこっちで貰うぞ」


ゴブリン・パラディンの装備はミスリルなのでこの中では一番に価値があるだろう


尤も、俺が一人で倒したので事前の打ち合わせ通りに俺達で独占だ


その次で言えばゴブリン・ロードが腰に提げていた剣だな、どうやらミスリルがそこそこの割合で含まれているらしく、純粋な鉄の剣であるパオロの剣より優れた物らしい


なので装備の更新を行っていた、杖の方は魔法に対して補正が掛かるらしく、それもアリアが使う事にしたようだ、ゴブリンとかの魔物だと素材は手に入り難いがこうして質の良い武具が入手出来る事がある


その後、粗方パオロ達が選び終えたところで残った武具を回収、瑠璃のポーチに資源として収めていく


「やっぱ良いよなあ、マジックバッグ。それさえあればおれ達の稼ぎも一気に増えるってのに」


「こればかりはダンジョンでの運だからな。容量の少ない物なら浅いところでも見付かるんだ。オレ達も、今回の探索で色々足りてないって分かっただろう?少なくとも、暫くは十層までを慎重に攻略していくぞ」


「うへぇ、今回みたいにパラディンが出ない事を祈るぜ」


「次の階層から出るオークならもっと価値のある魔核が取れるじゃない。先に進まないの?」


「今回はカナタ達が居てくれたから勝てた。少なくとも、ゴブリン・パラディンに勝てるようになるまでは無理はしない方が良い」


「少しくらい危険を冒さないで何が探索者よ!今回の出費を考えたら、いつか資金が切れるわよ!」


「それでも!命を落としたら元も子もないだろうが!」


ただ、回収している間に《四つ葉》で話し合いをしていたのだが、少しずつ語調が強くなっていた


どうやら今後の方針についての口論らしいが、どちらにも言い分はある


いざという時の為に仲裁に割って入れるだけの準備はしておこう、ボスを討伐したとはいえ、此処はまだダンジョンだ、不和を招くのは得策ではない


「落ち着けって二人とも!?どっちの言う事も分かるけどよ、まずはダンジョンから出ようぜ!帰ってからしっかり話し合えば良いじゃねえか!」


「……済まない、確かにその通りだな」


「……分かったわよ。でも、今だけよ」


「ふぃ~、助かったぜ……」


だが俺が介入するよりも先にフラヴィオが割って入り二人を宥めた


軽い性格だと思っていたが、意外とパーティーのバランスを取っているのかもしれない


「話は終わったか?」


「ああ済まない、みっともない所を見せた。もう大丈夫だ、少なくとも油断はしない」


「死ねばそこまで、とはいえ稼ぎがなければ装備や薬に金を掛けられない。どちらも分かる話だ。俺にも経験がある」


「そうなのか?」


「懐かしい思い出だ。結局、決着つかずで解散寸前だったよ。その後、対立してたグループがそれぞれ金策してきて互いに爆笑したな」


ゲームとはいえ、資金や資材は有限だったからな


目的の聖杯に辿り着く為に重要な手掛かりと思えるボスに挑んで、何度も返り討ちにあった時の話だ


現実と違って死なないからな、ボスの攻略の糸口を掴むために何度も全滅しては挑んだ、そして装備の消耗によってクランの資金が底を尽きそうになっての口論だ


他の連中に先に攻略されるかもしれないからと討伐を急いだグループ、まずは金策して体勢をより万全にすべきだと主張したグループ、でも攻略には全員が揃わなければまず不可能なボス、結局その場で結論は出ずに、それぞれのグループで行動してた


結局は後から冷静になった討伐派のグループも金策に走り、資金を確保してきたら向こうも同じ事をして、当初の予定より潤沢な資金による装備の調達が出来てボスの討伐に成功、聖杯への手掛かりを入手出来たのだ


そのまま喧嘩別れになる事もあるが逆に絆が深まる事もある、それを思えばパオロ達のやり取りに俺は少しだけ寂しさを覚えた

※作者の独り言(無視して構いません)

早くロボット書きたい……でも今は聖騎士としてのターンだし……新型、対空装備、重装形態、可変機構、いつ出せるのか…………これで別の新作のプロット考えてるとか、アホなのかなあ


小説書いてると何故か別の小説を書きたくなる、そんな作者の独り言でした

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