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それでも、止める? ~終わり続ける世界で、たった一人がすべてを壊し始めた~  作者: Studio No.13
第4章 拾われた願い

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第43話「足跡」

 白は。

 静かに。

 続いていた。

 一つ。

 また一つ。

 二人の歩く先へ。

 灯る。

 消えない。

 クロノは黙って見つめる。

「……行こう」

 今度は。

 クロノから歩き出した。

 ミナも何も言わず。

 その隣へ並ぶ。

 白い光は。

 二人の歩幅に合わせるように。

 少し先で。

 静かに灯り続ける。

「不思議だね」

 ミナが小さく笑う。

「こんなに静かなのに」

「うん」

「なんだか怖くない」

 クロノは少しだけ考える。

「……怖い」

 ミナが足を止める。

「え?」

「怖くないわけじゃない」

 白を見つめる。

「何が起こるか分からない」

「危険かもしれない」

「……それでも」

 一歩。

 踏み出す。

「確かめたい」

 その言葉に。

 ミナは少しだけ首を傾げた。

「変わったね」

「……そうか?」

「前なら」

 少し笑って。

「危ないからやめるだったじゃん」

 クロノは答えない。

 否定できなかった。

 今までなら。

 分からないものには近づかなかった。

 それが正しいと思っていた。

 でも。

 今は。

 分からないからこそ。

 知りたいと思っている。

 二人は歩く。

 白は。

 静かに続いていく。

 やがて。

 クロノの足が止まった。

「……どうしたの?」

 ミナが隣へ来る。

 クロノは足元を見つめていた。

「これ」

 床に。

 薄く。

 何かが残っている。

 白に照らされて。

 ようやく見えるほどの。

 かすかな跡。

「……足跡?」

 ミナがしゃがみ込む。

 小さく。

 擦り切れている。

 古い。

 今ついたものじゃない。

「私たちのじゃないね」

「ああ」

 足跡は。

 一つだけじゃない。

 いくつも。

 同じ方向へ続いている。

 まるで。

 誰かが。

 何度も。

 この道を歩いたように。

 クロノは静かに目を細める。

「……誰だ」

 答える者はいない。

 ただ。

 白だけが。

 静かに灯っていた。

 二人は。

 足跡を追う。

 その先へ。

 白は途切れることなく。

 続いている。

 そして。

 足跡も。

 また。

 白の先へと続いていた。

読んでいただきありがとうございます。

少しでも続きが気になったら、フォローや評価いただけると嬉しいです。

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