第五十八話 みんなで作った泉
今回はかなりの自信作です。
しかし、画像がないせいでそこまでイメージが出来ないでしょうがすみません。
今後ともぜひ私の空間の賢者と勇者に選ばれし魔王を読んでくださいね。
評価とブックオフ、お願いします。
亜神と戦い終わりみんなはグレイノアに連れられ近くの泉に来た。周りの自然がきれいなどこにもある一般的な泉だ。
「⋯泉?」
ルシリアがなぜここにという意味を込め、グレイノアに問いかける。
「ええ、神の泉ほどではありませんがここもかなり幻想的で美しいですよ。ここで今までの長旅の疲れを回復させましょう」
グレイノアが優しく説明する。
「よっ、グレイノアの太っ腹。亜神は逃がしたがこういう気配りは一流だね」
カマエルがグレイノアを大げさに褒め称える。
「太っ腹は何かを買ってあげると言った時の言葉ですよ」
グレイノアは少し呆れながらもカマエルの言葉を訂正する。
「これから、焼肉やろ。確か外だとバーベキューって言うんだっけ?どちらにしろ肉を食わせてくれるなら太っ腹でしょ」
カマエルが肉がジュッと焼けるのをを頭に思い浮かべ、よだれを垂らす。
「合ってますけど…」
だとしても太っ腹の使い方が違うでしょうと思うグレイノアであった。
「まあ、取りあえず。ここの泉を見てからにしましょう」
グレイノア達は準備に取り掛かった
………夜になり、白い人魂がポツポツと天に登り始めた。日が沈むに連れ魂の量が多くなっていく。そしてそこに精霊が混ざるようになり、泉はより幻想的な空間を作り出した。
「…きれい」
プラチナが思わず感嘆の声をあげる。
「泉や川には魂が集まります。だいたいそこの上に魂だけが通れる天国までの道がありますので。特に近くに墓とかがあるなら集まる量は段違いですよ。魂が集まれば自然とそこは神聖な場所になります。すると精霊が集ります。この精霊と魂によってこんな神秘的な景色が見られるってわけです」
グレイノアがスラスラとこの空間の出来上がり方を解説する。
「なるほど、こりゃあいい。確かに神の泉に並ぶ美しさだ」
魔王も感心するほどの美しさのようだ。神の泉では若干神域化しており邪悪な悪魔などには毒な空間になっていたがここではそんなこともない。イヴァイルはこの空間にとても満足した。
「私の毒を入れたらもっと美しくなるかな」
突然リュブナンがとんでもないことをいい出した。
「なると思いますよ」
しかもそれをグレイノアが同意する。
「グレイノア、お前正気化?」
イヴァイルが思わずグレイノアの顔を凝視する。
「正気です。何も絶対に汚れがないのが一番美しいわけではないですから。毒が紛れていても美しい時は美しいのですよ」
グレイノアは穏やかな微笑みをしながら泉を見る。
「じゃあ、撒くね」
リュブナンが魔法の準備に取り掛かった。
「ちゃんと精霊と魂には効かない毒にしてくださいね」
「分かっているよ」
ポイズンバブル 大量の紫色の球体が空中にばら撒かれる。球体は重力の影響を受けず泉の上を漂う。紫の毒玉は美しくきれいに周りと調和した。
「ほう、なるほど考えたな。なら、俺も炎撒くわ」
イヴァイルも真似して魔法を放つ
狐火 紫色の火球が天と地にいい感じにばら撒かれる。炎が紫色だったがゆえに毒玉ときれいに調和した。
「では私は神聖魔法でオーロラを」
ホーリーカーテン 天空に夜空を揺らす光のカーテンが出来上がる。
「じゃあ、俺周りを睡眠薬で満たす」
ミストスリープ 催眠ガスが泉の周りを少し覆う。
「ガスで霧っぽさを作ってますね。私も電気撒きますか。あと電気を操って空の雲を消しときますね」
エレキフィールド 空間がイナズマを帯びる。紫の球や炎がより光り輝く。
「お前の電気ってここまでいい雰囲気を出せるのか。なんか荒々しい感じしかしなかったんだけどな」
あまりの完璧な操作にイヴァイルが感心する。
「それはあなたの炎も同じでしょう。魔法は使いようですからね。魔法ならどんな危険なものでも影響力をなくせますから。プラチナ、今から送るイメージを具現化して」
グレイノアは思念伝達でプラチナとイメージを共有した。
「わかりました」
プラチナはどこからともなく虹色の糸を取り出し、それを虹色の布にして周りに泉の上を漂わせた。天空のオーロラときれいにフィットしている。
「うぅ、ならわっちは幻覚でみんなの魔法により艶を出すでありんす」
きなこにより幻想的な空間がより幻想的になる。紫の球、紫の炎、オーロラ、霧、イナズマ、虹色の布、幻覚この7つがきれいに調和しお互いの美しさを完璧に引き出す。それは天が全ての魂を受け入れ、すべての存在を祝福しているよう。
誰か一人だけでは、この景色は完成しない。みんなの得意分野が全て詰まった空間。
そして、その中心を登っていく魂たちは、仲間たちの織りなす光りに包まれながら、無限の空へと導かれていく。
この景色を作っているのは、単なる魔法ではない。仲間一人ひとりの力であり、個性であり、それぞれが持つ唯一無二のスキルなのだ。
そして、全ての力が一つになったとき、世界は想像を超える美しさへと変わる。
この絶景こそ、仲間全員のスキルが共鳴し合うことで生まれた、絆と才能の結晶なのだ。
全員が食卓についた。料理はいつも通り豪華横にはちゃんとバーベキューもしてある。リーダーであるグレイノアが合図した。
「それでは皆様、今日はガンダルが人類初亜神を倒したお祝いとしてパーティーです。しっかり楽しみましょう。それではカンパーイ!!」
「「「「「「「カンパーイ」」」」」」」
カラーン グラス同士がぶつかり音を奏でる。みんなの顔は笑顔だ誰一人悲しんでいる人はいない。みんなはパーティーを真夜中になるまで楽しんだ。




