第四十三話 吸血王
「「敵襲!!敵襲!!」」
必死に逃げ惑う人たち、よく見るとそれは人ではなく、犬歯は鋭く尖っており、一部はコウモリに化けたりとしているのもあった。そう彼らは吸血鬼であった。
「吸血鬼の城に魔王が」
吸血鬼は必死に逃げ惑う
「おのれ〜魔王め」
勇敢にも立ち向かう吸血鬼たちはその魔王に一瞬でノックアウトされていた。でも何故か気絶で済んでいる
「…ハア、何で俺がこんな雑魚相手に正面突破しないといけないんだよ。しかも誰も殺すなと命令つき」
その混乱の中心にはイヴァイルがいた。イヴァイルは今吸血鬼の王城に正面から突撃していた
一方グレイノアは
「うんうん、うまく潜入できましたね。これもイヴァイルさんが大暴れしてくれてるおかげです」
混乱に乗じてうまく国に溶け込んでいた
〜時は少し戻る
「イヴァイル、今回の目的地は吸血鬼の城です」
グレイノアが説明し始めた。毎度ながら遅すぎる発表である
「あ、嫌な予感」
そしてイヴァイルは察した自分、自ら次の場所について話すのはなにか裏があると
「イヴァイル、おつかれ」
カマエルも同じことを考えイヴァイルの肩に手をポンと置いた
「イヴァイルはそこで正面からカチコミして吸血王のドラキュラ5世と協力関係になりなさい」
グレイノアはそんなこと気にせず堂々と無理難題をイヴァイルに言った
「うわぁ。とんだ無茶振りだ。というかカチコミするのに協力関係を結べるのは今までの奴らが戦いが好きなのが多かったからであって普通に難易度あげてないか」
カマエルは呆れた
「そうだぜ。何で協定結ぶにはもっと相手を思いやらないと」
イヴァイルは最後の抵抗としてカマエルの言葉に便乗する
「脅しなら難易度がとても下がりますよ。あと吸血王に舐められないとてもいい作戦だと思うのですか」
この作戦にどこにもいいところなどないと思うのだが
「それは、脅しは作戦じゃなくて脳筋って言うんだ」
カマエルはつっこむのも疲れていた
「全てを力で解決させんな。元は魔王でそこまで勇者の職業に詳しくない俺だってそれは勇者らしくないとわかるぞ」
イヴァイルは正論で必死に抵抗している。グレイノアが正論なんかで止まるはずないだろうに…
「いいじゃないですか。今回はあなたに勇者ではなく魔王として暴れてもらうんですから。あっ着きましたよ。さあさあ突撃☆してください⤴」
グレイノアはハイテンションだ
「お前は最悪だよ」
ちなみにイヴァイルは全力で断ればグレイノアだって折れるだがなぜ断らないのかはやはりグレイノアが友だからであろう。それとなんとなく戦いが楽しみってのもあるが
「それじゃあ、他はここでお留守番ね〜」
イヴァイルの嫌味は聞き流しグレイノアは話を進める
「…ハア、イヴァイル頑張れ」
カマエルは落ち込むイヴァイルを励ます
「…ああ、頑張るよ」
イヴァイルも肩を下げながらも吸血鬼の城に向かうのであった何でだろう二人は何故か最近グレイノアに振り回される回数が多くなった。いや実は前々から小説に出てないだけでグレイノアの無茶振りは酷かったが
〜〜〜
吸血鬼の王城内部
「クソッなぜ、今になってあの怪物が〜〜〜!!」
吸血王が絶叫していた




