第四話森の食卓
「という訳で新しく仲間になった聖女ーあっ名前聞いてませんでしたね。」
「私はーー」
「ルシリアさんだそうです。みなさん仲良くしてくださいね。」
「「まだ答えてなくない!?」」
グレイノアが聖女の言葉を遮って言う、すかさずバセデ以外のみんなが突っ込む。
「…ハア、知っているなら聞かないでくれません。」
聖女が少し間を開けて抗議する。
「ていうか何で名前知っているんですか?」
プラチナがグレイノアに質問する
「あ?俺みたいに事前に情報収集してたんじゃないのか?」
プラチナのイヴァイルが疑問で答える。
「してませんよ。グレイノア様が街に行くの野菜の買い出しときくらいです。」
イヴァイルの疑問にプラチナが答える
「まあまあ、細かいことは気にしないでください。それより早く行きましょう。あ〜あとルシリアさん、荷物はこの特殊な袋に入れてください」
グレイノアが誤魔化し、旅は続く。
・・・
今五人はユニラセアに行く途中あるイッカの森を通っていた。
「そろそろ休憩にしようか」
グレイノアが言った
「ハアハア、皆様疲れてないんですか?もう七時間歩き続けてますよ。」
ルシリア息切れしながら言った
「この程度で疲れるのですか?ルシリアさんは体力が少ないのですね。」
「プラチナさんあなたさらっと酷いこと言うですね。というかなぜこの森を通るのですか?多少遠回りでも馬車で行った方が早いでしょうに。」
「ギルドでこの先の塔にお化けがでる聞きまして幽霊に興味がありその塔によってみようかと」
「あの塔によるのですか!!」
ルシリアが驚いて叫ぶ、実はルシリアは大のお化け嫌いなのである。なので普段は大人しいが幽霊の話になると声の大きくなるのである。
「ええ幽霊とあってみたいので」
「ハア、面白半分であの塔に行くのはやめといたほうがよいですよ。あの塔の幽霊はとても強力で教会の僧侶が十人で払いに行って十人ともやられたと聞いています。」
ルシリアが落ち着きを取り戻し真面目な雰囲気で忠告する。
「そうなんですね。でも大丈夫です俺は今のイヴァイルと俺の二人なら最高神にだって勝てると思いますので」
プラチナによってそそがれた紅茶を飲みながらグレイノアが自信満々で言った。
「自意識過剰なんですねー」
ルシリアが退路を失い投げやりの言葉でいう
「どうでしょう?私は勝てると思いますよ」
プラチナが料理をしながらにっこり微笑む。
「はっ、絶対勝てるな」
イヴァイルも獰猛な顔で笑う。
「さすがにそれは皆さん神を舐め過ぎでは?」
ルシリアが顔を引きつらせる。
「フォフォフォ皆様食事がととのいました」
見ればテーブルにはプラチナとバセデの料理が並んでいた。
「そうだね食事にしよう」
グレイノアが食事の準備をしながら言う。
「…ずっと気になっていたのですが、ここ森の真ん中ですよね?机といい椅子といい貴族の食卓みたいになっているのですが?」
ルシリアがずっと気になっていたことを恐る恐る聞く。
「ああこれ、プラチナとバセデと俺が魔法で作ったんです。すごいですよね。」
「へえ。そうなんですか…ハハハ」
あまりのすごさにルシリアは言葉を失った。
余談だがこのときルシリアはこれほどの魔法の使い手なら最高神に勝てそうだと思ったのであった。




