「異次元」の「旅行者」その④
カンナキ
【機密報告書】
案件名:コード:STAR-INTERFERENCE
報告者:暁国安全保障防衛部隊第7戦隊能力者対策課輪廻隊長 中目封戸
提出先:能力管理委員会/対能力犯罪対策本部
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■ 概要
本件は被害者が建造物内部に埋め込まれた状態で死亡する連続殺人事件である。
各現場には共通して「星型の痕跡(焼損ではなく空間裂傷)」が確認された。
初期段階では「空間転移系能力者による犯行」と推定されていたが、
従来の能力体系には該当しない「干渉」である可能性が極めて高いと判明した。
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■ 被害者共通点
私立大学関係者(在学生・卒業生)
問題サークル「DCクラブ」所属または関係者
過去の女子学生死亡事件(以下「前件事件」)と間接的関与あり
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■ 前件事件との関連
数年前、同サークルにて発生した女子学生死亡事件において、
加害者4名は不起訴処分後、全員が不審死。
本件は当該事件の関係者に対する報復的連続殺害と断定。
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■ 容疑者および関係者
田村トシキ(目撃多数)
桜智里(遺族)
星宮希来里(元交際相手)
上記3名は共犯ではなく、
第三者による依頼型犯行の監視役であったと供述。
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■ 真犯人特定
調査の結果、実行犯は外部の能力者ではなく
>星宮希来里の副人格(解離性同一性障害由来)
であると断定。
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■ 能力特性(推定)
分類:未登録干渉断絶型能力
特徴: 対象物質を一時的に「現実との干渉から切り離す」
物体を壁・床内部へ抵抗なく埋没させる
痕跡が極めて残りにくい
発動時、空間に星型の裂傷が発生
備考:従来の「転移」ではなく、
存在座標そのものの書き換え/非干渉化に近い現象を確認。
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■ 戦闘記録(要約)
現場:廃ビル内部
対象は副人格へ移行後、敵対行動を開始
建物全体規模で干渉断絶が発生
自身の能力「煙霧操作」により以下を実施
対応内容:
視界遮断・位置偽装
空間歪みの可視化(煙の流動異常による検知)
干渉不能領域の特定
身体の煙化による埋没回避
壁内部からの逆侵攻
最終的に煙の高密度収束による貫通攻撃(槍状形成)を実行。
対象を壁面へ固定後
建物全体の干渉断絶が臨界に達し崩壊開始。
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■ 結果
対象:建物崩壊に巻き込まれ消息不明(死亡推定)
現場:完全崩落、回収困難
二次被害:なし
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■ 総評
本件は単なる能力犯罪ではなく、
>精神疾患と能力発現が複合した極めて危険なケースである。
対象は「被害者」「加害者」
の両面を併せ持っており従来の法体系では対応困難。
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■ 提言
1. 未登録能力者(特に人格依存型)の監視強化
2. 医療機関と能力管理機関の情報連携義務化
3. 「精神由来能力」に関する新分類の設立
4. 殺害許可基準の再検討(情状要素の考慮)
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■ 追記(個人所見・非公開)
本件の処理は命令に基づく正当行為である。
だが対象の本質を考慮すると、
「排除」以外の選択肢が存在した可能性は否定できない。
以上。




