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第15話

第15話


首都攻略作戦が始まった。日韓混成部隊となった我々の部隊は地上と空両方の敵を排除し味方を勝利に導くことが任務だ。真希とはペアを組んで飛ぶことになった。彼女にはまだ凛桜のことは話していない。




作戦は順調だ。装備に勝る我々は敵軍をことごとく排除していく。地上部隊も目標に到達しつつある。勝利は目前だ。


先日会敵した、あの天朝軍機は見ていない。今日は来ていないのか。私たちは補給のため一時基地に引き返すことにした。




「アユンさん、先日あったって言う天朝の部隊っていましたか?」


補給しながら真希が声をかけてきた。


「いや、まだ見ていない……と思う」


「やっぱり撤退したんですかね」




そんな会話をしていると無線からざわつきが聞こえてきた。




<< 韓国に日本、合衆国まで。こんなにたくさんの機体が集まるなんて豪勢ね >>


<< なんだ、天朝軍か!? >>




複数の天朝軍機が現れこちらの連合軍機を次々と堕としていっているらしい。


まさか……




<< どんな機体だ、詳細を報告しろ >>


<< 敵機は8機! フランカー。 羽に妙なペイントをしている奴が混じっている >>




凛桜だ。彼女が現れたんだ。




「真希、さっき言っていた奴らが現れたようだ。我々で叩きに行くぞ 」


「了解です、目に物見せてやりましょう」




武装を全て対空兵器に載せ替え、我々は急ぎ戦場へ向かったのだった。




* ~ *




天朝部隊は強い。韓国軍機が1機、また1機と落とされていく。


空域に駆けつけた私たちは、天朝機に向かって中距離ミサイルを全弾発射する。空に伸びていく航跡。だが撃墜できたのは1機だけだ。


真希と協力しながら天朝機を堕としていく。




突如ロックオン警告がなり回避する。割って入ってくる2機のJ-11。1機にはあのペイントがある。凛桜だ。




<< 先日ぶりね。 今日こそは堕としてやるよ >>


<<お前は先日の……。そんなことより 凛桜、そこにいるのか >>


<< ふふ、アユン。話は凛桜から聞いているよ。>>


<< えっ、凛桜センパイ!? どういうことなの…… >>




真希が驚きを漏らす。


やはり凛桜がいるんだ。運命的な再会だな。凛桜。


でも私の望んでいた出会いじゃないよ。




凛桜の返事はロックオンだった。


私は2機に狙われている。真希も援護をしてくれているが、追いついていない。




<< 凛桜、返事をしてくれ! >>


<<凛桜を探しているのね。凛桜は昨日も可愛い声でないていたよ >>


その女の一言にカッと頭に血が上る。


<< 貴様っ!!凛桜に何をしたっ!! >>


怒りで機体がぶれる。その隙を見逃す二機ではない。すかさずミサイルが放たれる。ギリギリのところで回避するが機関砲を食らってしまった。




味方が敵機を落としたようだ。真希も漸く着いてこれるようになったのかキチンと背後を取っている。




<< アユンは凛桜の黒子の位置を知っている? とってもキュートよね >>


<< 恥ずかしいから黙ってて! 玥!! >>




凛桜の声だ。やっぱりそこに居るのは凛桜で間違いない。


凛桜の機体をロックし、ありったけのミサイルを発射するが全て交わされてしまう。


そのまま凛桜は機体をふわりと回転させ機関砲を当ててきた。




<< もう弾切れだから店じまいね。また会いましょう、アユン >>


<< アユン。ごめんなさい……。会えて本当に嬉しかった。また会おうね >>




<<凛桜、待ってくれ!! 裏切るのか!! >>


「アユンさん! その機体じゃもう無理です! 帰りましょう!」




傷ついた機体と共に私は基地へ引き返した。


凛桜はやはり裏切ったのか。しかも私に刃を向けてきた。


その夜は私も真希も言葉少なだった。

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