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第16話 凛桜サイド 最後の戦い

亜東共和国の首都は陥落、北端まで追い詰められてしまった。天朝の支援を確認した合衆国が参戦、また日本も軍隊の派遣をしているためだ。亜東共和国軍の基地は残すところここ、最北の基地だけだ。




敗戦を悟ったのか天朝は完全に撤退した。胡玥もこの戦いの途中でそのまま本国へ帰国するという。






作戦開始前、部屋でブリーフィングの準備をしながら言葉を交わす。




「凛桜、我が軍は撤退したよ。わかっていると思うけどこの戦争は亜東共和国の敗北よ。凛桜を巻き込んでしまって悪かったね。預かっていたスマートフォンは返すね」


「今更何を言うの、玥。私は国を裏切ってあなたたちと共に戦わされて、アユンにも裏切ったと言われて私はどうすればいいって言うのよ」


しかもあんなに煽ったし、恥ずかしいことも暴露されて……!!




「玥と一緒に逃げる? 貴女一人くらいならなんとかしてあげられるよ。」


「莫迦言わないで、貴女についていくくらいなら死んだ方がマシよ。」


「ならこの戦いで散るといいね。運が良ければアユンに終わらせてもらえるね」




* ~ *




ブリーフィングルームに入ると亜東共和国の空軍・陸軍司令官や両軍のお偉いさんが勢揃いしている。さぞかし素晴らしい起死回生の作戦が浮かんだことだろう。




「諸君、偉大なる総書記は最終兵器神の杖を使うことを決断した。母なる領土を侵す奴らに正義の鉄槌を食らわせてやれ 」




「詳細の作戦を説明する。陸軍及び地上部隊は神の杖発射の最終準備をしている。予備を含めて全てをこの戦いで使うつもりだ。既に準備を始めているが、発射にはもうしばらく時間がかかる。陸軍は迫ってくる敵地上部隊を排除しつつ神の杖の発射を成功させろ。




「航空部隊の任務は地上部隊と神の杖を守ることだ。敵地上部隊、及び航空部隊の排除を命じる。どんな手を使ってでも神の杖を守り切り奴らに裁きの鉄槌を下すのだ。航空部隊は対地装備、対空装備をバランス良く装備して出撃するように。なお今回の作戦では撤退は許可されない。繰り返す、撤退は許可されない。諸君の活躍を期待している。 以上」


「裁きの鉄槌を! 」




周りの兵士は士気が高い。皆やる気に満ちあふれた様子でそれぞれの準備に向かっていく。


やはり司令部はなりふり構わず禁断の兵器を使うらしい。あの兵器は使ったが最後取り返しが付かないことになるというのに。あの兵器だけは使用を阻止しないと。


格納庫に向かいながら玥にお願いする。




「玥、私あの兵器だけは使わせたくない。協力して」


「まー玥は使うと思っていたね。本国も流石に使わせたくないと思うけどね……」


「私たちで止められない? 」


「二人だけじゃ厳しいと思うね」


「でも止めないと」


「凛桜は優しいね。でも玥は自分の命が大事だからね」




* ~ *




作戦開始時刻が来た。この半年共に戦ってきた尾翼に豹と桜が描かれたJ-11に乗り込む。タキシングをしつつ滑走路に向かっていると列機の玥から通信が入る。




「ねえ、凛桜。朝話したのは冗談じゃないよ。玥と一緒にこのまま逃げてもいいんだよ。前も伝えたけど玥は凛桜が好きだから」


「好いてくれるのは嬉しいけどそれはできないよ。私はアユンを愛しているし、アユンのためにこの戦争は早く終わらせたい。私も玥の事はこんな出会い方をしなければ良い友達で居られたと思うし、逃げるなら見逃すよ」


本当にそうだ。実際私は玥のことを結構好いている。




「そんなにアユンの事を好いてるの。妬いちゃうね。彼女のことを倒したら考え直してくれる? 」


「玥は、アユンには勝てないよ……」


「上等ね」


「でも、神の杖の発射を阻止してくれたら考えてあげる」


「その言葉、忘れないでね!」


実際にアユンにも玥にも死んで欲しくないし、企みは阻止したい。

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