ходить:散歩
【朝 東京都 港区 アパート】
窓から入る陽の光で、アレクは目を覚ました。
「……。」
最初に目に入ったのは2段ベッドの上の下だった(?)。
「…。」
鳥のさえずりが聞こえてくる、なんと平和な朝だろうか、
アレクは起き上がり2段ベッドの上を覗いてみるとカチューシャはまだ夢の中だった。
「ふふーーーっ」
「!!?」
寝言だった。
アレクは1人、洗面台に行き、顔を洗い歯を磨き、ラジオをつけた。
「…」
ラジオから流れてくる声は、日本語だった、
アレクはもう一度、眠るカチューシャを確認した後、キッチンに行き、料理を始めた。
作ったのはジャムのブルヌイ、ソビエト・ロシアのクレープだ。
アレクは慣れた手つきでフライパンを回し、8枚作ったが、
カチューシャはまだ起きてこない。
仕方が無いので、アレクは2段ベッドの上の、ベッドの縁を使い懸垂を始めた。
ーーーー
〖カチューシャ、起床。〗
「…」
カチューシャが起きると、カチューシャが寝てたベッドの縁をつかみ、懸垂をしていた。
「…おはよう。」
「おはようアレク…何しているの?」
ーーーー
朝食後、
「アレク…美味しかったわ、ご馳走様。」
アレクはニカッと笑った。
「…食後の散歩にでも行くかカチューシャ、」
「んー、まだ眠い。」
ーーー
カチューシャは、外に連れ出された。
眠いとぐずるカチューシャだったが小柄で体重の軽い彼女は、大柄なアレクにいとも簡単に引きずり出されたのだった、
「朝の空気は良いだろ〜!!カチューシャ!」
「………どこ行くんですか?」
「…散策!!」
「目的地は?」
「ないっ!!」
「……(これだから脳筋は…)」
「とりあえずあの赤い塔(東京タワー)を目指して歩くか!」
「…」
ーーーー
「にしても…日本に来て半年くらい経つけども、書いてある文字やら標識やらは、全くなれないな」
「…車も左側を走ってますしね、」
「右ハンドルなのにな!!」
(ロシアの車は右側通行だが右ハンドルも多い。)
「さて、だいぶ塔も近くなってきたな!…っておい!!」
「!!?…どうしたんですか急に!!」
「あれを見ろ!!」
カチューシャがアレクに言われた方を見てみるとそこには大きな建物と、
白、青、赤のロシアの国旗が昇っていた。
(ロシア大使館。)
「あ、あ、あれは!!」
「「ロシア帝国の国旗!!」」
「教科書で習ったことがある!!」
「でも、なんでこんなところに!?」
「はっ!!もしかして!!」
「どうしたカチューシャ!!」
「…日本ってウラジオストクのすぐ近くでしたよね!!」
「ああ、そうだが、」
「もしかしたら、ロシア革命の時に逃げ出した帝国時代の貴族が、日本に逃げ、隠れて生活していたんじゃないですか?」
「なるほど!!コサックの一部が日本に…そう考えれば、いきなり日本が軍事大国になったのも…」
「そう、コサック達が技術提供する代わりに、日本に隠れてさせてもらっていたのでしょう!!」
「「そうだったのか!!!!」」
(※コサックとは、15世紀以降に帝政ロシアの農奴制から逃亡した農民や没落貴族で形成された独特の軍事的共同体、またはその共同体の一員である。)
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