Концентратор:拠点
【東京 港区】
「ここが今日からしばらくは我々の家か~、」
「よい家ですね、」
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アレクとカチューシャはスカイツリーにて、東京の広さに驚き、東京でソフィアを探すのに少なくとも数週間、数ヵ月はかかると予想し、ホテルではなく小さめのアパートを借りることにした、
いろいろ見て回った結果、4階建て、築十年(塗装は2年前に新しく塗り替えられた)のアパートが、ソ連のスターリン時代に建てられた集合住宅『スターリンカ』に似ていることから、このアパートを選んだ、
「…えーっと、206号室~、ここだ、」
「2階の階段上がって奥から2番目ですか、まあ、外付けの螺旋階段なのでよかったですね、2階で、」
「ああ、らくちんだな、、さて…荷物をとりあえず置いて、家具を揃えんとな、」
「その前に隣人にご挨拶」
「そうだな、とりあえず隣の208から、、」
(ピーンポーン)
「…」
「…」
(ピーンポーン)
「…いないんでしょうかね、」
「うーむ、仕方ない、もう反対隣の205に行くか。」
(ピーンポーン)
「…」
「…」
(ピーンポーンピーンポーン)
「「…」」
(ピーンピーンピーンピーンピーンポーン)
「いねぇな…」
「いないんでしょうかね、」
アレクとカチューシャが205号室のチャイムを連打しているところへ、
208号室の住人、山口さん(57歳、主婦)がスーパーのレジ袋を手に帰ってきた、
「まぁ、なんてこと、外国人二人が須田さん(205号室)のとこのチャイムを連打しているわ、大変…」
「「!!?」」
「(お、おい、いつの間にかおばさんがこっち見てるぞ、)」
「(…ど、どうします、話しかけてみますか?)」
「(い、いや、でも、我々、日本語はわからないぞ?)」
「(と、とりあえず沖縄で教えてもらった日本語で話しかけて、私達が敵ではないということをアピールした方がいいのでは?)」
「(そ、そうだな、)」
ーー
…怪しいわねぇ、どうしましょ、警察呼んだ方がいいかしら…でもねぇ…須田さんはあいにく、一週間ほど旅行らしいし…あれ、まてよ?、この外国人二人…あぁ、もしかして、ソフィアちゃんのお友達かしら、
「(アレク)い、いちゃりばちょーでー!!(一度会えば皆兄弟)」
「(カチューシャ)命どぅ宝っ!!(命大事に)」
「!!?」
そ、ソフィアちゃんのお友達じゃなくて沖縄の方!?
ーーーーー
騒ぎを聞き付け一階から大家さん、登場。
「あぁ、山口さん、こちらは今日からこのアパートの206号室に住むことになったアレクサンドラ·イリイチ·ブレジネワさんと、エカテリーナ·ヴァレリア·マレンコワさんですよ、ロシア人だそうです、」
「あー、そうでしたか、私ぁてっきり沖縄人かと、」
「へ?」
「いや、なんでもないです、」
「アレクサンドラさんと、エカテリーナさん、私は208号室の山口と申します、どうぞよろしく…と言ってもわからないかな?」
「…(おい、カチューシャ、なんか言ってるぞ)」
「…(自己紹介じゃないですか?)」
「(なるほどな、、でも、я могучийって言ってなかったか?)」
(※я могучий=「私は無敵です」的な)
「(…いや、まあ、無敵なんでしょうね、このおばぁさん、)」
「(…なるほどな、)」
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【夜】
「結局、今日は家具、買いに行けなかったな、」
「えぇ、忙しかったですもんね、」
「…仕形がない、カチューシャ、今夜は床で我慢してくれ、」
「大丈夫、研究室に監禁されあなたに監視されてた時は眠ることすらで出来なかったので、眠れるだけありがたいです」
「…なんと言うか、すまなかったな、あの頃は…」
「私達、会えば喧嘩ばかりしてましたもんね、」




