Омоложение:若返り
【ソ連 シベリア ノヴォシビルスク鉄道機関庫】
『ヴゥゥゥゥゥゥゥゥゥィィィィィィィィィンンンンン』
深夜12時から交代で機関庫を警備していたエゴールはコーヒーをすすっていたがいつの間にか寝てしまっていた、
そこへいきなり、耳を貫くようなサイレンの音で目を覚ました、
見るとあたりはもううっすら明るくなっている、
急いで監視カメラの映像を見るとそこには、
古い機関誌の格好をした老人が今は使われてない軍用蒸気機関車をこれまた使われてない古い軍用車両に繋いでいた、
エゴールはあわててそっちへ向かった、
するとそこには数多の軍服を身にまとった老人たちが銃を持ち、列車に乗り込んでいた、
「おいおい、じいさんばあさん達、そこで何をしてるんだ!?」
「出撃じゃ!」
「何だって!?」
「若造に構っとる暇はない、モスクワ行き、シベリア特急、赤い矢号、パイェーハリィィィ!!」
老人が叫ぶと、何年も使われていなかった大きな緑色の機関車は動き出した、
今はもう列車はディーゼルだ、動いているところを初めて見たエゴールは驚きのあまり、モスクワを目指し加速して行く"赤い矢号"を呆然と見ていた…
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【シベリア 赤軍博物館】
同時刻、赤軍博物館でも、いきなり軍服を着て武装した老人が展示されている古いIS2や3、t34、bt7、kv2、オブイェークト等(どれもかっこいいソビエト戦車)に勝手に乗り込み、エンジンをふかし始めた、
それを見た警備員はたちまち吹っ飛んできた、
「おいおい、じいさんたち、どこに行くのかね?何をしているのかね、」
「戦争じゃ!、野郎共、戦車前進!!」
小さな赤旗をつけたフラッグ戦車t35多宝塔戦車に乗ったアダム戦車長が叫ぶと、全車両一斉に走り始めた。
「お、おい、じいさんたち、、待ちなさい、どこに行く!?」
アダム戦車長は一言叫んだ、
「モスクワだ!!」
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【シベリア 空軍基地】
「敵襲だぁーーーーっ、総員、戦闘配置!」
シベリア空軍基地の軍曹が叫んだ、
「いや、まて、あれは…老人だ、武装した老人たちが軍服を着て乗り込んできた!!」
「な、なんやて!?、総員、けっして発砲するなよ、」
一方老人たちは若い現役の軍人を気にせず、ミコヤン・グレビッチ MiG-3、ヤコヴレフ Yak-9、ラーヴォチュキン La-7、ペトリャコーフミャスィーシチェフ Pe-3、ポリカールポフ I-190と、
自分達の時代のレシプロ戦闘機を遠慮せずに倉庫から引っ張りだし、目にも止まらぬはやさで給油し、整備、点検を行い、次々に離陸していった、
「おいおいおい、じいさんたち、ちょ、ちょまてよ、どこ行くんだよ、」
最後に、うんとデカイ戦略爆撃機ツポレフに乗る手前でアドリアン機長が言った、
「モスクワへ!!」
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こうして60人の戦士達は一斉にモスクワを目指した。




