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Пожилые люди:年寄

【クラスノヤルスク工科大学 第三講堂】


講義が終わり、理学部塔を出ると白馬の王子さま…ではなく

熊に乗ったエリザベータがいた。


「あら…エリザベータ、白衣の王子さまね、」


予想外の言葉にちょっと照れつつも、ニーナの手をとり、熊に乗せる。

普段から男物の服ばかり着ているエリザベータ、ニーナに「王子さま」と言われて、案外まんざらでもなかった、というか、ドキドキしていた。


「じゃあ、行こうか、」


エリザベータは熊を走らせた。

熊になんか乗ったことがないニーナはいきなり動き出した熊に驚き振り落とされぬようエリザベータをおもいっきり後ろからしがみついた。


「っ!?、に、ニーナ!?」

「…」

「(や、ヤバい…ニーナが…可愛く…見える…)」

ーーー

【バー「クラースヌイ」】


二人は店にはいると一番窓側の席に座った。

店内は大学生だろうか、若者たちがビールやウォッカを呑みながらヒマワリの種を食べている。

カウンターには大きな熊のようなおばさんが、一人で葉巻を吸っていた。

そこへガムを食べながらウェイターがやって来た。


「なににしますか?」

「ストリチナヤ(ウォッカ)を、ニーナは?」

「わ、私はカクテル(日本で言うフルーツの缶詰の中に入ってるシロップのお酒割り。)」

「…」


ウェイターは無言で立ち去った。

ーーー

しばらくして、さっきのウェイターがお酒を持って来た。


「(ゴンッ)酒だ。」


ウェイターは机に音をたてて酒の瓶とコップをおくと去っていった。


「…それにしても…なんか皆柄悪いわね、」

「…なんか、すまない…」

「…」

学生時代は不良等とは無縁の人生を送ってきたニーナにとって、このバーは異世界すぎた、それゆえ変に浮いてしまっていた…


「え、エリザヴェータ…なんか皆ジロジロこちらを見ていない?」

「…し、心配するな、何かあったら私が…」

そう言ってエリザヴェータは懐のメスに手をかけた、


…くっ…失敗したなぁ…昼間はもっと明るい店なのに…まさか夜はこんな不良の溜まり場になっているとは…


「ようよう、金髪のオネーチャン、今空いてるかい?」

「「!?」」


なっ、なんかガラの悪い感じの若者が絡んできたぁぁぁぁ


「な、私は見ての通り、今はこの(エリザベータ)と飲んでいますの、」

「なんだよねーちゃん、こんなチビのにーちゃんとより俺みたいなイカした男と飲もうぜ?」

「な、なんだと!?貴様、私はにーちゃんじゃないし貴様ににーちゃんと呼ばれる筋合いはねぇ、」


そう言ってエリザベータはうちポケットに手をいれたが、白衣を脱いでいたためうちポケットにメスが入っていなかった、


「し、しまった…」

「おうおうオレをなめんなよチビ、オレはこう見えても軍人なんだぜ?」

「あら、私も軍人よ?あなた、階級は?」

「はっはっは、ねーちゃん、冗談はよしてくれよ、ねーちゃんみたいなお上品でヒョロヒョロしたねーちゃんが軍人な分けねぇだろww」


…軍服を含め、軍人手帳や階級書も全部大学においてきてしまったわ…なんてこと…、格好を見る限りこの若者はあまり階級が高そうには見えないけれど…困ったわね、酔っ払った低階級の軍人ほどめんどくさいものはないわ…


「なぁなぁ~ねーちゃんよぉ~」

「、、まったく、しつこいわね、」

「ああ~?いいから来いよねぇちゃん、」


そう言って男はニーナの肩に手をかけた、


「やめろこのっ!」

エリザベータは男に殴りかかったが研究室暮らしでろくに鍛えたこともなかったエリザベータが現役軍人の男にかなうはずもなく、吹っ飛ばされた、


「貴様…よくもエリザベータをっ…」


ニーナは男の腹めがけ、下から拳で殴ろうとしたが男に拳を捕まれ、背負い投げられてしまった、


「おうおう、たいしたことねぇなあ、ねーちゃんさっき軍人だって言ってなかったっけ?」


ニタニタと笑いながら再びニーナに近づいて行く男、


「お前は、最初っから俺の言う通りにしてりゃあよかったんだよぉ!」

そういって足を振り上げた時、店の奥から声がした、


「やめな、みっともない、」

「あぁん?、今度は誰だぁ?」

「私だ!」


見ると、声の主はカウンター席に一人、座っていた大きなおばさんだった、


「祖国大ソビエトを守るべきソビエト軍人が女の子2人をいじめるったぁな、恥を知りな青二才!」

「なんだばばぁ、てめぇがのんきに毎日酒飲めるのは誰のおかげだと思ってんだ!やんのかてめぇ!」

「口を慎みなガキ、お前の軍学校では、先輩にはそういう口の聞き方をしろと習ったのかね?」

「ああん?」


男はおばあさんに殴りかかったが、

おばあさんの太く長いうでの方がはやく、

男の顔に直撃した、


「うがはっ…」


男は血を吐きながらニーナの横に吹っ飛ばされる、

「おのれ、ばばぁ、調子に乗るなよ!もうじき仲間が来る、」


男がそういった瞬間、店の扉が開いた、


「ほうら、仲間が来たぜ、お前らはおしまいだ、」


だが、店に入ってきたのは大きな、これまた熊のようなじいさんたちだった、


「遅くなってすまんのぅヴァルヴァラ、」

「おや、お取り込み中じゃったかね?」

「…そこに倒れとる若造、仲間というのはこいつらかの?」


3人のじいさんはボロボロの若い男5人を男の前に放り投げた、


「ひっ、ひぇぇ」


「すまんのぅ若造、お仲間じゃったか…いやな?、手加減はしたのじゃが…」

「ふん、軟弱な若者じゃったわい、」


「ようじじいども、その若者、私らの後輩だとよ、」


「なんじゃと!、こんなに弱っちいぼろ雑巾がソビエトの未来を担う赤軍か?」

「世も末じゃな、革命からまだそうたっちゃおらんのに、」


「じじいもばばあもふざけやがって、、」


「おお、立ち上がったわい、そのいきじゃ若造、ほれ、あんよ はできるか?」


「くそ、このじじい、なめやがってっ…」


「ほっほっほ、口だけは達者なようじゃな、」

(ボスっ)


「かはぁっ…」


じじいの容赦ない一撃が男の腹に食い込み、男は倒れた。


「大丈夫か、ニーナ·セルゲーエヴィチ·フルシチョワ大尉、」

おばあさんはニーナに手をさしのべた、


「なぜ私の名前を…?、、あ、あなたは…!」


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