Ужин:会食
【ソビエト シベリア連邦 クラスノヤルスク工科大学】
1週間、ラスプーチン博士の私的研究が終わり、博士が自分の世界から戻って来るまでの間、博士の助手のエリザベータの講義の半分を手伝うようになったニーナ大尉、シベリアに送られる前はレーニナ大隊のなかのフルシチョワ中隊の指揮、指導、モスクワ軍大学校での講義をやっていた経験から、ここクラスノヤルスク工科大学での講義も安定してきた。
しかし、武術を教えるのと科学を教えるのでは分野があまりにも違いすぎるため、ニーナは寝る間も惜しんで勉強し、講義に臨んでいたのだった、
そんなニーナを見かねて、ある日、エリザベータがニーナに声をかけた。
「に、ニーナ、ちょっといいか?」
「あら、どうしたのかしら、エリザベータ?」
「…この後…暇か?」
まるで女馴れしていないけれど変にプライドの高い思春期の男子が初めてできた彼女をデートに誘うようなたどたどしい口調、素振りで誘ってくるエリザベータを可笑しく思いながらもニーナは答えた、
「ええ、空いているわよ」
「よかった、」
実は幼い頃から誰かと仲良くなんてしたことないエリザベータ・キリール・エリツィーナは、誰かに「暇か」と聞くのはこれが初めてであり、表面上は自然に振る舞おうとするも、内心は「断られたらどうしよう」とガクブル緊張していた、
それ故、相手に不自然な印象を与えてしまっていた。
「…」
「あ、あの…もしよければだが…この後、食事なんて…どうだろう?」
「ええ、いいわよ、」
「(よっしゃ!)」
エリザベータは内心ガッツポーズをした、
「じゃ、じゃあ、ニーナの今日最後の講義が終わったら迎えに行くぞ。」
「ええ、わかったわ。」
ーーー
【クラスノヤルスク工科大学 第三講堂】
今日も安定した講義をするニーナ、家でも講義の内容をしっかり、自分で振り替えることができ、かつ、しっかりやる気のある者とサボる者との差を広げ、サボった者の中で自分の状況に危機感を覚え、心を入れ換えるものと、入れ換えずどんどん落ちて行く者とに分けるため、ニーナは"ノートにメモをとる時間"をもうけている。
その時間になった時、ずっと講義のことだけを考えていたニーナに別なことを考える余裕が産まれた。
…そういえばこの後はエリザベータとお食事だったわね、
どこで何を食べるつもりなのかしら…、というか、珍しいわね、エリザベータが私を誘ってくるなんて、初めて会ったときはいきなりメスを首元に突きつけられたのに…、心を開いてくれたのかしら、、
それにしても、あの誘いかたは…多分あんまり誰かをお食事に誘ったりしないのね、、とっても不自然だったもの…
…かわいい…、
「あのー、フルシチョワ助教、時間…とりすぎじゃないですか?」
「えっ、あ、そうね、それでは、次のページに進むわよ、~」
ーーー
【クラスノヤルスク工科大学 地下】
ニーナと人生初のお友達とのお食事へ誘うこと成功したエリザベータはソワソワしていた。
ニーナを迎えに行く時間には遅れられまいと、何度も時計を見、鏡を見、同じ部屋をうろちょろしていた。
「(ん~、緊張するなぁ…友達と遊ぶのってこんなにも緊張するもんなんだなぁ…)」
大袈裟である。
ーーーつづくー




