козел:山羊
【沖縄県 那覇 牧志 平和通 路地裏】
「大丈夫ですか?ここ…?」
「大丈夫だ、ここを真っ直ぐ行ったところに行きつけの居酒屋が、」
「めっちゃ美味しいんだぜ、あの店!ゴーヤーチャンプルーに、グルクンの姿あげ、にんじんシリシリ、アグー豚の塩焼き!」
「……俺は山羊寿司がおすすめだ。」
「よし、ついたぞ!!」
ーーーーー
「ご注文はお決まりですか?」
「はい、オリオン(ビール)5つ、ゴーヤーチャンプルー、グルクンの姿あげ、にんじんシリシリ、もずくの天ぷら、あとアグー豚の塩焼き、」
「…山羊の握りも。」
「了解しました~、」
ーー
「…マイケル…注文こなれてますね…」
「惚れた?」
「惚れねぇよ。」
『お待たせいたしました、ビール5つです』
「よっしゃ、乾杯といくか!」
「「Cheers!!」」
「さぁ、食べるぞ~、」
「…いろいろありすぎて迷いますね、どれから食べたらよいのやら…あれ、アレク、何を食べてるんですか?」
「ん~、わからん、ジョン、私が食べているコレはなんだ?」
「それは"もずくの天ぷら"だな。」
「…だそうだ。」
「へぇ、美味しいですか?」
「美味しい!」
「そんじゃ、私もひとつ、」
〔サクッ…もふもふ〕
「Oh!フクースナ」
あっつい。衣もサックサクで、なんとも不思議な味だ、もずくの独特な歯応え、ニンジンや玉ねぎのザクザク感!、ジョンが振りかけた塩の絶妙な加減!!
そして、ビール!!
〔ゴクッゴクッ…〕
「キンッキンに冷えてやがる!!!」
熱々のもずく天ぷらの油のこってりかんをサッパリ流してくれる辛口オリオンビール!!
「美味しいですね!アレク!」
「ああ!…この…"にんじんシリシリ"とやらも美味い!」
ニンジンのシャリシャリ感とツナのしっとり感!
ニンジンの甘さにゴマとツナの油と言うかなんと言うか、落ち着く味だ。
『島酒お待たせいたしました~、泡盛の、残波です。』
「待ってました~!、よう、軍服のネーチャン、これも飲んでみ、にんじんシリシリと!」
「お、おう、」
〔こくっ、キュッッ〕
「おぅっ!?」
強い!、腹のそこから〔カァッ〕っと来て、ウォッカみたいだが、違う、スカッと…しているんだよね、心地よい飲み心地だ(?)。
「……マレンコワ…コレも、食べてみるか?」
「こ、これは…生の山羊肉!?」
「…寿司だ…」
「…スシ…お腹壊したりしないですか?、生ですよ?」
「大丈夫、日本人は…馬とかも生で食べる。」
「えぇ、ウマ!?…日本人…魚は生で食べると聞いていたが、馬まで生で食べるのか…(…やはり栄えているように見えても、敗戦国は敗戦国、実は食糧難だったりするのかなぁ…)」※違う。
「…」
「あ、…じゃ、おひとつ…いただきます。」
「…醤油をどーぞ」
「あ、どーも」
〔ピちょっ…パクっ〕
「ん…んん?…ん~、おお!フクースナ!これ、美味しい!」
「…」
「やはり、ニコラスさん、趣味感性が合いますね!!」
「おい、カチューシャ!、カエルの塩焼きなんてあるぞ!!、食べてみるか!、」
「アレクはまたそういう…なんでもっと安全そうなものを選ばないんですか…」
「……マレンコワ、カエル…なかなか食えんこともないぞ…」
「…ほんとですか?…ニコラスさんが言うなら…その言葉を信じて、食べましょう!」
ーーーーー
「うぉっ…思ってたよりずっとカエルゥな見た目の物が来た…」
「…これ、カエルの脚だよな…なかなか…これは…なんか青い筋みたいなのが見えてるし…」
「…アレク、お先にどうぞ」
「いやいや、カチューシャ、どうぞ、お先に」
「いやいや」
「いやいやいや、」
「…じゃあもう一緒に食べよう」
「…そうですね…」
「「…いっせぇので!」」
〔〔パクっ…もそもそもそっ…〕〕
「…白身魚…?」
「…ですね…」




