руководство:指導
【朝 ソビエトシベリア連邦クラスノヤルスク工科大学 食堂】
どうしましょう、教授が全然良くわかんない研究を始めてしまった、
止めようと思っても全然、声が聞こえてないようで…
「フッフッフ、それは「科学者の盲目」っというやつだ、科学好きが一度、好きな研究をしだしたり、思考し始めると、没頭しすぎるあまり時間や音が気にならなくなり、もっとやばくなると殴られたりしても気づかなくなるんだ、」
「…」
「おはようニーナ、」
「おはようエリザベータ…どうしましょ…とても厄介なことになってしまったわ…これって(科学者の盲目)いつまで続くのかしら…」
「教授も言ってただろう、1週間、教授は飲まず食わず寝ずぶっ通しで研究し、冷凍保存装置とやらを作り上げる。」
「最悪だわ…止める方法はないのかしら」
「ない、」
「本当にどうしましょう…」
「…ニーナ、貴様1週間暇になったということだな?」
「…そうね…」
「貴様ここに来る前は軍の大尉として中隊を指揮しつつ、モスクワ軍学校で教官をやっていたそうだな、」
「ええ。」
「…一時間だけ、やらないか?、講義」
「え?」
「私の講義の1コマやるから、見せてくれ、貴様の授業を」
「え、ええ、いいわよ…でも、科学よね?」
「…教科書と授業内容のメモを渡す、それになにかわからないところがあれば無線で私がこっそり教える、」
「わかったわ。」
【午後 クラスノヤルスク工科大学 理学部 自然科学科 第三講堂】
「貴様ら、今日は特別授業、モスクワ軍学校のニーナ・フルシチョワ教授をわざわざ貴様らのために呼んで、このクソ田舎まで来てもらった、ありがたく彼女の講義を聞くように!」
声を張上げ、そう言うとエリザベータは講堂の後ろへまわった、
「それでは、講義を始めます、私はモスクワ軍学校から来ました、
ニーナ・セルゲーエヴィチ・フルシチョワ大尉…教官……教授です、よろしくお願いします。」
生徒達は思った、
~おいおい、おっかねぇエリザベータ先生の呼んだ教授だからもっと、狼みてぇなやつが来ると思ったら、ウサギみてぇのが来やがった、今日はラッキーだな、
「それでは、教科書72ページ、"3次元的に表す時空間"について、先週は私、いなかったので、先週やったことを、復習も兼ね、う~ん、そこの君!、教えていただけるかしら?」
「…何で僕なですかぁ?」
「え?…一番前に座っていたからです。」
「なんで一番前に座っていたら前回やったことを言わないといけないんですかぁ~」
「…もういいわよ。」
あてられた生徒は思った、
へっ、この先生、ちょろいな、エリザベータとは違って、楽だぜ。
ニーナ最高!
「それでは、誰か、教えてくださる人は、いるかしら?」
「…」
生徒達はニーナの問いに誰も反応しない、あるものはただ時計を見てるだけ、あるものは机に頬杖をし、ぼーっとニーナを見ているだけ…
やりにくい、非常にやりにくいクラス!!
軍学校のやる気は無くとも多少ハキハキしていた生徒とは違う、
田舎の方の気の抜けた特に夢もなく、ただなんとなく、学費が無料だから進学してきただけの子供たち…(ソ連では教育機関が全て国営なので学費が大学まで無料。)
……なんてやりにくいのかしら…みんなやる気がない…どいつもこいつもみんな脱け殻のような顔つきで、ただ座っているだけ、
「誰も…いないの?…答えてくれる人……そう、ならいいわ、今日の授業を始めます、教科書を…読んでくれる人…もいないわよね、なら私が読みます、
①、位置をxとz座標で、時間の流れをy座標で表すと、地球の公転起動は縦に螺旋状に上っていきます、~~」
何言ってるの?、自分でもわからないのだけれど…みんなもポカーンっとわかってるんだかわかってないんだか、よくわかんない顔をしているわ、
教える側も、教える内容を完璧に理解していないとこんなにも困るのね、
私まで「はやく終わらないかな、この講義」って思わさってきたわ…
どうしましょ、いつもならダメな生徒をメモって上層部になんとかしてもらっていたけど、ここに上層部なんてない、自分でなんとかしなきゃ…でもどうやって?
〔キンコーン、キンコーン、カーン〕
(日本の学校でよく聞くキーンコーンカーンコーンはロンドンビックベンの鐘の音、クラスノヤルスク工科大学では授業のチャイムはクレムリンの時計塔鐘の音。)
「おっと、授業終わりだわ、みなさん、おつかれさま(そして自分もお疲れ様!!)」
見るとクラスの半分が立ち上がってワイワイ出ていく、もう半分は眠っている…
「フッフッフ、貴様の授業を見せてもらった…よく今までやってこれたな、軍だから上層部かなんかに頼ってきたのだろう、だがここでそのやり方は通用しない、自分でなんとかせねばな。」
「…みに染みてわかったわ。」
「今日はもう授業は無い、もしよかったら明日、私の講義を見に来るがいい、シベリアの教育を見せてやろう!!」




