развязываться:暖和
【ソビエト シベリア連邦 クラスノヤルスク工科大学 地下3番室】
「ハァ…私、こんな怖い所でやっていけないわ、博士は頭がおかしいし、助手は冷たいし、あぁ、ポーリナぁぁ、助けて~!!うぁぁぁん」
〔コンコン〕
「!!」
誰か来た、誰かしら…
「はーい?」
「エリザベータ・キリール・エリツィーナだ。」
「あ、ど、どうぞ、」
「…泣いていたのか?」
「え?…そ、そんなこと無いわ、」
「…怖かったんだろ?、教授が、」
「そ、そんなの、戦場に比べたらかわいいもんよ、」
「…真っ青になってたじゃないか、まるで実験用ラットのようにガタガタと震えて…マロウブルーより青かったぞ」
「ッ、それは、……冷やかしに来たの?」
「いや、さっきはよく言ったな、」
「へ?」
「自分で教授に名乗れたじゃないか、私が言ってやろうと思ったが、」
「ああ、あれくらい出来るわよ、私にだって、」
「少し、見直したぞ。」
「…何をたくらんでいるの?」
「何もたくらんじゃいない、ただ誉めてやってるだけだ」
「あなたも人を誉めることが出来るのね」
「ああ、それくらい出来る、私にだってな、」
「…私も、少し見直したわ、あなた、ただ冷たいだけだと思ってた。」
「私も、自分の手を汚したくないキレイ好きだと思ってた。」
「…昨日までは、そうだったわ。でも、私決めたの、自分から努力するって。」
「ふん、…頑張れよ。」
「ありがと」
「…もう寝ろニーナ、おやすみ」
「…おやすみエリザベータ、」
「…ふん…」
ーーー【次の日 食堂】ーーーー
…大学の食事…私初めてだわ、周りみんな学生さん達…若いわね、そしてうるさい…まるで別の生き物ね
「おはようニーナ、」
「あら、おはようエリザベータ、」
「隣、いいか?」
「ええ。」
「昨日は、よく眠れたか?」
「う~ん、あまり…」
「そうか、まあ慣れないベッドだ、最初の2~3日は眠れんだろう、私もそうだった、だが、今日も食事が終わったらまた地下に降りて研究だ、疲れるだろうが…頑張れ。」
「ありがとう。」
「……早く食え。」
ーーーーー【食後 地下研究室】ーーーー
〔コンコン〕
「ニーナとエリザベータ、入ります」
「はいよ!」
〔ギギギギギギッ〕
「…やっぱり暗いなぁ…」
「おう、おはようエリザベータ、おはようアリス!いい朝じゃな、」
「…私はニーナです。」
「ワシな、考えたんじゃが、シュレディガーの猫ってあるじゃろ?」
「シュレディンガーの猫?」
「猫と1時間で50%の確率で崩壊する放射性原子と放射能を検出すると青酸ガスを出す装置を箱にいれ、見えないようにすると一時間後には生きている状態と死んでいる状態が1:1で重なりあっている不思議な猫ができる、という実験よ。」
「??、でもそれ、見えないだけで箱のなかで結局猫は生きているか、死んでいるかのどっちかしかあり得ないですよね、それで、確率は時間がたつごとに死んでいる状態の方が多くなる…」
「…ニーナ、あなた2日でずいぶんと積極的になったわね…」
「量子力学的には、確認できない存在だから、生きとるか死んどるか1:1の不思議な存在なんじゃ、じゃがのぉ、ワシ考えたんじゃ、箱の中に猫と装置とワシを入れたら猫の状態が確認できるから生きとるか死んどるかが1:0に限定される!」
「教授、それではシュレディンガーのワシですよ、」
「じゃあシュレディンガーのエリザベータにするかのぉ?」
「死にます。」
「あの、本題なんですが…瞬間移動装置について…」
「ああ!、人体の冷凍保存装置じゃな?、そうそう、たしか書記長を冷凍保存するプロジェクト、あれはずいぶん前に政府から依頼されておったのに、いやぁすまんかったのぉすっかり忘れておったわい、もう1週間だけ待っておくれ、すぐ完成させる。」
「え?、いや、その、瞬間移動装置…ええぇ」
「…ニーナ、貴様も、まだまだだな…」




